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40代後半から増える歯周病と虫歯、予防歯科の医師が解説

  • 2017/11/22 UP!

 「悪くなってからでは遅い。かかりつけ歯科とマイ衛生士を見つけて、自分の歯を守って」と話す予防歯科の天野敦雄先生。虫歯・歯周病が増える原因と対策について聞きました。

自律神経の乱れから、免疫力が低下
歯周病、歯根の虫歯が増える

 虫歯や歯周病になるのは、口の中に悪玉菌が増えて病原性が高くなったときと、免疫力が落ちたとき。免疫力が勝つか、病原性が勝つか、2つの天秤バランスで口の健康状態は決まります。女性は更年期(45~55歳ごろ)になるとホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れます。自律神経が乱れると免疫力が低下するため、病原性の勝つリスクがそれまでと比べて高くなるのです。

 このころから増えるのが、歯周病と歯根の虫歯。ちょっと腫れて出血するくらいの初期の歯周病も、セルフケアでは決して良くなりません。治療しなければ徐々に進行し、歯ぐきがやせ、歯根が出てきます。歯の上部(歯冠)を形成するエナメル質に比べて、歯根の象牙質は弱く、とても虫歯になりやすいです。また、象牙質は炭酸やスポーツ飲料、アルコール飲料などの酸性飲料にも弱い。更年期以降は唾液も減ってくるため、酸が中和されにくく、象牙質が溶けて歯根が虫歯になります。最終的には、歯が折れてしまうのです。

 そのほか更年期に多く見られる病気には、歯ぐきの一部がはがれてしまう「慢性剥離性歯肉炎」や、舌に激痛が走る「舌痛症」など、つらい症状を伴うものもあります。

半年に1回、マイ衛生士のケアで
口の中を長く健康に

 口の健康を守るのに一番大事なのは、かかりつけ歯科を見つけ、マイ衛生士を持つこと。虫歯治療は進歩していて、初期であれば一日で治療は終わります。衛生士さんは、歯石除去や除菌など、その人に必要なメニューで口の中を清潔にし、病原性を抑えてくれます。歯周病の人は3カ月に1回、そうでない人は半年に1回ほどのペースで通ってください。

 「痛くなったら行く」のは昭和の時代。いい歯医者、いい衛生士と出会うかどうかが寿命を決めるとまで言われる時代です。治療と予防、両輪がそろう歯科を味方につけて、長く口の健康を守ってください。

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大阪大学歯学部附属病院
予防歯科 診療科長
天野敦雄先生

大阪大学大学院歯学研究科長、歯学部長

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