1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. “老老介護”より深刻!?知っておきたい介護にまつわる新常識3つ

“老老介護”より深刻!?知っておきたい介護にまつわる新常識3つ

先日、認知症で闘病中の妻・大山のぶ代さんを“老老介護”していた俳優の砂川啓介さんが亡くなりました。介護をとりまく問題のなかには、老老介護以外にも深刻化しているものがたくさんあります。そこで、いま介護をしている人も、これから介護をするかもしれない人も、チェックしておくべき介護の新ワードを紹介します。

kaigo1

女性に多い、育児と介護の同時進行「ダブルケア」

kaigo2

まず紹介するのは、「ダブルケア」です。これは、子育てと親の介護という大変なケアを同時進行で行うこと。ダブルケアは、昨今の晩婚化・晩産化によって、育児期と親の介護の時期が被ってしまうことが要因となっています。

内閣府が2016年に発表したデータによると、ダブルケア人口は女性が約17万人、男性が約8万人で、そのうち約8割が30~40代。とくに女性は男性に比べて周囲への助けを求めにくい状況があります。また、働きたいと思っていても、ダブルケアの負担により無業となっている女性が約6割を占めるなど、女性にとってより深刻な社会問題となっています。

経験者女性によると、ダブルケアによる負担や離職を減らすには、育児サービスや老人福祉施設の利用、両立可能な勤務条件での就業が不可欠だそう。今後も、国や自治体による施策を待つより、自分で民間サービスや職場を探さざるを得ない状況が続きそうです。

認知症の家族同士が介護し合う「認認介護」

kaigo3

次に紹介するのは、「認認介護」。高齢化によって、認知症疾患者数も増加している現代。認認介護とは、認知症を発症している介護者が、同じく認知症である夫婦や親子、兄弟などを介護している状態のことを指します。

とくに2人暮らしの夫婦による認認介護では、老老介護よりさらに深刻な事態もあります。介護者が自分の意思をヘルパーなどに伝えることが難しかったり、介護どころか生活の維持さえ大変であったりするため、危険回避が困難となってしまうからです。また、要介護者が重度の認知症であっても、介護者が軽度であれば、ある程度の介護は可能なことも危険が見過ごされてしまう要因のようです。

実際に、妻が夫を殺してしまった、夫婦で熱中症となってしまい死亡した、といった認認介護の夫婦による悲しい事件も全国的に多発。認認介護では、介護者がまず早めに認知症に気づくことが予防策といえます。そして地域や自治体、遠方の家族など、できるだけ多くの支援を借りることも重要になってきます。

介護予防や業務サポートなど多岐にわたる「介護ロボット」

kaigo4

最後は、「介護ロボット」。近年、介護業界の離職率の高さや人手不足を解決するため、本格的な実用化に向けて大きな注目を集めています。

介護ロボットの種類は、高齢者の介護予防のためにレクリエーションをしてくれる人工知能搭載型ロボットや、高齢者を和ませるコミュニケーションをとってくれるペット用ロボット、入浴や排せつといった介護業務をサポートしてくれるものなど多岐にわたります。まだまだコストは高いものの、実際に導入をしている施設では、スタッフの業務軽減や施設のイメージアップなどに役立っているのだとか。

しかし介護ロボットについては、「介護やコミュニケーションは人間が行うべき」として、導入に反対意見が多いのも事実。さらなる技術向上や成功事例などによっては、未来や人間の役に立つ大きな可能性をはらんでいる介護ロボットに、今後もますます注目が集まりそうです。

確実に“一億総介護時代”に向かっていると言われる現代では、働く主婦にとっても専業主婦にとっても、介護の問題は常に隣り合わせ。さまざまな情報や知識を得ておくことで、介護の手助けになることもあるので、気になった人はいろいろとチェックしてみてください。

(文:秋山悠紀)


★あわせて読みたい!
「アレ、ソレ」は脳の老化サイン!?毎日の家事で認知症予防
老年期うつ病と間違えやすい認知症。違いはここでチェックして
認知症専門医が解説!親の「もの忘れ」が心配、そのとき私は?
あなたや夫は大丈夫?「介護離職」の理由と対策
イクメンなんて幻想?夫は家事・育児を両立できるのか

人気記事ランキング

  1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. “老老介護”より深刻!?知っておきたい介護にまつわる新常識3つ
大人の女性のための 美・健康・エイジングケア

会員登録・変更