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クッキーで結ばれる障がい者と病気の子どもたち、小児医療センター内「おかし屋マーブル」

クッキーで結ばれる障がい者と病気の子どもたち、小児医療センター内「おかし屋マーブル」

編集部/相野智佐

障がい者による手づくりお菓子の常設店

2017年1月にさいたま新都心に開院した埼玉県立小児医療センターの2階にある「おかし屋マーブル」。病院内で障がい者の手作りクッキーの販売を行うという全国的にも珍しいお店です。運営するNPO法人「クッキープロジェクト」代表の若尾明子さんにお話を聞きました。

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s-zenntaitanaナチュラルテーストのインテリアがかわいい店内

「私たちクッキープロジェクトは障害のある人もない人も、クッキーを通じて出会い、かかわり、つながりあいながら、“まぜこぜ”になって暮らす社会を目指して活動しています。福祉作業所の障がい者の手作りのお菓子を企業で委託販売する『置きクッキー』やイベントなどに出店していましたが、新しくなった小児医療センター内に初めて常設店を開店することができました。高度医療を必要とする子どもたちや付き添いのママ・パパたちが少しでもほっとできたり、笑顔になれたりする時間や場所を提供していきたいと思っています」と若尾さん。

s-tana通院中の子どもたちが自分で買いに来たり、入院に付き添うママたちが診察の合間の息抜きに来たり

s-okasizoomお菓子の価格は1袋100円〜300円が中心。県産品コーナーもあります

店内では埼玉県内の18カ所の作業所から仕入れるお菓子をメインに販売。福祉の商品を「かわいそうだから」「一生懸命だから」という理由で買ってもらうのではなく、素材や味、パッケージなど「また買いたくなる」ような、商品として本当に魅力のあるお菓子をセレクトして販売しています。活動を応援する「パレスホテル大宮」のシェフたちによるレシピ開発や指導も行われ、美味しさはますます上昇中です。お菓子のほかにも、思わずぷぷぷと笑みがこぼれる「おかしな」アート雑貨も販売。商品の陳列やポップも工夫されて、にぎやかな店内には心が和みます。常設店を開くことで、こうした商品のイメージアップや販路拡大ができるようになったのも大きなメリットだそうです。

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s-komono発想豊かなイラストをモチーフにたオリジナル雑貨がずらり

また、若尾さんは「お店の運営は大ぜいの地元のボランティアや地元企業が応援をしてくれています。とてもうれしいことです。お店で働くスタッフには障がい者やニートなど生きづらさを抱える人もいます。社会と接点を持つ場としてレジや商品の管理などを担ってもらっています。そんなスタッフとの交流の中を通して、障害があっても多様な生き方ができることを、病気と闘う子どもや保護者の方に知ってもらえたらと思います」と話します。

s-wakao左から「クッキープロジェクト」代表の若尾明子さん、理事の谷居早智世さん、ボランティアの立花里美さん、「おかし屋マーブル」店長の浜本由香子さん

福祉の商品が病気の子どもや家族を励まし、商品を届ける作業所もまた励まされる、そんな全国的に例のない、人と人とのきずなの場がさいたまで生まれています。

おかし屋マーブル
さいたま市中央区新都心1-2、埼玉県立小児医療センター2階、プレイルーム隣。月〜金曜、10:00〜16:00
問い合わせ 090-3409-5112
http://www.cookiesproject.com/

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