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適切な治療でぜんそくはコントロールできる

  • 2017/03/02 UP!

 ぜんそくは、子供だけでなく大人も気をつけたい病気です。東田有智先生に、原因や注意点を教えてもらいました。

 気管支に慢性的な炎症があるために、刺激に敏感に反応して気道が狭くなり、呼吸困難や咳(せき)などが起こるのがぜんそく。患者数は増加しており、専門医の診察を受けていない人を含めると、国内で500万人近いと推定されます。

増加の原因の1つは住環境の変化。気密性の高さ、カーペットや空調設備の普及で、炎症を引き起こすホコリやダニが増えやすくなっています。また、ネコやハムスターなど、室内で飼うペットのフケも悪化要因です。大気中のPM2.5は、それ自体を吸い込むだけでなく、花粉とぶつかって、通常は気管支まで届きにくいサイズの花粉を細かい粒子に砕いてしまうという、間接的な悪影響もあります。

ほかにも、風邪、たばこの煙、肥満、ストレスなど、発症や悪化の原因はさまざまですが、親族にぜんそくの人がいれば、リスクが高いので気をつけたいものです。ずっと治まっていた子供のころのぜんそくが、40代・50代で再発することもよくあります。

大人のぜんそくは、原因を特定できないケースが約半数。男性より女性に多く見られます。完治が難しいケースがほとんどですが、約9割の人は、適切な治療を継続することで、咳などの症状が出ない状態を維持できます。

治療の中心は吸入薬。気管支に直接届く薬で、炎症を抑え、拡張させます。症状が出なくても、炎症が完全に治ったわけではないので、自己判断で治療を中断することなく、医師の指示に従うことが大切です。

減少したとはいえ、現在でもぜんそくで亡くなる人は年間1000人以上います。ただし、きちんとコントロールすれば、運動をはじめ、日常生活で何かを我慢する必要はありません。もし、夜中に咳や息苦しさで目覚めることが続くようなら、ぜんそくを疑って、早めに専門医を受診してください。

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近畿大学医学部附属病院(大阪狭山市)
病院長 東田有智先生

1980年近畿大学医学部卒業。近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科教授。日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医。国際喘息学会副幹事長

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