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野田市 歴史観光サイトを開設

野田市 歴史観光サイトを開設

関宿城が舞台 簗田氏の戦国物語

「関宿と簗田氏」のトップ画面
http://www.sekiyado-yanada.jp/

千葉県立関宿城博物館。江戸時代の姿を再現(写真:野田市提供)

 千葉県最北端に位置する野田市・関宿地区は、関宿城を中心とする歴史の宝庫です。市は3月、戦国時代にこの地で活躍した武士・簗田(やなだ)氏の足跡を紹介するサイトを開設しました。最近の歴史ブームのなか、とりわけ人気の戦国時代に着目し、観光資源としてPRしようとするものです。市商工観光課を訪ね、関宿の歴史探訪の魅力をとことん聞いてきました。

政治や軍事の拠点だった関宿

関宿は戦国時代、利根川、渡良瀬川、常陸川の三大水系の結節地にあり、河川交通の要衝として栄えました。一方、関東平野の中心部に位置しており、政治的・軍事的に重要な場所としてその歴史を刻みました。「関宿を制することは一国を制することに等しい」とまで言われたほど。
簗田氏はこの関宿に城を築き、この地を支配した戦国武士です。しかし今日、関宿城といっても、江戸時代より前の歴史は地元でもあまり語られていなかったようです。

「歴史好きにも満足できる内容にしました」と佐久間さん

関宿の歴史と観光ならこのサイト

そこで、市は簗田氏にスポットを当て、歴史観光サイト「関宿と簗田氏~戦国期に活躍した一族~」を設けました。簗田氏の栄枯盛衰の歴史を地図や年表などとともに詳細に解説。この地域の名所・旧跡、食事処や特産品なども紹介し、歴史散策にも活用できる内容になっています。そのデザインは「水運の関宿らしく水をテーマにし、テレビの歴史ドラマのタイトルバックをイメージしました」と商工観光課長(取材当時)の佐久間進さん。「戦国時代の歴史を掘り起こすことによって、関宿に新たな魅力が加わったのではないでしょうか」。
4月に開催された「関宿城さくらまつり」。例年メインを飾る時代行列は、江戸時代の藩主・久世(くぜ)氏をイメージした大名行列から、今年は戦国時代の簗田氏をイメージした武者行列に変更して執り行われました。

歴史講演会の様子。講師は千葉県立関宿城博物館の学芸員・村田憲一さん(3月25日、市役所8階大会議室)

関宿合戦ごろの勢力図(サイト「関宿と簗田氏」から転載)

簗田氏が生きた戦国時代~歴史講演会から

市はサイト開設に合わせ、3月に歴史講演会を開催しました。
戦国時代の関東では、簗田氏のような小規模の在地武士が多くの居城を築き、勢力拡大を図っていました。一方、関東制覇を狙う巨大勢力が存在。相模国の北条氏、越後国の上杉氏、甲斐国の武田氏です。関宿もまさにその覇権争いの中に巻き込まれていきます。16世紀後半、関宿城主の簗田氏は北条氏との間で攻防を繰り返しました(関宿合戦)。3度目の合戦で、簗田氏救護を目指した上杉謙信の出兵が利根川の増水により阻まれ、簗田氏はついに関宿城を明け渡します。関宿は北条氏の直轄領となりました。江戸時代に移ると、関宿城には関宿藩の藩庁が置かれます。
講演には約60人の参加があり、歴史好きの人たちの高い関心を集めた様子がうかがえました。

川でつながる1市2町

サイトは、野田市、茨城県境町、同五霞(ごか)町の広域連携事業の一つとして、国の地方創生加速化交付金を受けて作られました。

この1市2町は利根川と江戸川が東西に分流するエリアにあります。以前から河川防災を中心とした「川のまちネットワーク」を結んでいました。その一環で観光ガイドマップを作成した経緯があり、今回の事業もまた、この県をまたぐ連携から生まれました。
サイトには、野田市と並んで境町、五霞町の観光情報が掲載されています。なお、五霞町には簗田氏の菩提寺(東昌寺)があります。

簗田氏ゆかりのエリア(野田市資料をもとにとことん行政編集部で作成)

関宿の歴史散策に便利な「川のまちネットワーク観光ガイドマップ」。観光モデルコース付き

「簗田効果」に期待

千葉県立関宿城博物館の近くには市指定史跡の関宿城跡がありますが、簗田氏にまつわる史跡はほとんど現存しません。しかし旧関宿町は、終戦時の内閣総理大臣・鈴木貫太郎(1868~1948年)や、近代将棋界の父とされる十三世名人・関根金次郎(1868~1946年)といった全国的にも名高い偉人を輩出した地でもあります。
「関宿歴史観光の中心である関宿城博物館から、鈴木貫太郎記念館、関根名人記念館へ、さらに醤油で栄えた旧野田市街の近代化産業遺産へも足を延ばしてほしい」と、佐久間さんは「簗田効果」に期待を寄せています。

毎年発行の「野田市観光ガイドマップ」には見どころが満載


問い合わせ:野田市商工観光課 TEL:04-7123-1085

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