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なぜ今スタート?「セルフメディケーション税制」とは

なぜ今スタート?「セルフメディケーション税制」とは

  • 2017/02/28 UP!

家計が助かる新制度、2017年1月からスタート!
「セルフメディケーション税制」

ご存知の方も多いでしょうが、2017年1月から「セルフメディケーション税制」が始まりました。多くの人が、税制優遇を受けられる可能性がありそう!

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この制度が導入された背景には、右肩上がりに増え続けている医療費を食い止める狙いがあります。厚生労働省の集計によれば、平成27年の医療費は41.5兆円(前年比1.5兆円増加)。過去最高記録を更新しました。

海外から高い評価を受けている日本の国民皆保険制度。だれもが少ない自己負担で、質の高い医療を受けられることで、日本は世界一の長寿国になりました。しかし、高齢化に伴う医療費の高騰をどう適正化するか、という新たな課題に直面しているのです。日本がこれをどう切り抜けるか、世界も注目しています。

セルフメディケーション税制を言い換えるなら、“健康を自己管理する人を応援する制度”。医療費が年間10万円を超えなくても活用できる、医療費控除の特例です。
あまりお医者さんにかからないから医療費控除とは無縁だった、という人こそぜひチェックしてください。

年間の市販薬代が1万2千円を超えたら対象

細かい決まりはありますが、今からすぐに始めたいのは、「市販薬のレシートの保管」
ドラッグストアや薬局で薬を買ったら、来年の確定申告まで、レシートは捨てないで、家族の分も一カ所にまとめておきましょう。

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ポイントをまとめます。

★期間は丸5年
特例なので期間限定です。2017年1月1日~2021年12月31に購入した分が対象。
 
★年間1万2千円を超えれば適用に
対象の市販薬(=次項目参照)を年間1万2000円を超えて購入した場合、
超えた金額(上限は8万8000円)に応じて、所得税・住民税が減税になります。

★対象は“スイッチOTC医薬品”
OTC医薬品(いわゆる市販薬のこと)のなかでも、特定の成分を含んだものを「スイッチOTC医薬品」といいます。これが今回の新制度の対象です。もともとは医療用だったけれど一般用に切り替え(=スイッチし)、処方箋なしで購入できるようになったものです。

どれがスイッチOTC医薬品なのか分からなければ、薬剤師さんに聞いてみるといいと思います。
対象薬を買うと、レシートに★印などのマークがついていたり、他の商品と区別して印字されたりします。

よく買う薬があるなら、対象かどうか、厚生労働省のリスト表で確認してみて。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html#HID1

★健康診断や予防接種などが条件
セルフメディケーション税制は、健康維持や病気予防に取り組む人を応援する制度なので、その証が必要です。
大まかには、この中のどれかを受けていれば証明になります。
□予防接種(インフルエンザワクチン、または高齢者の肺炎球菌感染症の定期接種)
□市町村のがん検診
□勤務先で行う定期健康診断
□特定健康診査(いわゆるメタボ健診)または特定保健指導
□健康保険組合や市町村国保等が実施する健康診査(人間ドック、骨粗鬆症検診、がん検診など)

※詳細は厚労省の「一定の取組」の証明方法について を参照ください。

実際にいくらオトクになるの?

セルフメディケーション税制で実際にいくらくらいオトクになるのかを知りたければ、日本一般用医薬品連合会のサイトが便利。
http://www.jfsmi.jp/lp/tax/

課税所得額を選択し、対象医薬品の年間購入額を入れると、所得税と個人住民税がいくらくらい減税になるか、自動計算してくれます。

注意点としては、医療費控除との併用はできないこと。
通常の医療費控除であれば、年間10万円(※年間所得200万未満の人はその5%)を超える医療費を払わないと、資格がありませんよね。ですからその基準を超えなかった年はセルフメディケーション税制を検討し、超えた場合は、通常の医療費控除とセルフメディケーション税制、どちらで申請した方がお得か検討することになります。

日本が誇る国民皆保険制度を維持する目的で始まったこの制度。
軽い症状なら市販薬をうまく使い、税の優遇制度も忘れずに活用してください。

ogawa小川留奈(おがわるな) 医療ライター/健康・医療ジャーナリスト。中央大学文学部卒業後、スポーツメーカー社長秘書、サンケイリビング新聞社を経て2001年からフリー。新聞、雑誌、書籍、ウェブなどで健康・医療情報を執筆。専門家に取材した内容をわかりやすく伝えている。「信頼できる医師と最新治療シリーズ 監修/日本医師会」(講談社MOOK)部分執筆。サンケイスポーツ「Dr.サンスポ」(不定期)、医療コラム「OL3分ニュース」(シティリビング)連載中
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