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不倫発覚から数年後でも慰謝料請求できますか?【不倫の時効】

身の回りの小さなトラブルは相談しにくいけれど、放っておくとストレスの原因にも。主婦の“あるある”なお悩みを、法律的な解釈にもとづき弁護士がスッキリ解消します!

Q

2年前の夫の浮気、今から相手に慰謝料請求することはできる?

2年前に夫に浮気され、今関係を修復している最中です。ところが先日部屋の掃除をしていると、当時浮気相手と撮った写真が引き出しから出てきました。とても辛い気持ちになり、自分の中ではまだ終わったことと流せていないのを実感しました。
もう関係はないことを確認するため、そして自分の気持ちを納得させるためですが、今から浮気相手に慰謝料請求することはできるでしょうか? 不倫が発覚した時ではなく、何年か経ってからでも慰謝料請求はできますか?
(夫41歳・妻40歳・子ども3歳)

A

不倫を知ってから3年間、不倫の事実から20年間は請求可能です

島田さくら弁護士

島田さくら弁護士の回答

許したはずの過去の不倫。時間が経って落ち着いて考えてみても、やっぱりどうしても許せないということもありますよね。

しかし、法律の世界で問題になるのが「時効」のお話。不倫にも時効はあるのでしょうか?

不倫に時効はある?

夫が不倫をした場合家庭生活の平和を害したことになるので、妻に対する不法行為が成立し、妻は不倫相手に対して慰謝料請求をすることができます

ただし、不法行為による慰謝料請求は、不倫の事実と不倫相手を知ったときから3年、不倫の時点から20年以内に慰謝料請求をしなければ、時効によって慰謝料請求ができなくなってしまいます。

今回の場合、夫が不倫をしてから2年しか経っていないので、今からでも不倫相手に対する慰謝料請求はできます。

慰謝料の相場はどのくらい?

不倫による慰謝料の額は、相談者さんが夫と離婚や別居をしたかによって変わってきます。

今現在夫とやり直しているところということであり、別居や離婚をしていないのであれば、個別の事情にもよりますが慰謝料の相場は数十万円~100万円前後といったところ。

不倫が原因で別居や離婚に至ったのであれば、もっと大きな金額ということになります。

不倫後の夫婦再構築

誰にどうやって請求したらいい?

相談者さんは、夫と不倫相手両方に慰謝料を請求することもできますし、片方にだけ請求することもできます。夫とやり直しているということなので、通常は不倫相手にだけ請求することになりそうですね。不倫相手の連絡先がわかるのであれば、ご自身で電話をかけたり、書面を送ったりして慰謝料を請求することも可能です。

しかし不倫相手からうまく慰謝料全額を回収することができたとしても、不倫相手と夫の間では、お互いどれだけ悪かったのかによって負担割合が決まるので、不倫相手は夫に対して自分が払った慰謝料の一部を負担するよう求めることができます。不倫相手から慰謝料をもらったとしても、巡り巡って相談者さんと財布を共にしている夫が一部を負担するのであればあまり意味はないですよね。

法律の世界では、こういった点を先読みして不倫相手と交渉したり、示談書を作成したりすることが必要になります。すっきり解決しようと思うのであれば、弁護士等の専門家に相談してみるのもいいかもしれませんね。

お金をとる?関係性をとる?望む形に向けて、優先順位をつけて行動を

不倫を乗り越えて夫婦生活を立て直していくにはいろんなものを乗り越えなければならないでしょう。慰謝料を請求することで気持ちに蹴りをつけて前に進めるのであれば、それもいいでしょう。ただ、過去の不倫にとらわれ過ぎて、慰謝料請求をすることで今の夫との関係に亀裂が入ってしまうようであれば、自分の中でどこに優先順位をつけるか決めてから行動することが必要です。

相談者さんがこうありたいと思う未来の形はどういうものでしょうか。その未来へ一歩でも近づけるよう応援しています。

今回のポイント

  • 不倫の事実・相手を知ってから3年、不倫の時点から20年以内は慰謝料請求が可能
  • 慰謝料の額は婚姻を継続しているか、離婚や別居をしたかによって変わる
  • 慰謝料をとるか、配偶者との関係性をとるか。優先順位をつけて行動を

島田さくら先生プロフィール画像

Profile

島田さくら先生プロフィール画像

島田さくら(しまだ・さくら)弁護士

大阪大学大学院高等司法研究科卒業。司法修習第65期。弁護士法人アディーレ法律事務所所属。東京弁護士会所属。

元カレからのDVや、妊娠が発覚した翌日にカレから別れを告げられるなど、過去の男運のなさからくる波乱万丈な人生経験をもとに、悩める女性の強い味方として男女トラブル、債務整理、労働問題などの身近な法律問題を得意分野として扱う。離婚等の豊富な知識を有する夫婦カウンセラー(JADP認定)、2級知的財産管理技能士の資格も。家庭では1児の母として子育てに奮闘するシングルマザー。

報道・情報番組「キャスト」(ABC朝日放送)にレギュラーコメンテーターとして出演中。その他、さまざまなメディアで活躍中。

アディーレ法律事務所 http://www.adire.jp/

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