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待機児童2年連続ゼロの松戸市

待機児童2年連続ゼロの松戸市

働きながら子育てしやすいまちをアピール

(左から)幼児保育課の臼井さん、磯野さん、後藤さん

 働きたくても子どもを預かってくれる保育施設がないという待機児童問題は、大都市圏の多くの自治体が抱えています。松戸市でも、待機児童数は2013年4月時点で91人にまで増加。しかしその後、2016年、2017年と待機児童ゼロ(国基準)が2年続いています。その背景には実にさまざまな市独自の取り組みがありました。幼児保育課の入所入園室長・臼井弘子さん、同課保育運営担当室の後藤繁樹さんと磯野智史さん、子ども政策課の東海林理江さんに、とことん聞いてきました。

今年4月に開園した「ドルチェルーム松飛台」

駅ナカ・駅近保育園が市内全23駅をカバー

鉄道網が充実している松戸市には、23もの駅があります。最寄り駅近くに保育施設があれば、鉄道で通勤するパパやママは行き帰りに子どもを送迎できて、とても助かります。市は2015年度から、この23全駅の徒歩5分以内に小規模保育施設の整備を進めてきました。今年6月、すべての設置が完了。その中には、鉄道事業者の協力を得て駅構内に設置された駅ナカ保育園も3つあります。

「ドルチェルーム松飛台」のエントランス

駅ナカでお迎えまで元気にすごします

 小規模保育施設とは、0~2歳児を対象とした定員6~19人の施設。市は0~2歳の待機児童数が多かったため、小規模保育施設を重点的に増やしてきました。2017年7月現在、市内の小規模保育施設は全体で45あり、県内トップの数を誇ります。今年度もあと9施設の開業を予定。幼児保育課の磯野さんは「空白地域がないよう整備していきたい」と話します。

県内初・公私連携型保育施設「ケヤキッズ保育園」開園式で(写真:松戸市提供)

「3歳の壁」にも対策

子どもが3歳になると、保護者は新たな課題に直面します。3歳の壁と言われるものです。小規模保育施設の預かりは2歳まで。卒園児を受け入れてもらえる場が必要になります。松戸では今年4月、3~5歳児限定の「ケヤキッズ保育園」が開園しました。旧小学校の校庭に保育施設の建物を市が建て、それを利用して民間法人が園を運営するという公私連携型保育園で、千葉県内では初めての試みです。

「保育事業者、施設所有者と協力しながら進めていきます」と磯野さん

助成により幼稚園も選択しやすく

3~5歳児が通う施設には幼稚園があります。市は、幼稚園に対し預かり保育の実施を促すとともに、利用者の料金負担を軽減するため、独自の施策を打ってきました。

利用者に対しては、「預かり保育を利用した幼稚園」と「保育園」のどちらを利用してもほぼ同じ料金になるよう、その差額相当分を補助します(私立幼稚園預かり保育料助成制度)。保育園は所得に応じて保育料が定められていますが、幼稚園は園ごとに料金が異なります。このため幼稚園を選択すると、負担が増える可能性もあるからです。国の就園奨励費助成金もありますが、それでも足りない分を市が補います。制度の周知のため、「ようちえん時間外おあずかり説明会」を昨年度から3回開催しました。

7月1日開催の「ようちえん時間外おあずかり説明会」には60世帯、82人が参加(写真:松戸市提供)

「説明会の会場には試算コーナーや預かり保育実施幼稚園のブースもあります」と臼井さん

 幼稚園に対しては、夏休みなど長期休園中も含め、教育時間と預かり保育の実施時間の合計が1日当たり10時間以上であることなどを条件に、市が預かり保育にかかる人件費の一部を補助します(私立幼稚園預かり保育事業補助金制度)。

小規模保育施設の卒園児が幼稚園に進む割合は、2015年度の11%から2016年度には21%へと上昇しています。

3月9日、都内で行われたベビー&バースフレンドリーアワードタウン部門授賞式。左が本郷谷市長(写真:松戸市提供)

子育てしやすいまちとして選ばれ続けるために

保育施設の整備から助成・補助金制度まで揃えた重層的な取り組みは、まさに「保護者の希望に添うためのパーツ作り」(臼井さん)。今年3月、松戸市は「第1回ベビー&バースフレンドリーアワード」(一般財団法人ベビー&バースフレンドリー財団主催)のタウン賞を受賞しました。同賞は「働きながら、産み育てやすい」風土づくりへの取り組みをしている自治体を表彰するもの。子ども政策課・東海林さんは受賞について「出産から就学前まで、切れ目のない対策が評価されたと思います。市としてもPRしていきたい」と言います。

 「安心して預けられる保育の質の維持・向上が大切」と考える後藤さんは、「施設を回り運営状況を見て、保育士の確保など現場のニーズを捉えながら、一層の整備を図りたい」と今後を見据えます。保育士募集のため職員が専門学校や大学へPRに出向くことも。待機児童ゼロからさらに一歩進め、入所希望者すべてが充実した保育を受けられるようにと、市の取り組みは続きます。

「市の子育て支援の取り組みを市外にも積極的にアピールしていきたい」と東海林さん

「職員が営業活動をするつもりで保育士確保を推進します」と後藤さん


松戸市子ども部幼児保育課 TEL:047-366-7351

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