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一流オペラが3600円!?歌舞伎もオペラもお得に楽しめる「ODS」って?

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オペラやバレエ、歌舞伎など、観てみたいと思っても、なかなか気軽に手が出せない値段のものって多いですよね。そんなときにオススメなのが、「ODS(Other Digital Stuff、非映画コンテンツ)」。映画館で上映する“映画以外の作品”のことで、ごく簡単に言うと、舞台を録画して編集したものです。

「な~んだ」と、あなどることなかれ。ライブでは観られない特典映像や、編集したからこそ味わえる魅力が満載なんです。今回は、そんなODSの、この秋オススメの作品を紹介します。

メトロポリタン・オペラを大スクリーンで体感!

CENDRILLON; ROH,MET ライブビューイング《 サンドリヨン 》〜シンデレラ〜 ©Bill Cooper/Royal Opera House

130年以上の歴史を誇るニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(通称:MET=メト)の世界最高峰のオペラは、2006年より「METライブビューイング」として世界71カ国、2000以上の映画館で上映されています。

オペラを良い席で観ようと思うと2万円前後から、高いものでは6万円を超えるものも。それがなんと、1作品3600円で日本語字幕付き! しかも上演数週間後には最新作を体感できるというスピード感です。今回、筆者はオフシーズンに上映されているアンコール演目から、人気の『カルメン』を鑑賞してみました。

入り口で手渡される上映のタイムスケジュールには、休憩時間はもちろん、特典映像のインタビュー時間なども細かく記されています。オペラは上演時間が長いのですが、これなら安心して楽しめますね。

liveviewing3 liveviewing4タイムスケジュールを見て休憩時間を確認

ダイナミックなカメラワークも魅力のひとつ。現地会場でも遠くからでしか目にすることができないキャストの表情や舞台裏、大がかりな装置の移動風景などを、あらゆる角度、距離からとらえています。高精細なHD(ハイビジョン)映像は、大迫力で臨場感たっぷり。

幕間の、まだ息が弾んだ状態での出演者インタビュー映像もあり、これ観たさに訪れるオペラファンもいるとか。今回は、「闘牛士役の俳優が急病で降板したため、3時間前に連絡を受けて、代役として無事舞台に立った」というテディー・タフ・ローズの衝撃的なエピソードが。そのシーンの後、改めて聴いた彼の歌声は、とても代役とは思えない堂々たるものでした。

11月18日からは、いよいよ新シーズンがスタート。『魔笛』『ラ・ボエーム』などの人気作品や、MET初演の『サンドリヨン〜シンデレラ〜』などの10作品が、1週間ずつ、全国12都市19館で上映されます。最高峰のオペラに、気軽に入門できるチャンスです。

映画館で味わう、新たな映像体験「シネマ歌舞伎」

live viewing2NEWシネマ歌舞伎『四谷怪談』©明緒

「シネマ歌舞伎」は、歌舞伎の舞台公演を映像化したもの。歌舞伎界において、常に新たな取り組みに積極的だった中村勘三郎さんの協力のもと、2005年に初めて『野田版 鼠小僧』が映像化されました。以来、毎年2~3作が制作され、そのラインナップは現在、約30作品に。

HD高性能カメラで撮影した舞台公演を、半年ほどの時間をかけて入念に編集する「シネマ歌舞伎」。美しい映像描写で「役者の細やかな表情の変化」や「美しい着物の柄」まで映しとっています。歌舞伎座や南座に足を運ばなくても、比較的、近くの映画館でリーズナブルに楽しめることに加え、今は亡き名優たちとの“再会”ができるのも、シネマ歌舞伎ならではの魅力。

その新作は、NEWシネマ歌舞伎『四谷怪談』。“NEW”と付いているのは、東京・渋谷のシアターコクーンで上演されている「コクーン歌舞伎」の映像化作品です。コクーン歌舞伎とは、古典作品を斬新に描写し、歌舞伎の既成概念を打ち破る新たな試みにチャレンジしている舞台。その第15弾『四谷怪談』(2006年6月上演作品)が、NEWシネマ歌舞伎『四谷怪談』として生まれ変わり、9月30日より公開されます。

象徴的なのは、スーツ姿のビジネスマンたちが、無表情で江戸の町中をさまざまな角度から行き交い、現代と過去が交錯するかのようなシーン。伊右衛門(中村獅童)とお岩(中村扇雀)、そしてお岩の妹・お袖(中村七之助)と直助(中村勘九郎)の二組の悲劇と、現代における不安や恐怖が時代を超えて重なり合う不思議な感覚。斬新な演出にも注目です。

「シネマ歌舞伎」作品は、これ以降も『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』(10月21日〜27日)や、粋な鳶頭をあの故・中村勘三郎が演じる新作『め組の喧嘩』(11月25日〜12月15日)など、魅力あふれる作品が続きます。

新たなコンテンツとしての今後

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ほかにも、劇団新感線の舞台を再現する「ゲキ×シネ」、世界最高レベルを誇る名門歌劇場の「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」など、探してみると、意外とたくさんあります。

「最前列の席からでも観ることのできない、俳優の表情のクローズアップが見られる」など、生の舞台とは違った魅力を持つ、新たな映像ジャンル「ODS」。今後、ますます魅力的な作品が増えていきそうです。

2020年に向けて、仮想現実VRが活用されたり、スーパーハイビジョン8Kの普及が図られるなど、音響・映像も急速に進化している現在。この秋は、ODSで、リーズナブルに最高峰の芸術に触れてみませんか?

METライブビューイング http://www.shochiku.co.jp/met/
シネマ歌舞伎  http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/

(文:深田ユウ)


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