1. かしわトップ
  2. 街ニュース
  3. 行政ニュース
  4. 野田市 豊かな自然を市のPRに

野田市 豊かな自然を市のPRに

野田市 豊かな自然を市のPRに

身近な草花を動画と図鑑で発信

説明してくれた市職員のみなさんと「わぴちゃん」こと岩槻さん(右から3人目)

 公園や道端に生える草花。ふだんは見落としがちですが、気をつけて見れば可憐であったり華やかであったり。野田市は市内を散歩しながら出会える草花を紹介するYouTube動画「わぴちゃんねる」を公開しています。動画に登場した植物を解説する「草花図鑑」も市のホームページに掲載。これは市が募集したシティプロモーションの企画の一つで、市職員有志らが一市民として自ら取り組んでいます。新機軸ともいえるこの活動、とことん聞いてきました。

市役所に隣接する「中央の杜」でロケ中の岩槻さん。市の中心部ながらうっそうとした平地林にはたくさんの草花が(わぴちゃんねる提供)

動画のロケ中。小さな草花を撮影するのは大変(わぴちゃんねる提供)

YouTubeで道端の草花にフォーカス

動画「わぴちゃんねる」は7月に始まりました。新作が毎週公開されています。動画に出てくるのは、どこの道端にもありそうな草花ばかり。小さくてもきちんと花や実がついています。それぞれに名前があって、ハエドクソウやヌスビトハギのようにいかにも曰くがありそうなものも。

動画に出演し案内をするのは「わぴちゃん」こと、市内在住の岩槻秀明さん。市内の公園などを散歩しながら、足元にある草花を見つけてリポート。臨場感が伝わります。野田市は「水辺環境、とくに河川固有の植物が豊か」なのだとか。

岩槻さんは、自然科学系ライターとして千葉県内を中心に自然観察会や講座の講師を務めていて、「子どもに教えてあげられる散歩の草花図鑑」(2017年7月、大和書房)など著書も多数。気象予報士や花博士としてテレビにも出演しています。

図鑑の中で岩槻さんのお気に入りはイヌガラシ、ハエドクソウ、ドクダミだとか(わぴちゃんねる提供、クリックすると拡大して表示されます)

キッズ用の図鑑にはその植物の「得意技」や「弱点」も記載(わぴちゃんねる提供、クリックすると拡大して表示されます)

充実の「草花図鑑」付き!

「わぴちゃんねる」で紹介された植物は、岩槻さんが監修し、1種1ファイル(PDF)で草花図鑑としてまとめられます。市がホームページに掲載することで、動画と両輪で情報発信するというわけです。草花図鑑には、クローズアップ写真や特徴はもちろん、原産地や生育環境、市内の分布状況など詳細な情報が盛りだくさん。一般用のほかにキッズ用があって、学校の環境学習にも役立つように工夫されています。

「市内にはたくさんの草花があります。一般的な品種は数百種以上。希少種(千葉県レッドリスト2017記載種)は約100種類で、そのうち野田市にしかないものが約10種類と言われています」と岩槻さん。「草花の観察を通して環境保全の視点を次世代に伝えていきたいし、行政資料としても使ってもらえたら」と思いを語ります。

「自前の家庭用ビデオカメラを使います」と撮影担当の田村さん

動画編集担当の島津さん「わぴちゃんとの掛け合いで動画に出演もします」

「生物多様性」はシティプロモーションのキーワード

「わぴちゃんねる」と草花図鑑は、市のシティプロモーション事業として始まったもの。市は今春、市内の個人・団体を対象に、魅力発信の企画を募集しました。その際、市が企画のテーマとして提示したのが生物多様性でした。

市はコウノトリをシンボルに生物多様性の保全を進めています。コウノトリが生息できるような豊かで多様性に富む自然環境はそれ自体が魅力であり、ひいては子育てしやすく、安心して暮らせるまちとして野田を市内外に発信できます。

個人、団体を合わせて34件の応募があり、選ばれたのは8件。その中には、Facebookライブ配信システムを活用した「みえるラジオ放送」や、高校生によるドローンを使った「ソラのだマップ」など、最近の情報発信技術を駆使した企画がありました。「ユーチューブを活用した市内草花広報」もその一つです。

「島津さんから届いた動画に私が声を入れていきます」とナレーション担当の山添さん

一番最後に加わった西賀さん「庁内の連絡・調整もいろいろあります」

話を受けた時は「えっ、大丈夫?」と驚いたという峯崎さん

若手職員が「まちのためにできること」を考えた

市内の草花をネット配信する企画は、実は市の若手職員4人が応募したもの。その一人、下水道課の田村直毅さんは、日ごろから「市のために何かしたい、おもしろい仕掛けづくりができないか」との思いがあったそうです。ふとしたきっかけで介護保険課の島津和也さんと意気投合、ちょうど今回の募集が始まり、やってみようということに。時を前後して、市民生活課の山添智司さん、下水道課の西賀雅斗さんが加わりました。

「コウノトリに目が向きがちだけれど、生物多様性と言うからにはもっと“たくさん”あるはず」と考えていた島津さん。田村さんも「コウノトリは水田や湿地における生態系ピラミッドの頂点と言われます。では、その底辺(土台)は? と考えました。身近に多種多様な草花があることを知ってもらいたい」と企画の原点を語ります。

シティプロモーションの企画を募集する側だった企画調整課の峯崎さんは「まさか身内の職員が自発的に応募するとは思っていなかった」と言います。この活動は通常業務外のこととなるため、大変ではと気遣ったそうですが「若い発想で生物多様性を発信する試み。頑張ってほしい」と期待を寄せています。

訪れたい、住んでみたいまち それは「野田なのだ!」

YouTubeの活用は島津さんの発案。「市外の人に発信しやすい、若い世代に見てもらえる、なんらかの関連性で再生リストに表示されるので、関心がなかった人にも見てもらえる確率が増す」とその利点を挙げます。

緑豊かな「野田なのだ!」 来て、見て、住んでください!!

 月1回の動画ロケは交替制で。エンディング曲の「野田なのだ!」は、ここでしか聞けない「わぴちゃんねる」オリジナル。山添さんが知人に依頼したもので、歌詞には野田の魅力が織り込まれています。

9月末までに動画11話、草花図鑑33種が公開され、さらに今年度中に図鑑80種分の完成を目指しています。しかし田村さんたちは「200種以上あってこそ本格的“草花図鑑”」と言います。今回のシティプロモーション活動は単年度終了ですが「来年度もぜひ継続でやらせてほしい」と意気込みを見せています。


◆ 「ユーチューブを活用した市内草花広報」(野田市ホームページ)
http://www.city.noda.chiba.jp/kurashi/oshirase/seikatsukankyo/1010812/kusakoho/

◆ YouTube「わぴちゃんねる」
https://www.youtube.com/channel/UCJvrXBJegnWATWd-UZsNzCA

◆ 野田市魅力発信事業について問い合わせ 野田市企画調整課 TEL:04-7123-1065

同じジャンルの記事を読む

人気記事ランキング

  1. かしわトップ
  2. 街ニュース
  3. 行政ニュース
  4. 野田市 豊かな自然を市のPRに


会員登録・変更