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主婦の視点で映画を見れば~2017.1.7

特派員No. 334
堀木三紀さん
  • 2017/01/07 UP!

今回は映画だけではなく、
8日放送の2時間SPドラマ
『しあわせの記憶』
14日公開の
『本能寺ホテル』
『天使にショパンの歌声を』
20日公開の
『キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち』
21日公開の
『沈黙−サイレンス−』
『ザ・コンサルタント』
『マギーズ・プラン -幸せのあとしまつ-』
『東京ウィンドオーケストラ』
『惑う After the Rain』

以上9作品をご紹介いたします。

MBS開局65周年記念 新春ドラマ特別企画
『しあわせの記憶』

「しあわせの記憶」メイン

お正月は実家に帰省したり、独立していた子どもが帰省で帰ってきたりと家族が集まる機会が多かったのではないでしょうか。久しぶりに会うと話が弾んで楽しいものの、それが何日も続くとちょっと疲れてきますよね。でも、日常に戻ると寂しさを感じる。家族って不思議です。

8日に放送される「しあわせの記憶」は事業に失敗して借金を抱え、家を出ていった父親(渡辺謙)が5年ぶりに舞い戻り、別れた妻(麻生祐未)や2人の娘(北川景子 二階堂ふみ)の生活に首を突っ込んでいくうちに、それぞれが自分の気持ちに気づいていくさまをユーモアとペーソスたっぷりに描きました。

父親の「子どもが育ってしまうと家族はバラバラになるけれど、記憶の中に生きている」というセリフに、久しぶりに会っても話が弾むのは、共有する記憶があるからなのだと感じました。他にも「そうそう」と思ってしまうセリフがいっぱい。人気脚本家・大石静ならではの作品ですね。

『しあわせの記憶』
TBS-MBS系全国ネット
1月8日(日)午後9時~2時間SP
出演:渡辺謙 北川景子 二階堂ふみ 麻生祐未/千葉雄大 三浦貴大 山崎樹範 菅原大吉
脚本:大石静(『長男の嫁』『 『ふたりっ子』『セカンドバージン』『家売るオンナ』)

『本能寺ホテル』

WEB用_本能寺ホテル_メインカット(PC壁紙画像・携帯待受画像には使用できません)
©2017 フジテレビジョン 東宝 ホリプロ

本能寺の変のあと、秀吉はわずか10日で中国地方から戻って明智光秀を討ちましたが、それってかなり無理がありますよね。その謎をこの作品がファンタジーで解き明かしました。

織田信長を演じた堤真一は『海賊とよばれた男』、『土竜の唄 香港狂騒曲』と東宝作品出演が続いています。『海賊とよばれた男』の船長は男気があって魅力的でしたが、登場シーンが少ない。『土竜の唄 香港狂騒曲』のヤクザはクレージーにはっちゃけていて、強くてカッコいいのですが、本来の魅力とはちょっと違う。そんな不満もこの『本能寺ホテル』で解消。堤真一の渋いかっこよさをたっぷりと味わえます。

『本能寺ホテル』
2017年1月14日全国東宝系にてロードショー
監督:鈴木雅之
出演:綾瀬はるか、堤真一、濱田岳、平山浩行、田口浩正、高嶋政宏、近藤正臣、風間杜夫
©2017 フジテレビジョン 東宝 ホリプロ
公式サイト http://honnoji-hotel.com/

『天使にショパンの歌声を』

天使_メイン
©2015-8212-9294-9759 QUEBEC INC. (une filiale de Lyla Films Inc.)

美しく豊かな自然を背景に、少女たちがショパンにバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、リストといった偉大な作曲家の名曲を奏でるこの作品はカナダ・ケベックの寄宿制学校が舞台。修道院が運営し、コンクール優勝者も輩出する名門校でしたが、採算が合わないという理由で閉鎖の危機に直面していました。音楽の力を信じて、校長を務めるシスターが仲間のシスターや生徒たちと心を合わせて逆境に立ち向かう姿を描いています。

登場するシスターそれぞれに個性があり、物語に膨らみを感じます。シスターと聞くと心が清らかで、人を妬んだりしないイメージですが、所詮は人間。校長に対して閉校を求める修道院の総長の態度は「出る杭は打たれる」、「女の敵は女」という言葉を思い起こしてしまうほど。しかし、一面が白銀のベールに包まれた寒い冬が、緑が鮮やかな春へと季節が変わるように、辛い時期を耐えた彼女たちにも未来の扉が開きます。見ているとこちらにも生きる勇気と希望が沸いてくる気がしました。

『天使にショパンの歌声を』
2017年1/14(土)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他全国ロードショー
監督:レア・プール
出演:セリーヌ・ボニアー、ライサンダー・メナード、ディアーヌ・ラヴァリー、ヴァレリー・ブレイズ、ピエレット・ロビタイユ、マリー・ティフォ、エリザベス・ギャニオン
©)2015-8212-9294-9759 QUEBEC INC. (une filiale de Lyla Films Inc.)
公式サイト http://tenshi-chopin.jp/

『キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち』

【キム・ソンダル】メイン
© 2016 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.

主人公のキム・ソンダルは韓国では誰もが知る有名説話の中に登場する伝説の詐欺師。3人の仲間とともに権力者から大胆不敵な手口で金品を奪い取り、稀代の詐欺師集団と全国から追われていました。日本でいえば石川五右衛門や鼠小僧といった義賊に近いイメージでしょうか。

ところが、外部の裏切り者のせいで彼らに悲劇が訪れます。ソンダルは“誰のものでもない大河を売る”という前代未聞の策略を立て、国王をも巻き込む戦いに打って出ました。

次々とターゲットを騙していく前半はスピード感あふれるアクション活劇のよう。適度な笑いも散りばめています。後半は緻密に練られた作戦が成功するか、ハラハラドキドキ。見ていてまったく飽きません。

セクシーさとお茶目さを兼ね備えた主人公キム・ソンダルを演じるのは映画、ドラマで活躍する若手実力派のユ・スンホ。詐欺師集団の末っ子的存在キョンを演じたK-POPスターEXOのシウミンはこの作品で映画デビュー! 韓国でも話題になっています。

『キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち』
2017年 1月20日(金)TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 新宿 ほか
全国順次ロードショー
監督:パク・デミン
出演:ユ・スンホ、シウミン(EXO)、コ・チャンソク、ラ・ミラン
配給:CJ Entertainment Japan
© 2016 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.
公式サイト http://kimseondal.jp/

『沈黙−サイレンス−』

沈黙
©2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.

17世紀江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる恩師フェレイラの消息を確かめるため、ポルトガルから日本にたどり着いた若き司祭ロドリゴとガルペは日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと潜入します。日本にたどりついた彼らの目に映ったのは想像を絶する状況でした。信仰を貫くか、棄教し信者達の命を救うか―究極の選択を迫られます。

タイトルの「沈黙」は信者が苦難を強いられているときの神の様子。長崎奉行の井上筑後守はロドリゴに厳しい責めを受ける信者の姿を見せて棄教を迫り、ロドリゴは「主よ、あなたはなぜ黙ったままなのですか」と神に問いかけるのです。しかし、やがてそれもまた神の御心であると気づきました。

海で息絶えるまで磔にされても棄教しない強さ、何度も転び(=棄教すること)お金に目がくらんで司祭を売り渡す弱さ。どちらも極限における人間の姿です。それらをすべて受け止めたうえで、人間にとって本当に大切なものとは何かを描きました。日本を舞台にした、マーティン・スコセッシ監督渾身の一作です。

井上筑後守を演じたイッセー尾形の演技には注目が集まっています。気品やユーモアを感じさせながら、その裏にはぞっとするような狡猾さが潜んでいる。もしかすると、オスカー、取れるかもしれませんよ。

『沈黙−サイレンス−』
2017年1月21日(土)全国ロードショー
原作:遠藤周作「沈黙」(新潮文庫刊) 原題:Silence
監督:マーティン・スコセッシ 脚本:ジェイ・コックス、マーティン・スコセッシ
出演:アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシ
©2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.
公式サイト http://chinmoku.jp/

『ザ・コンサルタント』

ザ・コンサルタント
©2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

主人公は田舎町で開業しているしがない会計士ですが、大企業の15年分の帳簿をたった一晩で調べ上げてしまうほど数字に関して強い、天才的な頭脳の持ち主。実は麻薬カルテル、武器商人といった世界で最も危険な顧客の裏帳簿を仕切る裏社会の会計士だったのです。顧客に命を狙われても、最強のファイターで、しかも命中率100%のスナイパーなので、餌食になることはありません。こんな超人的な役を演じるのは、監督、俳優、脚本家として八面六臂で活躍しているベン・アフレックしかいませんね。

そんな主人公が大企業から財務調査を請け負い、重大な不正を見つけます。しかし、依頼は一方的に打ち切られ、その日から、何者かに命を狙われるようになりました。またアメリカ政府も密かに彼を追いかけていました。
年収10億円、本籍・本名・私生活、そのすべてが謎に包まれた主人公が、アメリカ政府、マフィア、一流企業に追われてまで危険な仕事に手を出すのには、ある理由があったのです。

高機能自閉症スペクトラムで、コミュニケーションを取るのが下手な主人公が本当は人との触れ合いを求めていたことがわかるラストに、サスペンスアクション作品であることを忘れて、思わず心が熱くなりました。

『ザ・コンサルタント』
2017年1月21日(土)より丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーほか全国公開
監督:ギャビン・オコナー
出演:ベン・アフレック、アナ・ケンドリック、J.K.シモンズ、ジョン・バーンサル、ジーン・スマート、シンシア・アダイ=ロビンソン、ジェフリー・タンバー、ジョン・リスゴー配給: ワーナー・ブラザース映画
©2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/consultant-movie/

『マギーズ・プラン -幸せのあとしまつ-』

マギーズプラン_メイン
©2015 Lily Harding Pictures, LLC All Rights Reserved.

妻のいる男性と恋に落ち、略奪婚をし、子どもが生まれて幸せいっぱいと思っていたら…。

主人公のマギーは夫と前妻との間の子どもたちの面倒を見るうちに前妻とも親しくなり、彼女が知的なうえに魅力的で、今でも夫を深く愛していると気づきます。夫は彼女と一緒にいた方が、きっと幸せになれると思ったマギーは【夫を前妻に返す】という、とんでもない計画を思いつきました。

結婚生活を始めると男と女の関係性は変わります。結婚前は優しさに感じた部分が、結婚すると優柔不断に見えてしまう。好意でしていたことを当たり前に思われると腹が立つ。自分より前妻を優先するのは許せない。「わかる~」と共感する人が多いのでは。そんな気持ちのすれ違いがマギーの思い付きの出発点。夫婦の問題を明るく軽やかに描いたこの作品は見終わったあとに元気がもらえるはず!

『マギーズ・プラン -幸せのあとしまつ-』
2017年1月21日(土)ロードショー
監督・脚本:レベッカ・ミラー
出演:グレタ・ガーウィグ、イーサン・ホーク、ジュリアン・ムーア
©2015 Lily Harding Pictures, LLC All Rights Reserved.
公式サイト http://maggiesplan.jp/

『東京ウィンドオーケストラ』

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©松竹ブロードキャスティング

舞台は世界遺産・屋久島。有名オーケストラと間違われて島にやってきたアマチュア楽団と、彼らを“本物”としてだまし通そうとする島の女性職員が巻き起こす騒動をコメディタッチで描いた作品です。

日本を代表する有名オーケストラが「東京ウィンドオーケストラ」で、アマチュア楽団が「東京ウインドオーケストラ」。「イ」の大きさが違うだけ。これは間違いやすい。とはいえ、主人公の担当女性職員は楽団の出迎え対応も無愛想。仕事ぶりが心配になって見ていると、彼女は日々データ集計という単調作業ばかりしていてストレスが溜まっていることが分かってきます。すると彼女に対する印象が変わりました。「私も子どもが小さかったとき、単調な毎日に不満だらけで、夫に対して無愛想の極みだったかも」と昔の自分を思い出したのです。主婦も似たような生活ですよね。
ラストに大どんでん返しがあるわけではありません。しかし、ウソがばれて始末書を出した主人公の表情にわずかな変化を感じ、「お互いがんばろうね」とエールを送りたくなります。

『東京ウィンドオーケストラ』
2017年1月21日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
1月14日(土)より鹿児島ガーデンズシネマにて先行公開
監督・脚本:坂下雄一郎
出演:中西美帆、小市慢太郎、松木大輔、星野恵亮、遠藤隆太、及川莉乃、水野小論、嘉瀬興一郎、川瀬絵梨、近藤フク、松本行央、青柳信孝、武田祐一、稲葉年哉
配給:松竹ブロードキャスティング/アーク・フィルムズ
©松竹ブロードキャスティング
公式サイト http://tokyowo.jp/

『惑う After the Rain』

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©2016みしまびとプロジェクト ものがたり法人FireWorks

急逝した父親に代わって母と妹を支え、婚期が遅れた長女。シングルマザーとなった次女。2人の娘を自宅から嫁に出したいと願っていた夫の願いを叶えようと立ち退きを拒んできた母。ストーリーは時代を遡りながら、この家族に隠された秘密と、強い絆で結ばれた家族愛を描き出していきます。

『東京ウィンドオーケストラ』で主人公を演じた中西美帆が次女役、オーケストラを呼ぶことを夢見ていた先輩を演じた小市慢太郎が父親で出演。同じ日に公開する2作品どちらにも出演している俳優が2人いる偶然にちょっとびっくり。
そして、私が試写を見たとき、どちらの作品にも中西美帆さんが駆けつけ、作品の良さをPR。自分が出演した作品に対する一生懸命さが伝わってきて、応援したくなりました。

小西美帆
映画美学校試写室にて。ロビーで見かけた中西美穂さんはとても華奢でした。まわりの方々に気を遣う謙虚さにあふれていました。

『惑う After the Rain』
2017年1月21日より有楽町スバル座ほか全国ロードショー
監督:林弘樹
出演:佐藤仁美 中西美帆 小市慢太郎 宮崎美子
配給:アルゴ・ピクチャーズ
©2016みしまびとプロジェクト ものがたり法人FireWorks
公式サイト http://madou.jp/

この記事を書いた人特派員No. 334 堀木三紀
映画を観ることが何よりも好き。子育てが一段落した2011年から映画を見始め、年間鑑賞目標を50、100、200本と増やしていき、2014年はスクリーンで473本鑑賞。映画の楽しさだけでなく、少しでもお得に映画を観る方法をお伝えできればと思っています。

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