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冬場であれば、卵は57日間も「生で食べる」ことが可能!賞味期限の真実

今回は、賞味期限についてのお話です。

冬場であれば、卵は57日間も「生で食べる」ことが可能

冷蔵庫に賞味期限切れの卵があったらどうしますか?

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ゆでたり焼いたりして使う人もいれば、そのままゴミ箱に放りこむ人もいるでしょう。市販の卵の賞味期限は2週間。これは、「夏場」に「生で食べる」のが前提で設定された期限です。気温が10度くらいと低い「冬場」であれば、57日間「生で食べる」ことができるのです。冬場は、まだ1ヶ月半も食べられる卵を全国で処分している、ということになります。

業務用の卵の賞味期限は、夏場は16日以内、冬場は58日以内など、季節によって異なります。日本卵業協会によれば、温度管理がきちんとなされている、という理由だそうです。にわとりは1日に1個しか卵を生むことができません。懸命に生んだ卵を、人間が決めた都合で捨てているわけです。

賞味期限が過ぎてもすぐには捨てないこと

賞味期限の話題になると、「スーパーで買い物するとき、棚の後ろに手を伸ばして(賞味期限の日付の遠いものから選んで)買うよう親から習った」という人も少なくありません。

お子さんがいらっしゃる方や教育関連のお仕事の方は、子どもたちにどう教えるでしょう。「賞味期限は、書いている日付を厳密に守って、過ぎたらすぐ捨てなさい」と言いますか? 国(消費者庁)は、「賞味期限が過ぎてもすぐに捨てず、消費者が個別に判断するように」としています。
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin376.pdf

子どものうちから食べ物に敬意を持つことが大切

ある全国紙で、40代の男性が投書していました。妻との買い物で、割引シールが貼られている食料品を見て「どうせこういう食べ物は捨てられるんだろうね」と会話を交わしたことについてでした。それを受け、北海道の16歳の男子高校生が、一週間後に投書しました。『僕は小学校のとき、世界に充分に食べられない子どもがいることを知り、学校給食を残さない取り組みを自分なりに続けてきた。高校に入学し、英語の教科書で、食品ロスを事業者から引き取り、食べ物を必要とする福祉施設や困窮者に届けるフードバンク活動を知り、感銘を受けた。すぐボランティアとしてその団体に登録した。余剰食品を寄付して活用するこのような取り組みもあります』と40代男性に伝える内容でした。その男子高校生がボランティア登録したフードバンクとは、私が広報責任者を務める団体だったのです。すぐスタッフに話し、彼に御礼を伝えました。

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この男子高校生の存在と、行動力、勇気を知り、教育とは学校教育のみならず、家庭教育と自ら学ぶこと、子どものうちから食べ物への敬意を身につける大切さを身にしみて感じたのでした。

次回は、「食品ロスを発生させないためのフードドライブ」を紹介します。(6月8日公開予定)

◆バックナンバー
第1回 「年間6万5000円分の食品を捨てている?!五感を使って「食品ロス」をなくそう」
第2回 「売れ残り食品の廃棄を禁止する法律も。食品ロス削減への世界の取り組み」

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井出留美(いで・るみ)
株式会社 office 3.11 代表取締役。食品ロス問題専門家。
消費生活アドバイザー。博士(栄養学)(女子栄養大学大学院)、修士(農学)(東京大学大学院農学生命科学研究科)。女子栄養大学・石巻専修大学 非常勤講師。日本ケロッグで広報室長と社会貢献業務を兼任し、東日本大震災では食料支援に従事する。その折の大量の食料廃棄に憤りを覚え、自らの誕生日であり、人生の転機ともなった3・11を冠した(株)office3.11設立。日本初のフードバンク、セカンドハーベスト・ジャパンの広報を委託され、同団体をPRアワードグランプリ ソーシャル・コミュニケーション部門最優秀賞や食品産業もったいない大賞食料産業局長賞へと導く。市会議員、県庁職員、商店街振興組合理事長らと食品ロス削減検討チーム川口主宰。平成28年度農水省食品ロス削減国民運動展開事業フードバンク推進検討会(沖縄)講師。同年10月『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』(幻冬舎新書)上梓、11月、本著内容を国際学会Food and Societyで発表。

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