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家庭で余った食品を有効活用できる「フードドライブ」とは?

余っているものを集めて寄付する「ドライブ」

家庭で余っている食べ物はありませんか? お中元やお歳暮で頂いたけど「うちは食べないよね」というもの。冠婚葬祭で頂いたものや、海外旅行のお土産で頂いてそのまま放置しているもの…。

そのような食べ物を、捨てずに1カ所に持ち寄り、食べ物に困っている人や福祉施設に寄付する活動があります。これを「フードドライブ」と呼びます。

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「ドライブ(Drive)」と聞くと、日本では車や運転などを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、英語では”organized effort or campaign to achieve”、すなわち「募集のための宣伝」や「運動」という意味があります。

たとえば米国では、「ペーパードライブ」は古新聞を集める活動。「ブックドライブ」は古本寄付。ほかにも、おもちゃや衣類、制服や献血など、さまざまな「ドライブ」があります。

日本でも行われているフードドライブ

日本の自治体でも、フードドライブを実施しているところが全国にあります。東京都世田谷区は、2014年から定期的にフードドライブを実施しています。2014年5月の世田谷環境ネットフェスタ、10月の世田谷清掃工場フェア、11月の世田谷くらしフェスタ、2015年1月の世田谷子育てメッセなど。これら4回で集められた食料品は1475点、重量386kgになるそうです。

さらに世田谷区は、今年5月、常設でフードドライブを行うことを発表しました。これまでは、集める日程に合わせて持参する必要がありましたが、これからは、いつでも持っていくことができます。

企業のなかには、フィットネスクラブにボックスを置いているところもあります。スーパーの入口にボックスを設置し、買い物客が缶詰や乾麺などを入れられるようにしている企業もあります。2月にイギリスとフランスへ食品ロスの視察に行ったところ、イギリスでは、買い物客がシリアルなどの食品を買い、ボックスに入れて寄付する姿も見られました。

学校でも毎年、学園祭などでフードドライブを実施している学校もあります。2016年4月に発生した熊本・大分地震においてもフードドライブを実施し、被災地に寄付した学校もありました。

私も埼玉県川口市が主催している「食品ロス削減検討チーム川口」で、フードドライブを実施しています。パン教室で定期的に発生するパンの耳を、市内の学習支援施設に提供したり、イベントのときに呼びかけたりしています。

今年は6月10日(土)15時〜16時30分、川口市主催の環境報告会の会場(川口駅東口すぐのフレンディア)でフードドライブを行います。皆さんも、ぜひ参加してみませんか。

次回は、「食べ物をシェアするフードバンクや子ども食堂」を紹介します。(6月22日公開予定)

◆バックナンバー
第1回 「年間6万5000円分の食品を捨てている?!五感を使って『食品ロス』をなくそう」
第2回 「売れ残り食品の廃棄を禁止する法律も。食品ロス削減への世界の取り組み」
第3回 「冬場であれば、卵は57日間も『生で食べる』ことが可能!賞味期限の真実」

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井出留美(いで・るみ)
株式会社 office 3.11 代表取締役。食品ロス問題専門家。
消費生活アドバイザー。博士(栄養学)(女子栄養大学大学院)、修士(農学)(東京大学大学院農学生命科学研究科)。女子栄養大学・石巻専修大学 非常勤講師。日本ケロッグで広報室長と社会貢献業務を兼任し、東日本大震災では食料支援に従事する。その折の大量の食料廃棄に憤りを覚え、自らの誕生日であり、人生の転機ともなった3・11を冠した(株)office3.11設立。日本初のフードバンク、セカンドハーベスト・ジャパンの広報を委託され、同団体をPRアワードグランプリ ソーシャル・コミュニケーション部門最優秀賞や食品産業もったいない大賞食料産業局長賞へと導く。市会議員、県庁職員、商店街振興組合理事長らと食品ロス削減検討チーム川口主宰。平成28年度農水省食品ロス削減国民運動展開事業フードバンク推進検討会(沖縄)講師。同年10月『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』(幻冬舎新書)上梓、11月、本著内容を国際学会Food and Societyで発表。

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