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40代・50代からの大人女性のおしゃれ10の法則

横森美奈子流「おとな女性のおしゃれ10の法則」。
最終回は「メンテナンスで素敵な〝華麗“現象に」。

手入れに手がかかるのは当たり前!

-横森さん、大人の女性のおしゃれにとって、一番大切なことはなんでしょう。

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どんなものでも古くなったらそれなりの手入れが必要ですよね? 同じ家でも、“古くて素敵な家” か “あばら家” かは手入れで違ってくるわけです(笑)。食材なら、新鮮なものはそのまま手をかけなくてもおいしいけれど、古くなったら料理法やスパイスを工夫しなくてはおいしくなりません。でも新鮮な食材が手に入らなかった内陸の京都もパリも、だからこそすばらしい料理が花開いたように、若さ・新鮮さだけにこだわらないで、手をかけ工夫すれば味のある美しさが出てくるものではないでしょうか。

大人の女性もそうでありたい。もちろんそのためには健康が一番! 私は若い頃から体力もなく活動的でもない(運動嫌い)ので、健康維持には気をつけています。年を取ったらもっとのんびりできると思っていたのに、かえって医者や整体、美容院などなどいつも予定をやりくりしてバタバタ忙しいとは想定外でしたが(笑)。

アンチ・エイジングよりもスマート・エイジング!

アンチ・エイジングの「アンチ」は、「反対する、逆らう」という意味で何となく抵抗を感じていました。最近知った「スマート・エイジング」という言葉は、「加齢による経年変化に賢く対処し、個人・社会が知的に成熟する」ために大人が再び大学などで勉強する意味のようですが、文字通り「加齢にも賢く対処する」のは、「反対する」より賢明に思えていい言葉だと思います。

例えが唐突ですが、「若き日のベストな体重でなくては嫌!」とばかりにダイエットとフィットネスで体重だけ戻しても、若さが戻るわけではありません。私は20歳まで太めで、その後ダイエットで9号サイズの服が着られて幸せでしたが、50歳後半からじわじわと増え始めた体重と闘っていました。でも最近は、無理に痩せると疲れて見えるので、数字よりも自分のコンディションをとって安定の60kg・13号・LLサイズで納得し、それがよく見えるようヘアメイクや洋服で工夫しています。そういう自分なりの価値基準を切り替えることもスマート・エイジングではないかと思うのです。

更年期治療や“プチ整形”も上手に利用して

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私は50歳での更年期症状から女性ホルモン補充療法(HRT)を始め、20年近く今でも続けています。それは母が骨粗しょう症で苦しみ、自分はそうなってはいけないと思ったことからでした。睡眠不足になるほどのホットフラッシュ(多汗症)がHRTでピタっとおさまり、今でも薬をやめるとなります。

女性ホルモンは若さと元気の元なのでずっと長く仕事をしていく上のQOL(Quality Of Life=生活の質)のためにも必要と判断しています。よく言われる副作用は、薬の量や種類、定期的な乳がん・子宮がんの検査をすれば安心ですし。日本ではまだ普及率1.7%、欧米では30~40%でスタンダードな更年期治療法なのですが、日本では「更年期は受け入れ我慢するもの」とされていたからでしょう。今はいくらでもネットで情報が得られますから、自分に納得のいく方法をこれもスマートに選びたいものです。
また私は、“プチ整形”も前向きなとらえ方です。なぜなら“整形”の概念も変わったからです。
『プラスの整形』から『マイナスの整形』で、要するに「顔の造作を変える」のではなく、「元の顔を活かす」「シミ・シワなど余計なものを少しなくす」ことが主流だからです。
私は、「元気な顔」に見えたいので、疲れて見える部分(目の下やほうれい線)の対処で時々行きます。ほうれい線は「半分くらい浅くしたい」(まるで無いのは不自然!)ことを伝えてヒアルロン酸注射を打ってもらったり、シワ・シミも高い化粧品をせっせと毎日塗るより、皮膚科に行ってレーザーで焼いてもらう方が早いので、いわば“エステ感覚”ですね。同じ目的でもマッサージに何回も通うより、短時間で確実な結果を選んでいるだけだと思います。なので“整形”の概念もリセットです。よく「親にもらった身体を云々」言いますが、いちばん親に申し訳ないことは自分の身体を粗末にしたり病気になることだと。私は「親にもらった身体ありがたく活かす!」方向で考えたいと思うわけです。

過去の姿に執着するなんてナンセンス!

よく個人アドバイスの時に、「私が若い時は~(痩せていた、きれいだった、おしゃれだった)」と遠い目で言われても、私は「それに何の意味が? それ聞いても何もできないし、大事なのは今のあなたをどうするかでしょ!」ときっぱり言います。自分の若い時を基準にしているから、今の自分を認めたくないんですよね、時間は戻らないのにそれってナンセンス!!
過去に執着しないで、新たな方法を考えること!! 髪にボリュームがなくなったらヘアスタイルを変えたりウィッグを使ってもいいし、太ったら不貞腐れないでそれを素敵に見せる服を探し、顔の見え方は今までのこの連載で書いてきたように着る色や、ヘアメイクでいくらでも変えられます!

キレイになるのは、自分自身が気持ちよく自信をもって過ごすためのもの。そしてそれがまわりの人も幸せにします。大事な一日一日をより心地よく過ごす、そのためにもおしゃれは欠かせないもの、大人になってからのほうがますます大事なこととお知りおきください。
最後にヘレナ・ルビンスタインの言葉をーーー “There are no ugly women, only lazy ones.” 「美しくない女性はいない、怠惰な女性がいるだけです」

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POINT

◆加齢に賢く対処しよう!

<横森美奈子VOICE>
10回の連載読んでいただいてありがとうございました!
今さらですがファッションというものは体全体トータルなもの、服だけのことではありません。昔からどうにか「おしゃれな人になりたい」と願っていた私は、ヘアやメイク、小物や健康に至るまで、自分なりに試行錯誤をしてきました。なので多方面に渡って伝えられたほぼ自分の肉声のようなこのコラムはたいへんうれしく、リビングWebに感謝です。少しでも素敵な大人の女性が増えることが世の中を明るくし、よりよい世界をつくることと信じていますので、これからもそれをミッションとして頑張りますのでよろしくお願いいたします!
(写真/平野晋子)

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PROFILE
1949年東京生まれ。ファッションデザイナー。DCブランド「MELROSE」「HALF MOON」「BARBICHE」(株・BIGI)のチーフデザイナーを歴任。2002年に大人の女性のためのブランド「smart pink」(株・ワールド)を立ち上げトータルディレクターに。2013年にはジュピターショップチャンネルで「MINAKO★YOKOMORI」ブランドをスタート。ファッションアドバイザーとしても、新聞、雑誌の連載やテレビなどで活躍
※商品クレジット/ブルーシャツワンピース、プリントプルオーバー、プリントスカート
詳しくは⇒ショップチャンネル MINAKO★YOKOMORI
◎次回「横森美奈子のリアルクロゼット」は10月4日(水)8:00~9:00放映予定

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