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サードプレイスで広がる地域の輪

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 家でも職場でもない、自分らしくいられる、“第三の場所”づくりが
広がっています。さまざまな人が集まるカフェや、子育てママの交流の場など、気軽に参加できる、地元の“サードプレイス”を取材しました。
 

 外国人シェフが日替わりで調理を担当し、母国の味を提供する「comm cafe(コムカフェ)」(箕面市小野原西5ノ2ノ36、箕面市立多文化交流センター1階)。
 箕面市国際交流協会が「外国人の社会参加や地域交流の拠点に」と運営。世界の本について語り合うブックカフェや、地元店が出店する小野原マルシェなどのイベントでもにぎわっています。
 外国人との交流も盛んで、ランチを食べながら、韓流ドラマや文化について、韓国人スタッフとのおしゃべりを楽しむ人もいれば、ボランティアスタッフとして関わり、ネットワークを広げる地元ミセスも。
 調理のサポーターとして参加している岸本貴与美さん(写真中央)も、その一人。「ママ友と違い、ふだん出会えない国や年齢の人との交流が楽しくて」と岸本さん。各国のよもやま話やカフェ運営について、スタッフと話す時間が何よりの楽しみと話してくれました。電話072(734)6255。
 箕面市国際交流協会「コムカフェ」のホームページはコチラ 

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岸本さんらボランティアスタッフが、シェフの槙村レイラさん(写真左)をサポート。取材の日のランチはモロッコ料理

今後のイベント

第2回阪大人科サイエンスカフェ
422日(土)14:00~16:00
「日本で育つ“外国人”青年のアイデンティティ」をテーマに大阪大学教授とトーク。参加無料
外国語絵本の読み聞かせ(ロシア編)
426日(水)10:30~11:15
ロシア語(日本語訳付き)で絵本を紹介。参加費は500円(ドリンク&お菓子付き)
 

 吹田市内で、保育付き講座を開講している市民グループ「ママGoGo」。育児系ほか、ハンドクラフトや家事術など幅広い年齢層が楽しめる講座を通じ、ママたちに地域での交流の場を提供しています。
 「転勤族も多い土地柄、片付け講座では、“転勤族あるある”で盛り上がったり、産後ママヨガでは、子育ての喜びや悩みを共有したり。受講者は情報交換の場としても、活用しているようです」と、代表の村上佐和子さん。
 今年1月からは、市内17カ所の公民館など、公的施設主催の講座をサポートするスタイルに。
 「これまでは常設1会場のみで、近くで受けたいとの声が多く、公民館なら参加しやすいかと。後日、公園などで再会し、地域での交流が深まるケースもあるようです。ママ目線の講座で若い世代を呼びたい」と、村上さん。講座申し込みは各公民館へ。
 詳細はWeb=http://mama-gogo.net/

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3月に、吹二地区公民館で開催された、助産師さんと産後ママヨガwithベビー

今後のイベント

助産師さんと産後ママヨガwithベビー
月1回月曜日 10:30~12:00
助産師のアドバイスを交えながらの産後ヨガ。会場は北千里地区公民館。参加無料
美ママくらぶ~産後ママのBODYケア~
偶数月1回水曜日 10:30~12:00
ピラティスベースの体操をしてボディケア。 会場は内本町コミュニティセンター。参加無料
 

 茨木阪急本通商店街の中にある一軒家「カフェくものね」(茨木市元町6ノ2)。地元の主婦、森川雅子さんと窪あずささんが設立した親子サロンです。もともと公共施設を借りて、ママサークルを運営していた二人。保育士などの資格を生かし、4年前に託児施設を設立。昨年10月、親子でゆったり食事ができるカフェ併設のサロンをオープンしました。
 ハロウィーンやひなまつりなどの親子イベントを月1回開催。ママ同士の交流のきっかけになることも多く、1歳の娘と参加した主婦は、「他県から移ってきて知り合いがいなかったので、いろいろなママ友ができて心強かった」と話します。
 1階はカフェで、2階・3階はイベント、スクールなどに利用できる貸しスペース。「2階を貸し切ってママ友会をする人も。自宅みたいに居心地よく過ごせる拠点になれば」と森川さん。
 イベント参加の予約は電話070(5502)8543へ。

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3階貸しスペースでの「ひなまつり」の様子。イベント後はカフェに移動してランチを楽しむママたちも

今後のイベント

1Day shop(手づくり市)

330日(木)11:00~
10ブース程度出店予定。テイクアウトOKの手作りケーキが人気

子どもの日イベント ※要予約
417日(月)9:30~
9:30~お昼寝アート。料金1800円
10:40~鯉のぼりをつくろう。料金650円
 

 もとはお酢の醸造所だった築117年の町家をリノベーションし、シェアアトリエとして2015年8月に再生させたのが、福寿舎(高槻市城北町1ノ9ノ6)です。「高槻は“高槻ジャズストリート”や“はにコット”など、アート系のイベントが多い街。クリエイターに借りてもらい、ここを拠点に、文化を発信し、地元を盛り上げてほしいと考えました」と福寿舎の運営を担当する永井丈裕さん。レンタル着物、木版画家のアトリエなどが入居しています。
 定期的に開催されるイベント「開き家(あきや)」では、手作り市やマルシェで、入居者と地元住民が交流。蔵や広間はレンタルスペースとして開放。演奏会や会合などに利用されています。永井さんは「古いものと新しいものが共存する高槻らしい場所。気軽な交流スペースとして、広く活用してほしい」と話します。
 問い合わせは電話072(674)1127福島屋。

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2月の“開き家”イベントの様子。阪急高槻市駅からも近く、買い物帰りなどに立ち寄りやすい場所です

今後のイベント

ケーナ演奏会

325日(土)13:00~
高槻ジャズストリートの会場でもある「蔵」で、南米の楽器ケーナの演奏会。入場料2500円

開き家vol.18
53日(祝、水)、4日(祝、木)
11:00~17:00
アクセサリーなど手作り作品販売、ワークショップ、マルシェほか
 

 「枚方を、大人が楽しく過ごせる街にしたい」と話す、リフォーム会社「エフ・シキシマ」(枚方市津田山手1ノ8ノ35)取締役・余田慎太郎さん。余田さんは昨年、自社のショールームを開放し、地域の人々に、活動の場を提供しています。
 きっかけは、3年前に立ちあげた、“枚方が好きやん”というフェイスブックの非公開グループ。メンバーが8000人を超える中、アウトドア、マラソン、家庭科などの“部活”が発生。
 「これらの活動の場になればと。今では部活動にとどまらず、ベビーマッサージ教室や、フラワーアレンジメント教室など、広く地域の方に使ってもらっています」
 取材日は、家庭科部のメンバーが“料理の会”を開催。部長の礒谷裕美さんは、「子ども料理体験など、月1回活動しています。場所があることが仲間づくりになり、継続の力になっています」と話してくれました。
 問い合わせは電話072(897)1170。

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写真後列左端が余田慎太郎さん。家庭科部は、昨年10月に立ち上がったばかり。「料理は共同作業なので、初めての人もすぐに打ち解けられます」と磯谷裕美さん(前列右端)

利用方法

Webサイトから利用登録を。1年間1人1000円。イベント主催者も参加者も登録が必要
http://f-sikisima.jp/space
今後のイベント
423・30日(日)13:00~15:00
こども絵画工作室 参加費:親子1組2500円
57日(日)11:00~15:00
家庭科部「歌舞伎、日舞と幕の内弁当」
参加費:3000円程度を予定
 

 京阪枚方公園駅すぐの場所に建つ1軒の京町家。明治期に、京都から同地に移築されました。現在、「ひらかた京町家」(枚方市伊加賀北町4ノ17)という名前で、多目的に使用できるスペースに生まれ変わろうとしています。
 この家の持ち主、小澤芳男さんは、「子育て中の若いお母さんが孤立しがちなことや、子どもたちの居場所が減っていることが話題ですよね。この京町家を利用できればと思いました」と話します。
 かつては京街道の宿場町。「築110年余。歴史と建物の魅力に触れてもらい、多くの人がつながっていける場所にしていきたい。現在使い方のアイデアを募集中です」
 京都で町家の再生を手がける、ツキデ工務店社長・築出恭伸さんと、改装に着手して1年。母屋は完成し、離れと納屋、2つの蔵を改装中。「5月には終わって、生け花展が開催されます。300人規模の催しとなる予定」。入場は無料。京町家に興味がある人も、この機会にのぞいてみては。

写真

母屋1階の座敷で。左から、ツキデ工務店社長・築出恭伸さん、京町家の持ち主・小澤芳男さん、スタッフの吉良理絵さん

写真

母屋には、和室が5間、台所、居間・食堂があります

利用方法

見学など問い合わせは、Eメールのみで受け付け
mail@kyomachiya-hirakata.jp
Webサイト=http://kyomachiya-hirakata.jp/
今後のイベント
514日(日)10:00~17:00
515日(月)10:00~16:00
中西千里甫社中「花会」
 

 3人の子供を持つオーナーの横尾祐子さんが、“子育て中のママがほっとできる場所を”と、オープンした「おうちcafe モモ」(堺市北区百舌鳥赤畑町4ノ336。※営業は火・水曜)。キッズスペースで子供を遊ばせながら、ママたちが食事を楽しめるお店です。
 昨年からは、カフェの隣に、親子向けイベント&教室スペースの入った「モモの木」をオープン。地域のママたちに交流の場を提供しています。
 毎水曜の「ママの時間」では、料理やせっけん作りなど、多彩な講座を実施。また「モモの部活」では、親子で畑仕事を体験。昨年は、ダイコンやニンジンを収穫したそう。今年は、畑で育てた野菜の商品化も考えているといいます。
 「最近は、ママたちの間で新たな講座の企画が持ち上がることも」と横尾さん。「いろいろな人に参加してもらうことで交流が広がれば」と話してくれました。携帯070(6927)7332。

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「モモの木」で開かれている、音楽リトミック教室

今後のイベント

キッズシュニー音楽リトミック教室
425日(火)ほか
第4火曜10:30~12:00
季節ごとのお話に合わせて、親子で一緒に歌って踊ります。初回体験料1200円
ママの時間
「堺産の米粉でパンケーキづくり」
426日(水)10:00~13:00
堺産の無農薬のお米からできたパンケーキミックスを使ったおやつ作り。参加費1800円(ランチ付き)
 

 泉北ニュータウンの「茶山台団地」では、2015年から、集会所を住民同士が交流できるコミュニティ・スペース「茶山台としょかん」として再活用しています。
 運営するのは、団地を管理する大阪府住宅供給公社から依頼を受けた、コピーライターの東善仁さんと妻の恭子さん。住民から「人に読んでほしい本」を寄付してもらい、親子工作会を開催して本箱を制作した、手づくりの図書館です。
 今では、住民による月1回の読み聞かせ会や、子供たちが自ら図書館の使い方を考える「こども会議」などを開催。「最近では、大人は人形劇の練習、子供たちはファッション雑誌作りなど、住民さんが自由に集会所を使ってくれています」と東さん。
 さらに、必要ないものをおすそ分けする「0円マーケット」や、住民が先生になって書道や味噌づくりなどを教える「茶山台だいがく」などイベントも。団地外から足を運ぶ人も多いといいます。

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今では、300冊以上の本が集まった「茶山台としょかん」。活動詳細は、https://www.facebook.com/chayamatosho/

今後のイベント

茶山台としょかん感謝祭

41日(土)
第4火曜13:00~17:00

図書係の東さんと妻の恭子さんの団地を使ったアウトドア・ウエディングを開催。参加者が野菜を持ち寄る、シェフの即興料理も。団地住民以外は食事代1000円

 
桃山学院大学社会学部社会福祉学科教授
松端(まつのはな)克文さんに聞きました
サードプレイスで期待される
地域の新たな交流・活性化
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 今日の社会では、核家族や単身世帯が増加し、近所付き合いも少なくなるなど、人との交流の機会が失われています。家族関係、あるいは仕事や学校生活の悩みなどから、孤立する人も増える中、求められているのが、新たなつながりを持てるプラスαの場所。家庭や職場・学校では、出会わなかった人同士が集まることで、今までにない自由な交流が期待されています。
 そんな中、地域でも、さまざまな「第三の場所(サードプレイス)」が生まれています。子育て、高齢者支援、まちづくりなどで、楽しく参加できる場所を見つけてください。

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