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【多摩人に聞く】株式会社壽屋 取締役副社長 清水浩代さん

株式会社壽屋 取締役副社長 清水浩代さん

【第33回】株式会社壽屋 取締役副社長 清水浩代さん

立川発まちのおもちゃ屋さんが上場
社員みんなで成し遂げました
今年9月、株式会社壽屋が東京証券取引所JASDAQスタンダード市場に上場しました。壽屋といえば、立川に本社を持つプラモデル・フィギュア等のホビーメーカー。さっそく同社副社長の清水浩代さんを訪ね、上場に至るまでの道のりと会社への思いを聞きました。
「強い企業にしたい」という思いから始まった上場への道
-“上場”についてはいつごろから考えていたのでしょうか?

10年くらい前、これからの会社をどうするか考えたときに出てきたのが“強い企業にしたい”ということでした。当時、会社はどんどん大きくなってきたけれど、実態はまだパパママストアで、総務や規程などが後回しになっていたんです。それで、まずはそういうところをきちんと整備しようと。そのマイルストーンの1つが“上場”でした。

-上場までの道のりにはどんな苦労がありましたか?

社員の仕事のフローや発注書などの書類、経理に関すること、有給や育休の取得推進・・・。整備するということは、ルールを作り運用していくということ。急成長したころの壽屋にいた人たちは、自由にスピード感をもって仕事を進めてきたので、「こんなことをしていたら間に合いません!」と。社員たちは大変だったと思います。

本社ビルも、上場も、壽屋の社員みんなでやったこと
-上場の前には、サンサンロード沿いのこの地に、本社ビルを建てられました。

2012年に第一デパートのお店を閉めたとき、昔からのファンの人たちに約束したのが “立川に必ず帰ってきます”ということ。それで、本社ビルとお店を同じ場所につくりたいと思って、ずっと探していたのですがなかなか見つからず、ようやく巡り合ったのがここでした。
このビルを建てるときには、社員による新社屋プロジェクトチームを立ち上げて、イスやテーブルはもちろん、壁の材質、女子トイレのライティングまですべて社員が決めたんです。だから、まるで商品を作るかのように、このビルも社員みんなで作ったという意識はありますね。

-社員みんなでつくった本社ビル。そんなふうに思えるのは素敵ですね。

私が誇りに思うのは、うちの社員の誠実さや真面目さ。課題があれば責任をもって取り組むし、他人や他チームのことも思いやれる。壽屋にはそういう風土があるんです。そんな社員たちが会社を大きくして、たくさんのファンを作ってきた。だから私は「上場」もみんなでやったと思っているんです。

アメリカでも認められた「誠実なモノづくり」
-ところで、清水副社長は、清水一行社長と結婚して、ともに壽屋を引っ張ってこられたわけですね。

今年で結婚38年です。私がお嫁に来たころは、半年は“節句人形”、半年は“おもちゃ屋さん”という業態でした。店は第一デパートの中でも一番奥で、お世辞にも地の利がいいとはいえない場所。お客さんはなかなか来ない(笑)。どうやったら人が来てくれるのか、どうしたら“地域一番店”になれるのかと、日々いろんなことをやっていました。
もちろん大変なときもあって、何度も家族会議をやりました。でも私はそこで、「辞めたらもったいない」と言い続けてきたの。お嫁さんの立場で(笑)。そんな嫁の話をお義父さんはよく聞いてくれたと思います。本当にやりたいことをやらせてくれました。

-それがやがてはフィギュアなどを作るメーカーに。さらにアメリカにも進出を果たしたわけですが。

ニューヨークトイフェアに行くようになったのは、1998年。最初はバイヤーとして、その後メーカーとして出展できるようになり、だんだんと名前が知られてきました。それは、誠実に商品を作ってきたから。
アメリカのクリエイターたちがとてもうちのことを気に入ってくれて、「壽屋に任せておけば間違いない」と。それでライセンスが取れるようになったんです。

-誠実に商品を作ってきた、それこそが今の「壽屋」の土台なのですね。

約束を守る。相手をだますようなことは決してしない。その点で、私は社員を信じています。「お客さんと仲間と自分に誠実であれ」。壽屋が100年企業になったとしても、これだけは守っていってほしいです。

【清水浩代さんプロフィール】

東京都荒川区東日暮里出身。
プライベートでは、“シベリアンハスキーLOVE”な生活。
コンテストに出場するような名犬も育てている

★壽屋が制作するアニメ「フレームアームズ・ガール」が、今大人気。立川が舞台の作品で、市内を“聖地巡礼”するファンが激増中とか。11/11(日)開催の「立川あにきゃん2017」では、同アニメの声優によるトークショーも

【インタビューを終えて】
気さくでざっくばらん、それでいて経営者としての矜持もあって、「うちの社員は私の誇り」と言い切る清水副社長は、カッコ良すぎです。かつて第一デパートの片隅で「地域一番店になるには?」と考え、家族会議で「壽屋を辞めたらもったいない」と言い続けたお嫁さんのサクセスストーリーは本当に面白く、それを全部書いたら本ができるくらい。今回は泣く泣く超ショートバージョンにまとめさせていただきました。(石河久美)

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