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夏休み必読! 読書感想文を楽に書くコツ教えます

夏休み必読! 読書感想文を楽に書くコツ教えます

上野緑子先生 写真

上野緑子先生

神戸大学教育学部卒業。幼児教室の教師や小学校受験の個人教師を経て、現在は、教育コンサルタントとして、原稿執筆、講演など教育・子育てをテーマに活動中。一男一女の母。

 夏休みの宿題を早く終わらせたいと毎年思ってはいても、面倒なものは後回しにしてしまい、ぎりぎりになってあせってしまうってことはないですか。その面倒なものの一つが読書感想文。読書感想文を書いているつもりでも、ほとんどがあらすじで、最後に一言、「だから、とても感動しました。」とだけ書いて終わる感想文になっているお子さんはいませんか。感想文が苦手なお子さんは多いかと思います。でも、ちょっとしたコツを知っているだけで、感想文を書くのが苦になりません。そのコツをご紹介しましょう。

■読書感想文を書く流れ

①本を選ぶ → ②普通に本を読む → 
③付箋を貼りながら本を読む → ④感想文を書く

本を選ぶ

 大切なのは読みたいと思う本を選ぶことです。読み始めて「おもしろくない」「難しくてわけがわからない」などと感じたら、そのままだらだらと読むことはしないで、思い切ってほかの本へ切り替えましょう。そのためにも、あらかじめ何冊かおもしろそうだと思う本を用意しておくとよいですね。

本を2回以上読む

 初めて読んだときには理解できなかったことが、2度目で理解できることも多いのです。最初はただ普通に読み、大まかに内容を把握し、2度目は付箋を貼りながら読み進めます。

メモが書き込めるサイズの付箋を貼りながら読む

 2度目は、読みながら、次のような場面に付箋を貼っていきましょう。この付箋のメモを使うと、読書感想文を楽に書くことができます。

例えば…

  • 興味を持ったところや疑問に思ったところ
  • おもしろい、悲しい、怖い、驚いたなどと感じたところ
  • 登場人物に共感したところやその逆に登場人物の思いと自分は違うと感じたところ
  • 登場人物の気持ちに変化が表れたところ
  • ストーリーが大きく変化したところ

 後で感想文のネタになるからと考え過ぎずに、きちんとした文章でなくても、単語の羅列でも構わないので、感じたことをサクサクと書いていきましょう。

■読書感想文の構成

①題名 → ②書き出し → ③中心部分 → ④結び

1.題名

 感想文の題名は、感想文を書き終えた最後に書くのがいいでしょう。ただ単に「〇〇を読んで」とするよりも、例えば、「〇〇(本のタイトル)が気付かせてくれたこと」「△△(主人公)が教えてくれたこと」、あるいは、「△△の魅力」、もっと踏み込んで「△△の決断は正しかったのか」などにすると、読む人はぐっと引き込まれていきます。私たちが本のタイトルに引き込まれていくのと同じですね。

2.書き出し

本の選択理由

  • 数ある本の中から、なぜこの本を選んだのか

例えば、「友達にすすめられたので」「この作者の本を前にも読んだことがあったから」「タイトルに興味を持ったので」「映画がおもしろかったので」など

本の紹介

例えば

  • 簡単にまとめた本の内容を紹介
  • 主人公の個性、特長などを紹介
  • 最も自分が印象に残った文章から書き始めるのも

3.中心部分

 付箋メモをもとに書いていきましょう。

本の内容について書く

 感想の前にあらすじを書く場合はできるだけシンプルに短くまとめて書きましょう。

  • 疑問に思ったことについて書く

例えば、「どうして主人公は自分の気持ちを打ち明けなかったのだろう。あの時打ち明けていれば…」

  • 登場人物と自分を比較して書く(共感あるいは、その逆の場合について)

例えば、「主人公は自分の思っていることを素直に話せるけれど、私は苦手なので、主人公の性格がうらやましい」「もし私が主人公なら〇〇しただろう。なぜなら□□だからだ」

  • 自分の体験と重ねて書く

例えば、「~の場面では去年亡くなった愛犬タローのことを思い出して主人公に共感した」

  • 好きな場面や好きな言葉、好きなセリフを書く
  • 印象に残ったことを書く

本の内容に関する感想だけでなく、読書をしている自分に関することを書く

  • 読んでいる最中の自分の変化

 例えば、「最初は面白くなくて読むのをやめようかと思ったが、舞台が東京に移ったとたん、話にどんどんひきこまれた」

  • 読んでいるときの自分のエピソード

 「最初は登場人物が多くて混乱した」
 「夢中になって読んでいて、気が付いたら夜中の2時になっていた」

4.結び

読み終えての自分の変化

 例えば、「この本が、『幸せかどうかは本人の気持ち次第だ』ということを教えてくれた。毎日の生活の中で心がけていきたい」「この本のお陰で、○○に興味を持った」

作者は何を使えたかったのか

自分を登場人物に置き換えて

 例えば、「もしも自分が○○だったら、あの場面で東京に行く決心ができただろうか」

登場人物への呼びかけ

 例えば、「これからは自分のことももう少し大切にして欲しい」

■親のかかわり

 「読みながら、おもしろいなと思ったところや、どうしてなのかな?と思ったところに付箋を貼っていってね」と言うと、子どもは付箋を貼るのが好きなので、喜んで貼りながら読んでいきます。
 低学年の子どもの場合は、一緒に読みながら、子どもが付箋を貼った時、なぜ貼ったのかを親が尋ねていく形で、その理由を書きながら進めていくとよいでしょう。
 例えば、「この時、一番悲しかったのは誰だと思う?それはどうしてそう思ったの?」「主人公はどうしてそう思ったのかな?」「どうしてこうなっちゃったのだと思う?」「○○くんが主人公なら、どうする?」「この人はどうしてあんなことをしたのだと思う?」

 書き出しや結びも、「どうしてこの本を選んだのかな?」「この本のお話は簡単に言ったらどんなお話?」「最後に主人公に言ってあげたいことある?」などと聞き出してあげましょう。そして、それらの質問に対する答えは、子ども自身にメモ書きさせ、それをもとにすれば、楽に感想文を書くことができますよ。

 さあ、今年の夏休みの読書感想文は、こちらのコラムを参考にして、ぜひ、早く仕上げてくださいね。


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