1. トップ
  2. 美・健康・エイジングケア
  3. わかった!葛根湯が効かないワケと台湾の大ざっぱレシピ

わかった!葛根湯が効かないワケと台湾の大ざっぱレシピ

  • 2017/10/11 UP!

びっくり!葛根湯が肩こり薬?!

ある日、台湾の友人の何気ない一言にすごく驚きました。

友人:あ~、肩がっちがち。葛根湯飲も。
私:えっ、葛根湯って風邪薬だよね?!
友人:うん。でも肩こりにも効くよ。

日本でもよく見かける漢方薬・葛根湯(かっこんとう)。後で日本で売っている葛根湯のパッケージを見てみたら・・・本当だ!「頭痛、肩こり」って文字もある。

日本の葛根湯エキス剤▲頭痛・肩こり・筋肉痛にも効く葛根湯

 

台湾のボトル入り「科学中薬」

日本で売っている漢方薬は、粉末状のものは一包ごとになっていますよね。
台湾では、ボトル入りの粉末状漢方薬がよく売られているんです(おかげでなかなかコスパが良い)。1杯1グラムになるプラスチックのスプーンが付いてきます。

台湾の科学中薬・葛根湯
▲複数の大手製薬会社が出している「葛根湯」の科学中薬

漢方薬のことを中国語では「中薬」といい、こういうタイプのものは「科学中薬」と呼ばれています。漢方薬は生薬を煎じたりして飲むのが本来の形ですが、「科学中薬」は煎じた生薬エキスを加工して粉末状にしたもの。
台湾で買える「科学中薬」にはものすごくたくさんの種類があります。

台北の漢方薬店に並ぶ科学中薬
▲棚に並んでいるのが全部「科学中薬」。すごい種類がある

日本では「風邪薬」とか「便秘薬」とか、病気や症状別に市販薬が出ていますが、「科学中薬」は漢方薬の名前別ラインナップ。つまり、それぞれの薬の効果・効能を知らないと買えないんですね。漢方の基礎知識のレベルが違う。うーん、さすがだ。

 

葛根湯は風邪の「ひきはじめ」じゃないと効かない!

葛根湯=風邪薬だと思っていた私には、肩こりにも効くというのが新鮮な驚きだったんですが、葛根湯の効能のひとつに、血行を促進し筋肉をほぐすというのがあるからなんですね。

私:でも私、葛根湯ってあんまり効かない気がするよ。
友人:えっ、そうかな?
私:うん、風邪の時に飲んだことあるけど。
友人:あのさ、葛根湯は風邪のひきはじめじゃないと効かないよ。
私:うーん、風邪をひいて最初に飲んだんだけどなあ。

 

葛根湯が効かなかったのは自分のせいだった

実はこの台湾の友人、薬剤師なんであります。台湾の薬剤師は西洋薬の他に中薬(漢方薬)もがっちり勉強するそうで、私はよく色々教えてもらっています。

友人:どんな感じの時に葛根湯飲んだ?

友人は葛根湯を飲んだ時の私の症状を尋ね、きっぱりとこう言いました。

友人:うん、それ手遅れ。その段階じゃ葛根湯、もう効かない。

生薬・葛根
▲生薬の葛根。「葛根湯」は他に複数の生薬がブレンドされた漢方薬

 

自分の体の変調を感じ取る力の大切さ

友人いわく、私が「風邪ひいたかな」と気がつくタイミングが遅すぎるんだそうです。

風邪の初期症状には悪寒・だるさ・関節痛・咳・発熱など色々ありますが、私が薬に手を伸ばす(=風邪ひいたなと自覚する)のは、喉が痛い、鼻水が止まらない、熱っぽい、咳がひどくなってきた、くらいの時。

葛根湯はその前の段階、例えば、寒気がする、首や肩が張る、頭が重い、汗をかいていない時に飲んでこそ効果のある薬なんだそう。

うーん、その段階って普通「疲れてるのかな?」くらいにしか思わないよ。肩こりなんて私、慢性に近いし・・・。

でも、そんなわずかな体調の変化をちゃんと感じとって、気がついて、対応するのが大事なんだそうです。さらに、葛根湯を飲むレベルの前に、いわゆる「食療」、つまり食べ物で治してしまうのが台湾流。

そうか・・・。葛根湯が効かなかったのは、私が自分の体の変調に鈍感すぎたことが原因だったんですね。台湾の人は、私が自覚するよりもっともっと早い段階で気がついて、食べ物や、風邪初期に効く葛根湯などで治してしまえるんだ。すごいなあ。

 

わかった!台湾レシピが大ざっぱな理由

葛根湯を「飲み間違え」たのが自分の感覚の鈍さが原因だとわかって、「だからか!」と腑に落ちたことがもうひとつあります。
それは、台湾の料理レシピ。

私は台湾のレシピ本やサイトをよく見るのですが、割と困るのが分量の曖昧な書き方。

例えば、「1碗水(お椀1杯の水)」とか書いてあるんです。それから、スープとかのレシピにも肝心な水の量が書いていなかったり。塩とか醤油とかの調味料も「適量」っていうのが多すぎる。どうすりゃいいのさ!

台湾の料理本
▲台湾のレシピ本。「適量」だらけで途方に暮れることも

台湾で料理の先生をしている友人に「ねえねえ、“1碗水”ってどれくらいなの?」と聞くと、「えっ、普通のサイズのお椀1杯でいいよ」という答え。
いやいや、お椀にも色んなサイズがあるでしょうに。何ccなのか書いてよ~!
と、きまじめな日本人の私は思ってしまうのです。

ですが、・・・そうか。やっぱり大事なのは自分の感覚なんだ。

食材には微妙な大きさの違いがあるし、季節や体調によってもたぶん「おいしい」と感じる味は違っていて、それを基準にするべきなんだ。レシピの数字じゃなくて、自分の舌で味を決めなきゃ。

そう気がついたら、台湾で「これ、日本でも作りたいな」と思った時、一生懸命味わって、舌で覚えようとするようになりました。

味にしても、体調にしても、自分の感覚を研ぎ澄ませて「気づく」ことが大事。次は葛根湯を飲むタイミングを逃さないように、自分のカラダにアンテナを張っておきたいと思います。

 

s-IMG_5833s

松浦優子/台湾情報ライター/東京都港区出身の40代。元Web広告ディレクター。現在は外国人向け日本語教師のほか、台湾経済ニュースの翻訳、ライターとして活動。一年のうち1カ月以上は台湾に滞在し、文化や歴史・健康など、気になるテーマを探求中。インドア派、愛猫家。台湾で得た一番の宝物は、あたたかい台湾の人たちとの友情とご縁。

人気記事ランキング

  1. トップ
  2. 美・健康・エイジングケア
  3. わかった!葛根湯が効かないワケと台湾の大ざっぱレシピ
大人の女性のための 美・健康・エイジングケア

会員登録・変更