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プロレスラー 棚橋弘至さん 助けて!きわめびと もっと知りたい!フィーチャー“きわめびと”

もっとしりたい!フィーチャー“きわめびと”

「自分を信じて全力で取り組め」とプロレスラーの棚橋弘至さん

プロレスの“きわめびと”に聞く、自信を取り戻す方法

NHK総合

写真

<プロフィル>
たなはし・ひろし。1976年、岐阜県出身。立命館大学でプロレス同好会と体育会レスリング部に在籍。大学卒業後の1999年に新日本プロレスに入門。自ら公言する「100年に一人の逸材」というキャッチフレーズでも知られ、2014年には通算3度目のプロレス大賞最優秀選手賞に。
■大会出場予定
2月11日(祝・土)大阪・大阪府立体育会館
3月6日(月)東京・大田区総合体育館
http://www.njpw.co.jp/schedule

 視聴者からのさまざまな悩みについて、解決のヒントを探るNHK大阪発のドキュメントバラエティ「助けて!きわめびと」(毎週土曜日、午前9時30分~午前9時55分放送)。1月28日、2月4日の2週にわたる放送「自信がないならプロレスから学べ」では、人気プロレスラーの棚橋弘至さんが、きわめびととして登場しました。

人前で宣言することで退路を断ち、必ずやり遂げると自分自信を鼓舞する

 今回、棚橋さんに課せられたのは、自信を失い、夢を見失いかけている若者に自信を取り戻させること。十数年前、プロレス人気の低迷で経営が傾いていた新日本プロレスを「奇跡のV字回復」へと導いた立役者でもある棚橋さん。プロレス界のヒーローでもありますが、小さい頃は自信がなく、失敗ばかりだったそうです。

 「今とはまったく違い、とにかく恥ずかしがり屋でした。合唱などでも、見られていると思うと恥ずかしくて赤面し、小さい声でしか歌えませんでした。女子と話すのも苦手。少年野球をやっていたのですが下手で、守備のときにはボールがこっちにこないように祈っていました(笑)。プロ野球選手という夢もかなわず、その後に描いたプロレスラーの夢も、新日本プロレスの入門テストで2回不合格。これまで、決して順風満帆だったわけではありません。だからこそ、どん底にいる方の気持ちが分かるんです。いいときがあれば、悪いときもあるもの。自信とは一足飛びにつくものではなく、日々の生活のちょっとしたことをコツコツ積み上げていくことで得られるんだと思います」

 番組では、2人の相談者が登場しました。1人目は、OLをしながら、声優を目指し学校に通っているものの、まったく芽が出ないと悩む女性です。レッスンでは先生からダメ出しされることが多く、自分はがんばっているつもりなのに、がんばっていないと言われる、そして、自分よりもずっと年齢が低い高校生が声優として活躍し始める…。そんな現状に、「自分には無理なんだ」と自信をなくしていました。

 そこで、相談者の声優としての実力をチェックするため、番組では“声優界のレジェンド”野沢雅子さんが登場。野沢さんから「言葉は耳で聞くもの。キャラクターと同じ気持ちになり、その気持ちに沿った表情をすることで言葉が生きてくる。自信がないといってネガティブでいると、実力があっても自分の実力を出せない」とアドバイスされました。

 そして、棚橋さんは「才能がないということで自分が傷つくことから逃げている。それでは次に進めない」と、相談者に「自分の目標をマイクで宣言する、マイクアピールをすること」という課題を出しました。

 「マイクアピールはプロレス特有のもので、お客さんを巻き込んで宣言することで自分の退路を断ち、自分を鼓舞するものなのです」
 棚橋さんは、マイクアピールで数々の名言を残しています。今やキャッチフレーズにもなっている「100年に一人の逸材」をはじめ、「俺の成長は光より早い むしろ光だ」「俺の記録を抜けるのは俺しかいない」「飛べない棚橋は、ただのイケメンだ」「生まれてから一度も疲れたことがない」など、「宣言することで、そうありたい、必ずやり遂げるという気持ちになれることを学んでほしい」と話します。

 「生きていれば、嫌なこともあります。つらいこと、うまくいかないことも、そこから逃げずダメージとして受け止めなければ、人としての成長や進化はありません。プロレスにはカウント2.9秒の魔法というのがあります。あと0.1秒で3秒カウントをとられ、負けが決まるというギリギリ寸前でもあきらめず、はい上がること。そのような気持ちは、プロレスの世界だけでなく、普通の生活の中でも大切なことです」

 棚橋さんからのアドバイスを受けた相談者は、友人に、毎日、自主トレーニングを行うことを誓います。そして、厳しかった先生から初めてほめてもらい、「自信をもって取り組み、最終的に声優になります」と宣言するまでになりました。

本音を隠して殻に閉じこもらず、本音でぶつかることが大切

 2人目の相談者は、超難関の国立大学・京都大学に通う大学1年生の男性。大学生活を楽しみたいと軽音楽部に入学し、バンドではボーカルと聞くと自信たっぷりに思えますが、「すみません」が口癖で猫背。自分にまったく自信がないという人でした。

 「自信のなさは、形になって表れるもの。背中の筋肉を引き締めて姿勢をよくするだけでも印象が変わります」という棚橋さんですが、自身も幼いころは体が細く自信がなかったそうです。
 「体を鍛え、筋肉をつけることで、それが自信へとつながっていきました。筋トレと自信とは、つながっているんです。筋肉は、努力しなければつかないし、やればやるほど成果として自分に返り達成感が得られます。筋肉は最高のファッション(笑)。ひとつ変わるだけで、すべて良い方に変わるのです」

 棚橋さんは、2人目の相談者にもマイクアピールを課します。
 「マイクアピールには、前述した退路を断つという意味もありますが、もうひとつは、心を開くという目的も。本音を隠し自分の殻に閉じこもっているのをマイクアピールで殻を破り、本音をぶつけるのです」
 それを受けて、相談者は自分の弱点を見直します。
 「実は、超難関の中学に合格したものの、通い始めると自分よりも優秀な人が多く、自分はたいした存在ではないと思うように。いつしか、他人との関係を避けるようになり、人との会話や友達をつくるのが苦手になりました」。そんな相談者も棚橋さんのアドバイスを受け、友達に「モテ男になります!」という目標をマイクで宣言。さらに、友人や知人を集めてライブをすると宣言し実行しました。
 「今までは、友達にも予定があるだろうから誘ったら申し訳ないという感情でしたが、自分と一緒だと楽しいぜという気持ちに変わりました」

あきらめず、自分を信じて目の前の課題に全力で取り組む

 棚橋さんのプロレスラー人生は、ファンからの支持も得られず、つらい日々の連続だったそうです。さらに総合格闘技ブームに押されてプロレス人気が低迷し、試合会場はいつもガラガラ。
 「本当につらかったし、苦しかったし、くやしい思いもたくさんしました。でも、自分を信じて、絶対に俺がプロレス人気を復活させてみせると言い続け、目の前の課題に全力で取り組んできました」

 風向きが変わったのがプロデビューしてから3年たったある試合でのこと。自分よりも大きな選手に向かう姿がファンの心をつかみ、試合に勝った時にはファンからの大声援に包まれました。
 「つらい気持ちに折れ、あきらめていたらそこで終わり。でも続ける姿を見てくれている人もいるんです」

 さらに先を見据えてチャレンジを続ける棚橋さん。
 「長期的に見てプロレス界を発展させるためには、有望な人材が集まることが重要。プロレスラーになりたいと思う人を増やすこと。そのために、プロレスラーとしてがんばればどうなるのか、という先の姿を見せることだと思っています。そのために、僕はもっともっと、有名になります」

自信を取り戻すための極意とは

失敗することが成功につながる

目標や夢を口に出して宣言し、退路を断って自分を鼓舞する

つらいこと、苦しいことから逃げず受け止める

自分の殻に閉じこもらず本音でぶつかる

あきらめず目の前の課題に取り組む

次回、2月11日放送は「脳を鍛えて ハッピーライフ」

 「衝動買いをやめたい」「足が速くなりたい」などさまざまなテーマをピックアップした総集編。脳のメカニズムを知って正しく鍛えれば、かなりのお悩みが解決。放送の“その後”の様子も紹介されます。
番組ホームページではお悩み募集中。⇒ http://nhk.jp/kiwamebito