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更年期女性ならではの不調の原因は?

  • 2016/12/27 UP!

女性の健康情報をお届けする「明日のカラダ」。今回は女性専門外来について、片井みゆき先生に教えてもらいました。

性差を前提に診療を行う、「女性専門外来」

男性と女性は、体のメカニズムが違うため、かかりやすい病気や治療にも違いがあります。「女性専門外来」は、男女の性差を踏まえた上で、女性のライフステージに寄り添った診療を行う外来です。内科、婦人科、精神科、耳鼻科などさまざまな診療科の医師が連携して診療を行う施設もあり、見落とされがちな女性の病気を発見しやすいのも特徴です。

性差が生じる要因としては、染色体の違いと性ホルモン分泌様式の違いが挙げられます。男性でメインに働く男性ホルモン(テストステロン)は緩やかに低下しますが、高齢でも分泌が保たれます。一方、女性でメインに働く女性ホルモン(エストロゲン)は一生を通じ劇的に変化し、閉経後は急速に低いレベルまで低下します。

閉経前後の各5年にあたる更年期(計10年間)は、エストロゲン分泌量の揺らぎと低下により、心身のバランスが不安定になります。ホットフラッシュ、疲れやすさ、気力低下、LDLコレステロールや血圧の上昇、骨密度の低下といったさまざまな症状が出現します。

更年期症状に対する治療としては、女性ホルモン補充療法(HRT)、漢方薬、エクオールがあり、状態や希望に応じて使い分けられています。いわゆる更年期障害だけの場合は、これらの治療で改善傾向がみられます。

更年期の治療で改善しない場合、甲状腺の病気の場合も

一方、これらの治療で症状が改善しない場合には、更年期症状の裏に何か他の病気が隠れている可能性があります。なかでも、甲状腺の病気は女性の発症頻度が高く、更年期症状や不定愁訴とされがちな症状とオーバーラップするため、不調の背景に潜んでいる可能性がある病気の筆頭です。

更年期の自覚症状は多岐にわたるため、さまざまな診療科を受診し問題が解決せず、「最後の砦として女性専門外来を受診しました」という声がよく聞かれます。不調が続く場合は、女性を専門的かつ総合的に診療する女性専門外来を、ぜひ受診してみてください。

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東京女子医科大学東医療センター
性差医療部
部長・准教授 片井みゆき先生

内分泌代謝内科専門医・甲状腺専門医・女性ヘルスケア専門医・糖尿病専門医。女性の不定愁訴の陰に潜む病を発見するエキスパート

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