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第3回 女川中学職業体験サマーキャンプ レポート

  • 2014/08/14 UP!

明日の女川を支える若い人材を育てる!
みやぎ女川教育支援プロジェクト
第3回 女川中学職業体験サマーキャンプ レポート

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みやぎ女川教育支援プロジェクト(O-JIS=Onagawa Junior Intern Supporters)では、宮城県女川町の中学生を夏に横浜市に招待し、就業体験をおこなうプログラムを提供・サポートしています。

みやぎ女川教育支援プロジェクト
(O-JIS=Onagawa Junior Intern Supporters)

代表 名古屋孝夫さん(横浜市緑区・なごや耳鼻咽喉科/院長)写真・中
・・・木村奈保子さん(個別指導教室STEM/代表、東北学院大卒、仙台市在住)写真・左
・・・宗前清貞さん(大阪薬科大学/教授、東北大学・大学院卒)写真・右
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2011年3月。
東日本大震災の後、友人の安否を確認した一本の電話から、この活動は始まりました。
卒業して20年、目標を見失いかけていた医師。
専門テーマに迷いを感じていた学者。
遠方からゆえに支援方法に悩んでいた2人の前に現れた、若い協力者。
彼女もまた、仙台で学習塾を経営しながら、自分の存在に悩んでいた一人でした。

そして、女川中学との運命的な出会いを果たした3人は、そのつながりをめぐりあった人たちとの絆にするために動き始めたのです。

被災地から遠く離れた横浜を中心に、協力者探しが始まりました。
3年目となる今年も、就業体験先として協力をしてくれた横浜中央卸売市場・南部市場昭和大学横浜市北部病院ロイヤルホストグループ
いずれも震災後、被災地支援に奔走してきた団体です。
O-JISの活動に理解とサポートをしてくれ、女川の子どもたちに希望を与えてくれました。

そして、2014年8月。3回目の「女川中学職業体験サマーキャンプ」を開催。
今年は2つの新しい力が加わり、新しい物語が始まりました。
●阿曽沼陽登さん
高校卒業後、挫折を経験し北海道浜中町の牧場で酪農に従事。その後、女川町へ。
震災後に作られた、『“塾でも学校でもない場所”女川向学館』のスタッフと なり、子どもたちにずっと寄り添い続けた。愛称は「きよ兄」。
様々な苦悩と挫折、希望を知り、今春から向学館の尊敬する上司の母校、慶應義塾大学SFC キャンパスで学び始める。
●木村つかささん
武蔵野美術大学在学中。
キャンプ参加生徒の先輩である女川中学吹奏楽部のOGで、石巻高校3年の3月に震災を迎えた。
水産の町・女川で育った一人として、荒ぶる海に人一倍心を痛めた。
2012年の第1回O-JISサマーキャンプの参加者・圭さんのお姉さん。

◆2014年 第3回「女川中学職業体験サマーキャンプ
8/4(月): 女川出発→新幹線で横浜へ。東北支援ショップ・愛と勇気とさんま、表敬訪問。
8/5(火): 横浜中央卸売市場・南部市場見学。中華街散策。サポーターとの夕食会
8/6(水): 昭和大学横浜市北部病院で実習。終了後、船橋へ移動。
8/7(木): ロイヤルホスト・セントラルキッチン見学・実習。終了後、女川へ帰宅。

今年は女川中学から、中学2年生の元気な女の子6人がサマーキャンプに参加しました。
3泊4日のサマーキャンプから、2日目・8/5(火)の様子をお伝えします。

★横浜市中央卸売市場・南部市場

南部市場

17万㎡近くの広い敷地には、水産棟に26社の水産中卸が、関連棟内がメインとなり45店で構成される「南部市場食品関連卸売センター(共栄会)」があります。

案内図

まず最初に、関連棟内会議室でレクチャー。

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南部市場のお話をしてくださったのは・・
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横浜丸魚南部市場支社長・柴原さん(右)と、愛と勇気とさんま実行委員会(横浜南部市場共栄会 理事)・大川さん

「産地と横浜、どちらも幸せになれることを考えています。被災地から遠いここ横浜で旗を立て続け、おいしいサンマを食べることで、横浜市民に産地へ思いを馳せてもらうことが大切なんです。」

前に置いてあるのは、女川で水揚げされたサンマを焼いて提供し、支援金を入れてもらう募金箱
アクリル板の底が抜けてしまうほど、たくさん集まることもあったとか!
2013年度内合計で、約7万匹のサンマを焼いて提供したそうです。

お2人には、卸売市場の仕事についてや、産地で買い付けた商品を市場で販売する方法の違いなどを教えていただきました。
「どうしてこんなに安いの?」というスーパーの特売チラシの裏話も、こっそり教えてくださいましたよ。

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次に、南部市場 鮮魚部会会長を務める「㈱ムラマ」へ。

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社長の村松さんが、包丁の使い方を実演してくださいました。

「包丁はのこぎりみたいにギコギコ切っちゃだめ。切り口がきれいだと、おいしさもアップするよ」
食べ物は、視覚・嗅覚・食感・舌ざわり・飲み込んだ後の余韻…すべてで味わう。
料理人にも教えているのだそう。

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また、異常気象で海水温が上昇している問題についての説明も。
「水温が1℃違うと、魚にとっては10℃位の体感温度が変わるから、大問題なんだ」
環境問題を考えるきっかけを与えてくれました。

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茹でたてのズワイガニを試食させていただきました!

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甘みがあって、お~いしいっ!

 

次に、関連棟内へ。

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南部市場食品関連卸売センター(共栄会)」では、魚はもちろん、肉や野菜・果物、お菓子など食料品全般から、生活雑貨、洋服に至るまで、いろいろな物がお安く手に入ります。
まるで宝箱を開けたようなワクワク感!

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㈱蔦金商店」の社長は、偶然にも女川町のご出身と判明。
先輩&後輩で、1枚パチリ!

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わけあり屋」…こんな店名も南部市場ならではかも。
缶がへこんでいるから、賞味期限が短めだから、などなど、お得な商品がいっぱいですよ!

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㈲つまたけ商店」は、料理の彩り「ツマ」を主に販売。
野菜や果物も豊富に取り揃えていて、可愛い女子たちに、出始めの幸水をごちそうしてくださいました。

朝、おにぎり1つだけを食べてきた中学生のお腹もそろそろペコペコに。

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浜小屋」は、“がんばっぺ 女川”をスローガンに掲げた食堂です。

女川からの可愛い訪問者に、ごちそうを用意してくれました!

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釜揚げシラスがてんこ盛りに乗った しらす丼、しじみのお味噌汁、ハーモニカ(カジキマグロのエンガワ。稀少!)、ミニトマト、女川町「蒲鉾本舗 高政」のぷちあげ茶豆と、ごちそう三昧!

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ハーモニカ」は、気仙沼の名物料理ではあっても、女川ではあまり食べられていない稀少部位のようで、甘く煮付けられた美味に舌鼓を打ちました。

最後に皆で「はい、チーズ!」

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【横浜市中央卸売市場・南部市場】
横浜市金沢区鳥浜町1-1
☎045-779-2002
JR根岸線「新杉田」駅からシーサイドライン乗り換え、「南部市場」駅下車すぐ
http://www.s-nakaorosi.or.jp/

 

南部市場を後にして、中華街を散策し、2泊目のホテルでひと休み。

 

★勝烈庵 馬車道総本店

夜はサポーターたちとの食事会でした。
場所は、馬車道の「勝烈庵」。 ハマの“かつれつ”の老舗で、創業87周年を誇ります。

勝烈庵

 

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勝烈庵4代目女将・本多さんが横浜の由来、カツレツや牛鍋といった料理の成り立ちと歴史を絡めてお話をしてくださいました。

【勝烈庵 馬車道総本店】
横浜市中区常盤町5-58-2
☎045-681-4411
横浜市営地下鉄関内駅下車、馬車道口(9番出口)より徒歩1分
http://www.katsuretsuan.co.jp

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今イベントのボランティアでもある昭和大学の学生さんからは、大学の紹介や、翌日に控えた昭和大学横浜市北部病院での実習に際しての諸注意がありました。
昭和大学は、旗の台病院を中心に、全国に8つの病院を持ち、1年次は全寮制の大学として知られています。

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サポーターを代表して、大和市で60年の歴史を持つ「浜屋百貨店」の伊藤健司さんからご挨拶。
日本ガーディアン・エンジェルス大和支部を開設した方でもあり、環境犯罪学に基づいた「割れ窓理論」※を、わかりやすく話してくれました。
※1枚の割れた窓ガラスを放置しておくと、「誰も関心を払っていない地域」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境を作り出してしまうという考え方

「割れ窓」を違法駐車など小さな犯罪にも置き換えて、「心の窓を大切に」と話を締めくくりました。

 

そして、女川中学の生徒さんが、女川の置かれた現状について、説明をしてくれました。

女川の将来の街のイメージ図や、2015年3月に再建・オープン予定のJR女川駅に併設する温泉温浴施設「女川温泉ゆぽっぽ」の完成予想図を用意してくれたり、魚ヘンの漢字クイズ、「さんまのつみれ汁」のレシピ紹介をしてくれたり、11店舗が腕を競うご当地「女川カレー」の話など、盛りだくさんの内容。
生徒さんたちの綿密な準備が想像できました。

女川温泉
女川温泉ゆぽっぽ」には、日本画家・千住博さん、デザイナー・イラストレーターの水戸岡鋭治さんが、女川町の皆さんとタイルアートを作り上げるそうです。

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女川第二小学校の5年生が、さんま収穫祭で披露する「潮騒太鼓」を、ダンボール箱とペンで代用したバチで演奏。
息の合った演奏に、一同拍手の嵐でした。

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そして、「さんま DE サンバ」のお披露目も!
女川町の小学校では運動会で必ず踊るダンスだそうで、生徒さんはペットボトルにお米を入れたマラカスを振って、熱演してくれましたよ。

 

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最後に、O-JIS代表の名古屋孝夫さんからのご挨拶でお開きに

この後、生徒さんたちは別フロアを借りて、2日目で体験したことをまとめ上げ、1日が終了したそうです。

みやぎ女川教育支援プロジェクト
O-JIS=Onagawa Junior Intern Supporters
プロジェクトの詳細はホームページへ!
http://www.nagoyajibika.net/volunteer/index.html


 

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