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「気まずい空気」の打ち破り方は、上村愛子に学べ!

第6回 「気まずい空気」の打ち破り方は、上村愛子に学べ!

メダルが期待されていたソチオリンピックで、4位になったときの上村愛子選手が報道陣に言った第一声とは、次のうち、どれ?

  • めっちゃ、悔しい
  • なんで、1段1段なんだろう
  • 真っ直ぐ聞いてください
人は心を開いている人を好きになる「自己開示の法則」

「いいかげん、メダルとらせてあげて・・・」と日本中の誰もが思ったであろう、女子モーグル上村愛子選手の4位入賞。34歳にして4位というのはそれだけで快挙なのですが、本人が「どうしてもメダルが欲しい」と思って臨んだオリンピックだけに、周囲も何と声をかけていいのか分からなかったのでは。そんな中、仕事とはいえ話を聞かなくちゃならない報道陣に対し、上村選手が言った一言、それは「真っ直ぐ聞いてください」でした。

心理学に「自己開示の法則」というものがあります。自分の弱い部分など普段見せない一面を見せると、相手が好感を持ってくれるというものです。上村さんの「真っ直ぐ聞いてください」という一言で、上村さんに好感を抱いた報道陣は多かったと思います。メディアの扱いも、上村さんに対して非常に好意的でしたよね。この、「真っ直ぐ聞いてください」の術。私たちもさっそく使っちゃいましょう!

スーパーマーケットでパートタイマーで働いているU子さん(42歳)からのお悩みです。

お悩み

「子どもが大学受験生です。成績はいい方ですが、それだけにパート仲間から注目され、どこを受けるの?などとしつこく聞かれます。万が一、どこも受からなかったら何を言われるかと思うと、今から不安です」

他人の不幸は蜜の味とばかりに、不幸なことがあると群がってくる人って、いますよね。まったくもって余計なお世話。古い話ですが私は私立の女子高在学時に、付属の短大を受験せず四年制大学ばかり受けたら見事に全部落ちてしまい、恥ずかしくて卒業式の予行練習に行きたくありませんでした。聞く方は悪気がなくとも、そんなときに「どこに受かった?」なんて聞かれると、傷口に塩を塗り込まれた気持ちになるものです。

他人の不幸によってくるミツバチちゃんには、
“お礼”の一刺しが効く!

さて、他人の不幸によってくるミツバチちゃんに遭遇したときはどう対処したらいいでしょう。ここで活用したいのは、「自己開示の法則」です。実はこの法則、「心を開くと相手が好感を抱く」という以外に、もう一つ効力があるのです。それは「心を開いてきた相手には、自分も思わず心を開いてしまう」というものです。心理学では「自己開示の返報性」なんて言われ方もします。

イラスト/かたおかともこ

U子さんの場合だったら、
  「○○君、受験どうだった?」
と聞いてきたミツバチちゃんに対し、
  「実は、落ちちゃったのよ~」
と、“自己開示”で先制パンチ。すると相手はこちらに好感を抱き、
  「そりゃあ、残念だったねえ。でも次は大丈夫だよ」
などいたわりの言葉をかけてくると思います。そこで畳みかけるように、
  「そうですかねえ、親としては落ち着かなくて」
と胸の内を話して、さらなる自己開示でジャブ。すると、
  「うちのバカ息子のときなんか、すべり止めが
   すべり止めにならないくらい成績が悪かったから、
   もっと心配だったのよ」
なんて、相手も自己開示を始めます。これは相手があなたに好意を持った証拠。とどめに
  「○○さん、アドバイスすごく参考になったわ。ありがとう」
と“お礼”のクロスカウンターでしめておきましょう。

お礼を言われて悪い気がする人はいませんから、今後、その人はあなたの味方になってくれると思います。別の人が息子さんのことを面白おかしく言ったとしても、「○○君はもう次に向けて勉強しているらしいよ。偉いねえ」なんて防波堤になってくれるでしょう。

自己開示の際にウソをつく必要はありません。上村さんの「(メダルが取れなくても)すがすがしい気持ちです」という発言がみんなに受け入れられたように、「落ちちゃったんです~」と最初に自己開示したら、結構どんな発言でも好意的に受け入れてもらえます。ポイントは、無理のない程度に正直に自己開示すること。そして最後はお礼でしめること、です。
もし自己開示しづらかったら、最初の自己開示のときに「○○さん、気にかけてくださってありがとうございます。実は・・・」とお礼から入ると言いやすくなります。
上村愛子さんが自己開示でメディアを味方に付けたように、私たちも賢い自己開示で、困ったミツバチちゃんたちをノックアウトしちゃいましょう!

プロフィール

高嶋ちほ子
キャリアカウンセラー・ビジネス書作家

上智大学文学部哲学科卒業。放送作家として活躍後、角川書店『東京ウォーカー』編集部、リクルート『B-ing』『リクナビNEXT』編集部などに在籍し、3000人以上の会社員をはじめ、料理人、クリエイター、作家、経営者、スポーツ選手など1000人以上の業界のトップに取材。編集・執筆に携わった著名人インタビュー『プロ論。』は累計40万部のベストセラーに。著書に『1日5分で「できる人」になれる!出世ドリル』『○○業界の法則事典』(PHP研究所刊)など。米国cce認定gcdfキャリアカウンセラー。

トピックス・インフォメーション

1月8日に最新刊『○○業界の法則辞典』(PHP文庫、552円税別)が発売になりました。「オレンジ色は食欲を刺激する」(食品業界)「ブームは20年周期で繰り返す」(ゲーム業界)「困ったときは動物と子ども」(広告業界)など、さまざまな業界のセオリーを200個集めた本です。「売り上げを上げたいとき」「仕事の結果が出ないとき」「プロフェッショナルになりたいとき」など仕事のヒントが満載です。ぜひ、手に取ってみてくださいね。

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