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「あかし里親フォーラム」ゲスト・川嶋あいさんに聞きました

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「あかし里親フォーラム」ゲスト・川嶋あいさんに聞きました

育ての母は、歌手になる夢を
本気で支えてくれました

「あかし里親フォーラム」ゲスト・川嶋あいさんに聞きました

育ての母は、歌手になる夢を
本気で支えてくれました

 親と一緒に暮らせない子どもたちを実親に代わって、家庭に迎え入れて育てる制度「里親」。明石市では、「里親」の啓発に取り組んでいます。10月9日(祝・月)には、「あかし里親フォーラム」を開催。ゲストの川嶋あいさんに、ご自身の体験について聞きました。

明石市

写真

小学生の高学年には、歌手になるために上京することを、母と私で決めていました」と、親子で歩んだ道筋を話す川嶋あいさん

Profile
川嶋あいさん

 1986年福岡県生まれ。シンガーソングライター。2003年、I WiSHのaiとして人気番組の主題歌「明日への扉」でデビュー。2006年からは本格的にソロ活動をスタート。代表曲として「My Love」「compass」「大丈夫だよ」「とびら」などがあり、中でも「旅立ちの日に…」は卒業ソングの定番曲として人気を誇る。2017年6月、ニューシングル「シンクロ」をリリース。個人のライフワークとして、ボランティア活動などにも積極的に参加。海外での学校建設、東日本大震災の復興支援活動にも参加している。

 

中学1年のとき、偶然知った事実

 生後すぐに乳児院に預けられ、3歳まで児童養護施設で育ったという、川嶋あいさん。
 「その頃のことは鮮明に覚えています。何回も施設に訪ねてくれる二人を、私は本当の父母と思っていて、『いつ、お家に連れて帰ってくれるの』と感じていました。その後は川島家の養子になるわけですが、ずっとそのことを知らずにいました」
 しかし、10歳の頃にお父さんが肝臓がんで亡くなり、お母さんと二人暮らしに。そして、中学1年生の頃に事実を知ることになります。偶然見た書類に、実母として知らない女性の名前が記載されていることに衝撃を受け、すぐにお母さんに聞いたといいます。

 

「あいは、お母さんの本当の娘やけんね」

 「母は、今までで一番悲しい顔をして、『お父さん、お母さんが、うちに来てほしいと思ったんだよ』と、私が施設から川島家に来たことを話してくれました。そして、『あいは、お母さんの本当の娘やけんね』と…。母の精一杯の愛情と覚悟が込められた、今も繰り返し思い出す言葉です」
 お母さんと出自について話したのは、後にも先にもその一度だけ。「最初は、『血のつながりがないんでしょ』という思いがありました。でも、これまでと変わりなく接してくれて、私の歌を笑顔で応援する母の姿を見るうちに、『血のつながりは、どうでもいいことなのかもしれない』という思いになりました」
 自分の出自について調べてみたいと思ったのは、後年お母さんが亡くなり一人きりになったとき。「自分のすべてを知りたい」という思いに駆られ、育った施設で話を聞き、実母の病気により乳児院に預けられたことや、ほどなく若くして亡くなったことなどを知ったそう。「実母の親友だった人にも会うことができて、私の名前を実母が考えたことなど、深いところまで知ることができました」

 

音楽の扉を開いてくれた母 歌を絆に歩んだデビューへの道

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取材後、あかし子育て支援センターで遊ぶ子どもたちとふれあうひとときも

 川嶋さんが音楽に目覚めたのが、お母さんに勧められて3歳から通い始めた音楽教室。よく泣いていたという川嶋さんの子育てに悩んだお母さんが、音楽教室の先生に相談したことがきっかけだったとか。そこから「歌手になりたい」という夢が生まれたといいます。
 「父の死後は、母が生計を支えることになり、目に見えて暮らしが変わりました。でも、金銭的に厳しく、自分自身も病弱ななかでも、音楽教室をやめろとは言わず、『歌手になりなさい』と応援してくれました」
 高校入学時から歌手を目指して上京し、路上ライブを重ねて、16歳でデビューを果たした川嶋さん。しかし、その半年前にはお母さんは亡くなっていたのだそう。
 「デビューの報告ができなかったという後悔は、ずっとあります。3歳の私は、歌と出合い、少しずつ笑顔になったそうです。私の笑顔が見たくて、あんなに音楽にも情熱を注いで育ててくれたのでしょう。そして、私も母の笑顔を見たくて歌を続けてきました。お互いに歌を絆として“本当の親子よりも親子になりたい”という強い思いとともに生きたという気がします」

 

一緒に過ごす時間が大切 フォーラムで自分の体験も

 これから里親になろうとしている人や、里子となる子どもたちへは、「血のつながりではなく、過ごしてきた時間の方が、ずっと濃くて強いつながりになるもの。一緒にいろいろなものを見て、日々を大切に丁寧に過ごしてほしい」と川嶋さん。
 「10月のフォーラムでも、自分の体験を話す予定です。まちの人たちが、子どもたちを応援し見守ってくれています。大人たちを信じて、いっぱい悩みを相談してほしいですね」と、明石市の子どもたちに向けて話してくれました。

問い合わせ

10月9日(祝・月)開催の「あかし里親フォーラム」については、電話078-325-1890 同事務局(サンケイリビング新聞社神戸本部)

明石市の里親啓発の取り組みについては、電話078-918-5282 明石市福祉局子育て支援室児童相談所準備担当へ

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