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ふるさと納税で流山ファンづくり

ふるさと納税で流山ファンづくり

返礼品を拡充、卓球台やリトグラフも

 ふるさと納税と言えば、その返礼品が注目の的。流山市は10月、流山ゆかりの卓球台やリトグラフなどを返礼品に追加しました。また、百貨店・高島屋の「タカシマヤふるさと納税お礼品ガイド2017/2018」への掲載も始めました。そこには、単にふるさと納税を受け入れたいというだけでなく、流山の名を知ってもらい、全国にファンを増やしたいという市の意気込みが感じられます。市マーケティング課シティセールスプロモーションマネージャーの鍋谷陽司さんとメディアプロモーション広報官の河尻和佳子さんに、とことん聞いてきました。

シティセールスに携わる鍋谷さんと河尻さん

総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果(平成29年7月4日)」から、とことん行政編集部で作成(平成28年度は決算見込の数値)

一味違う返礼品、その狙いは?

 ふるさと納税は、「納税」とは言っても、自分の応援したい自治体に「寄附」をすること。寄附をした人には税額控除を受けられるメリットがあります。2008年度に始まった制度ですが、この2、3年で急激に注目が高まりました。その最大の理由は「返礼品」として贈られる各地の特産品の魅力。ほとんどの自治体が寄附金額に応じて返礼品を用意しており、今やネット上の専用サイトからも、ずらりと並んだ品物を選びながら、どこからでも気軽に寄附ができるようになっています。

 このブームに着目したのがマーケティング課。鍋谷さんは「西日本など遠方の人には、“流山”といっても馴染みが少ないのでは。いったいどこにあって、どんな街なのか…」と言います。そこで、返礼品をシティセールスのために使えないかと考えました。

SAN-EI卓球台infinity2016「インフィニティー」(写真提供:三英)

「卓球台の注文はスポーツ施設や旅館だけでなく、自宅のリビングに置きたいという人からもあるそうです」と鍋谷さん

流山から世界の舞台に届けられた卓球台

 今回返礼品に選ばれた卓球台は、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックで公式採用されたものと同じブランド。市内に本社のある卓球台専門メーカーの三英が供給します。鍋谷さんは「『流山って、あのリオの卓球台を作った会社があるんだ』と驚いていただけたら、それはもうファンへの一歩」と期待します。

 食品類の返礼品が多数の中、卓球台は目をひきます。「卓球はリオ後、日本で人気が一番高まったスポーツという調査もあるんです」。注文発注の高級品ですが「1台から希望を待ちます」と言います。

今年の1~2月、市内生涯学習センターで開催された「後藤純男回顧展」のチラシ

著名な日本画家のリトグラフを家庭に

 返礼品に加えられたもう一つの目玉は、日本画壇の巨匠・後藤純男のリトグラフ(5種類)です。同氏は1962年、当時の流山町に居を構えた後、市内の文化芸術振興に貢献し、第1号の名誉市民となりましたが、昨年10月逝去。年初、市主催で開催された「後藤純男回顧展」を訪れた鍋谷さんは、会場で販売されていたリトグラフが飛ぶように売れているのを見て「ちょっといいものを家に飾ってみたいと思う人は意外と多そう」と気づきました。

 卓球台もリトグラフも「品質の良いもので流山をアピールしたいとの思い」で選ばれました。「流山には返礼品で大人気の牛肉や新鮮な海産物や有名なお酒があるわけではない。それなら違った視点で関心を集めよう」という戦略です。

「いつもの外食とは一味違う料亭の味を流山で」と河尻さん

子育て関連品も

 ベビーカーやチャイルドシートという珍しい返礼品も加わりました。「子育て関連品は“母になるなら、流山市。”にふさわしい」と河尻さん。孫のお祝いに選んでくれるのではと、祖父母層もターゲットです。

 さらに、市内の割烹料亭で使えるペアランチ券も追加されました。河尻さんは「流山には老舗の名店がたくさんあります。記念日などにワンランク上の外食はいかがでしょう」と、近隣市在住の人たちにも提案します。

「タカシマヤフードメゾンおおたかの森店が市内にあるのでコラボできました」とカタログを手に鍋谷さん(左)。「コラボによって、市のイメージにつながる子育て商品を用意することもできました」と河尻さん

百貨店の顧客カタログで全国へ発信

 こうして用意した返礼品も全国でよりよく知ってもらう必要があります。市は新たなチャネルを設けるため、百貨店・高島屋と連携。まちの紹介とあわせて返礼品が掲載されている同社の「ふるさと納税返礼品カタログ」で、流山市の返礼品も見られるようになりました。

 このカタログは「タカシマヤカード・ゴールド会員」に年1回、送付されます。「全国の“デパートブランドを重視してギフトを選択する”層に、ピンポイントで届けられます」と鍋谷さん。品質の良さに目を向けてもらえるはずと目論みます。

総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果(平成29年7月4日)」から、とことん行政編集部で作成(平成28年度は決算見込の数値)

「流山ファンづくり事業」として

 返礼品の拡充は、今年度から始まった「流山ファンづくり事業」として行われ、その品数は従来の13から40にまで増えました。マーケティング課は、スポーツや文化・芸術の分野において流山市が持っているものを発掘し、それらを返礼品としてまとめあげました。子育てに関連した返礼品も、市の看板政策にリンクしています。いわば「流山クオリティ」を体現させた返礼品の数々には、寄附金収入増加とともに、流山の知名度をあげ、全国にファンを広げるというシティセールスの使命が託されているわけです。


問い合わせ:流山市マーケティング課 TEL:04-7150-6308
流山市のふるさと納税について(市のホームページ)
http://www.city.nagareyama.chiba.jp/information/1008415/1008416/1008417.html

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