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流山市立森の図書館で地元の出版社「崙書房創業45年展」

特派員No. 076
ブルームーンさん

図書館大好きなワタクシ。

流山本町にあった倫書房小林社長若い!

流山本町にあった崙書房 小林社長お若い!(流山市博物館所蔵)

森の図書館で崙書房創業45年展が行われている

というのでいそいそと訪ねてみました。

崙書房創業45年

森の図書館で所蔵しているものを一堂に展示

崙書房創業45年展は、地方出版の雄「崙書房」が出版した書籍で、
森の図書館で所蔵しているものを一堂に展示したものです。

崙書房は、昭和45年、房総の歴史、地理、自然、人々の生活等をテーマに
地域の風土に根差した出版社として誕生し創業45年を迎えました。

崙書房の歴史を感じる看板

崙書房の歴史を感じる看板

現在の崙書房

現在の崙書房流鉄流山駅の近くにあります

公共の図書館が、民間の一出版社の本を“特出し”して展示するというと
「公が一企業の宣伝云々…」とか“妖怪一言居士”が出没しそうですが…。

小林社長さん

 取材を快く受けて下さった崙書房の小林社長さん

崙書房の編集会議

 ただいま編集会議中

崙書房で新刊本目録を拝見

最新刊・ふるさと文庫の目録

図書館にはちょっとうるさいワタクシ。
ここで歴史のミニ講座です。エヘン!
昭和50年、東村山市立図書館など東京三多摩地区の5市立図書館が、
それまで大部分が販売の大きなルートに乗りにくく、入手困難な
地方出版物を独力で調査収集し、「地方出版物展示会」を開催。
全国各地の地方出版物への関心が高まりました。

こうした機運もあって翌昭和51年に地方小出版流通センターが設立されました。
多種多様な出版物が自由に出版され、読者はそれらの出版物に自由に接し、
読むことができる。
そんな重要な環境が整ったのは、実は公立図書館の先人たちが頑張ってきっかけができたんですね。なんだかワタクシが“妖怪一言居士”のように浅い知識をひけらかしていますね。

そこで、公立図書館でありながら民間書店が指定管理者として運営している
森の図書館が、地元の地方出版の図書を広く知っていただき、
それぞれの本に書かれている郷土に関心を持っていただこうという企画なのだそうです。
ふむふむ…。
郷土資料コーナーは、図書館貸出しカウンター近くにあり、
ミニ展示コーナーには「日本で一番長い利根運河を知るならこの1冊」『利根運河』
来年創業100年を迎える『流山電鉄の話』(現在は流鉄)など司書さんお薦めのポップが
書いてあり手に取りやすく工夫されています。

ふるさと文庫

司書お薦めはこの本

ミニ展示コーナーにお薦めの本が紹介されています

崙書房の人気シリーズの新書判「ふるさと文庫」は現在211点を数えますが、
ふるさと文庫の創刊は昭和52年。記念すべきシリーズ第1弾は故・北野道彦氏の「利根運河」でした。
100点目は、昭和57年3月「利根川百景 水墨画と随想で綴る利根の全流」、
200点目は、平成23年12月「白樺派の文人たちと手賀沼」。
利根運河、利根川、手賀沼…。
なんだか川や沼など水に関わる本が多いような気がしますね。
まあ、崙書房本社が江戸川のすぐそばですし、日本には川や沼が多いですからね。

流山みりん物語出版記念

流山みりん物語出版記念

ふるさと文庫の201点目となった「早川雪洲―房総が生んだ国際俳優」が出版されたときには、
その著者・大場俊雄氏を流山市文化会館のホールに招いて早川雪洲が主演し、
日本人初のアカデミー助演男優賞候補にも選ばれた映画「戦場にかける橋」の上映と講演会が行われました。
実はこれ、ワタクシも行ったのですが楽しかったですよぉ~。

書き下しによる「ふるさと文庫」は、スタート当初、なんと「会員制」で始まりました。

最初の5年で100冊を刊行。そんな無茶なペースがいつまでも続く訳もなく、
徐々にペースダウンしましたが、ふるさと文庫は、「読み手を書き手に変える」効果を生み、
多くの読者が作家デビューを果たしたのだそうです。
いーなー作家デビュー、あこがれの印税生活…、図書館大好きなワタクシの妄想は続きます。

また、

東葛地域について流山市博物館友の会さんが丹念に調べた『東葛流山研』は

東葛流山研究もそろています

1号から33号まで楽しく読める内容になっています

元々、崙書房は、旧流山本町の一画で古民家を借りて

「横瀬夜雨復刻全集」、「長塚節復刻全集」、「東陲民権史」、「波山始末」、
「新編常陸国誌」、「利根川図志」など常総地方の基本文献の復刻から始まっています。

崙書房が登場するつげ義春日記

崙書房が登場するつげ義春日記

「ねじ式」や「無能の人」などで有名な漫画家のつげ義春氏は、昭和52年、
弟の漫画家・つげ忠男氏の住む流山市江戸川台東に近い柏市に転居。
この当時の日常を「つげ義春日記」(講談社)として刊行しています。
昭和53年1月27日の日記では、“マキは流山へ行く道が奈良の山ノ辺の道のようだと
すっかり気に入り、それでまた流山へ行ってみた。崙書房という小さな出版社があった。
添田知道「利根川散歩」という本を買った。”とあります。

かつての崙書房の印刷所(流山市立博物館所蔵)

かつての崙書房の印刷所(流山市博物館所蔵)

崙書房1

かつての崙書房の印刷所(流山市立博物館所蔵)

5月末、東葛出版懇話会の講演会が松戸で行われ、NHKアナウンサーで「ラジオ深夜便」のアンカーを務める、
迎康子氏をお招きし「リスナーに語りかけることば」というお話がありました。
聴きたかったのですが…。
行けずに残念!
この東葛出版懇話会というのは、流山市にある崙書房が事務局を努める会で35回を数える
地域の文化人の集まり。
文化人の集まりなどと書くと敷居が高いようですが、実はどなたでも参加できる楽しい会で、
迎さんのあのゆったりとした語り口、いいですよね。
お聴きしたかった…。残念!
崙書房って単なる出版社ではなく、地域の文化活動に大きく関わっているんですね。ステキ!

地方出版に言及した誰が「本」を殺すのか

地方出版に言及した誰が「本」を殺すのか

実はワタクシ、ノンフィクション作家の佐野眞一さんの大ファンなのです。
佐野さんのご著書『だれが「本」を殺すのか』(2001年、プレジデント社)には、
「首都圏にも地方出版社があることは案外知られていない。埼玉県浦和市のさいたま出版会、
千葉県流山市の崙書房、神奈川県秦野市の夢工房、東京都八王子市ののんぶる舎などがその代表格」とし、
崙書房の小林規一社長についてかなりのスペースを割いて紹介されています。

その小林社長が、先日、おおたかの森センターで講演をされ、森まゆみの
「プライド・オブ・プレイス」を引用し、住む土地に誇りをというような
お話をされていたのが印象的でした。
地域には、産業がなくてはいけないし、文化がなくてもいけないですよね。
文化産業の出版社がある街ってその両方がある街ってことですよね。
森の図書館の崙書房45年展展は思いがけなく自分の住んでる街を見つめなおす機会になりました。

崙書房創業45年展
6月16日(火)~7月31日(金)までの森の図書館開館時間内
(月曜休館7月20・27日は開館)
入場無料
東武アーバンパークライン江戸川台駅東口からぐりーんバス・江戸川台東循環で森の図書館前下車1分

 

 

 

 

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