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事実を受け入れよう! 40代以降、子宮頸がんの原因ウイルス検出率アップ

事実を受け入れよう! 40代以降、子宮頸がんの原因ウイルス検出率アップ

  • 2017/07/25 UP!

子宮頸がんの原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)
8割以上が生涯に一度は感染!

HPV感染は非常にありふれたもの。80%以上の男女が生涯のうちに一度は、HPVに感染すると推計されています。
「性交渉の相手が1人のみでも、3年後には子宮頚部のHPV感染が約半数にのぼったとの報告も。一度でもセックスの経験がある女性は、だれでも子宮頸がんになる可能性があります」と説明するのは、宮城悦子医師(横浜市立大学産婦人科主任教授、横浜市立大学附属病院産婦人科部長)※
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子宮頸がんの原因は、性交渉で感染する発がん性のウイルス、HPV(ヒトパピローマウイルス)。 若い女性で検出率が高いことは有名ですが、40代以降、免疫力が下がるにつれて、再び上がってくることが最近わかってきました。
       日本人女性のHPV検出状況
toriHPV検出状況グラフ(1)

出典:Onuki M et al: Cancer Science 100(7):1312-1316,2009

 

がんになる人と、ならない人がいるのはなぜ?
ウイルスが排除されない危険因子

ではなぜ、HPV感染した後に「がんになる人」と「ならない人」がいるのでしょうか。

「例えば“たばこ”は、ウイルスが自然に排除されない危険因子の1つです」(宮城医師)

HPV感染はほとんどの場合、一時的で、自然に消滅します。
ところがウイルスが消えずに持続感染してしまうと、数年から数十年かけてがん化するといわれています。
つまり、本来消えてしまうはずのウイルスが、喫煙の影響で排除されずに長期間、持続感染する可能性があるというわけです。
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自分が吸わなくても油断禁物! 周りの煙にも気を付けて

 

検診受診率はOECD加盟国の中で最低レベル

子宮頸がん検診(20歳以上、2年に1度)、受けていますか?

日本の20~69歳の子宮頸がん検診受診率は42.1%(平成25年度 国民生活基礎調査)。
少しずつ上昇してはいるものの、いまだにOECD(経済協力開発機構)のなかでも最低レベルです。(アメリカ84.5%、OECD全体61.6%)

がん検診、行かない理由・上位4つ
1位「受ける時間がないから」
2位「費用がかかり経済的にも負担になるから」
3位「がんであるとわかるのが怖いから」
4位「症状がないから」
<複数回答・30%以上を抜粋>
内閣府の世論調査(2013年)より

3位のがんと分かるとこわい…確かにそうですよね。しかし、初期は症状がないため、わかったときにはがんが進行していることもありえます。「子宮頸がんは、手術によって単に子宮を摘出すればすむ問題ではありません。治療後、QOL(生活の質)を著しく損ね、長い期間身体的・精神的な苦痛を強いられることがあります」(宮城医師)
大事に至る前の発見に必要な子宮頸がん検診。HPV感染が再び高まる40~50歳代以降のみなさんも、忘れずに受けてくださいね。
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母娘一緒に受診するのもおすすめ

20代の女性たちから、子宮頸がん検診を受けたくない理由として「婦人科の内診台に抵抗がある」という声を聞きます。初めて婦人科を受診するような20歳以上のお嬢さんがいらっしゃる場合は、母娘で一緒に受けてあげるのもいいですね。
また最近は、このような検査用パンツも登場しています。参考になさってください。
■情報提供
※厚生労働省委託事業 がん対策推進企業アクション 女性のがんと「がん検診」の最新情報 メディアセミナー 2017年6月13日 東京大学医学部附属病院にて

 

ogawa小川留奈(おがわるな) 医療ライター/健康・医療ジャーナリスト。中央大学文学部卒業後、スポーツメーカー社長秘書、サンケイリビング新聞社を経て2001年からフリー。新聞、雑誌、書籍、ウェブなどで健康・医療情報を執筆。専門家に取材した内容をわかりやすく伝えている。「信頼できる医師と最新治療シリーズ 監修/日本医師会」(講談社MOOK)部分執筆。医療コラム「OL3分ニュース」(シティリビング)連載中

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