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【登場!】ピアニスト 樋上眞生さん

登場!ピアニスト 樋上眞生(ひのうえ・まお)さん

「右手のピアニスト」だからこそ人を勇気づける演奏をしたい

写真

ピアニスト
樋上眞生(ひのうえ・まお)さん

1983年寝屋川市生まれ。大阪府立四條畷高等学校から京都市立芸術大学へ。卒業後、2007年ウィーンに留学し、2013年度日本芸術センター最優秀ピアニストに選出される。2015年12月から右手のピアニストとして活動を開始

 美しく重厚なラフマニノフのピアノ曲。右手だけを素早く移動させて、ホール内にこの旋律を響かせるのは「右手のピアニスト」として活動する寝屋川市出身・在住の樋上眞生さん(33)です。

 芸術大学の音楽科を卒業後、ウィーンに留学。国際コンクールで受賞を重ねるなど、ピアニストとして順調に歩んでいた2014年春、突然、脳の障害などから筋肉が思うように動かなくなるジストニアを発症。左手の指が勝手に曲がってしまい、自由にピアノを弾けなくなりました。治療をしながら不自由な左手を使って両手で演奏を続けていましたが「右手だけでもいいから、自由に演奏する喜びを再び味わいたい」と、新たな道を歩むことを決意。

 実は、左手だけで弾くピアノ曲は1000曲以上あります。戦争中に利き手を負傷した音楽家のために作られたともいわれていますが、右手用になると、楽譜はほとんどありません。「だから、弾きたい曲を自分で編曲することにしました」と樋上さん。伴奏の余韻を残しながらメロディーを弾くことで、片手でも厚みのある旋律を作り出すことができます。ただ、この演奏法に適した曲選びに時間がかかるため、現在でもレパートリーは、12~13曲ほどだそう。

 また、ピアノのペダルは右足で操作することが多く、右手で鍵盤を弾くと、体のバランスを保つのが難しく、激しく体力を消耗してしまうという問題も。「まずは体を鍛えなければ」と笑います。

 「この活動を始めてから、音楽に限界はないと感じました。“片手とは思えないほど素晴らしい演奏でした”という感想が、何よりも励みになります」

 寝屋川市には、スタインウェイのグランドピアノ2台を有するアルカスホールがあります。「地元にこんな素晴らしい設備のホールがあることが誇りです。いつか自分の編曲した曲だけで、ここでソロコンサートを開きたいですね。そして、ハンデにも負けずに頑張っている人を勇気づけることができれば」と抱負を語ってくれました。

編集部 永 奈王子

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