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子宮頸がん検診が苦手…。自宅でできるHPV自己採取検査も検討を

子宮頸がん検診が苦手…。自宅でできるHPV自己採取検査も検討を

  • 2018/01/18 UP!

自宅でできるHPV自己採取検査って?
無料で先着500人が受けられます

子宮頸がん検診は、30秒~1分程度で終わる簡単な検査ですが、「病院に行く時間がない」「内診台で検査を受けるのが恥ずかしい」などの理由で医療機関に行けない人はいませんか?
そうした未受診者のみなさんが“受診するきっかけ”になれば、と期待されているのが、「自己採取 HPV 検査」。自分で検体を採取して郵送すると、HPV感染の有無や型を調べてもらうことができます。
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HPVの自己採取を推進する公益財団法人 性の健康医学財団(東京・文京区)では、先着500人に無料で「HPV自己採取検査」を実施。専用の綿棒を使って自分で採取し、検体用のプラスチック容器に入れて財団に返送すると、3か月以内に結果が封書で届くそうです。

「郵送検査であれば、羞恥心なく各自のHPV感染の有無を知ることができます」と同財団。

■関心のある方は、性の健康医学財団のホームページで詳細を確認してください。

https://www.jfshm.org/

 

普及が見込まれる「ウイルス検査」
細胞診との併用で発見率がほぼ100%に

一般的な子宮頸がん検診で行われているのは、「細胞診」という検査です。
子宮頸部の細胞を採取して、がん細胞や、これからがんになりそうな細胞がないかどうかを調べます。
精度の高い検査ですが、100%発見できるわけではありません。
そこで期待されているのが、「HPV検査」というウイルス検査です。
子宮頸がんの原因であるHPV(ヒト・パピローマウイルス)に感染していないか、感染している場合はどのようなウイルスの型なのかを調べてもらえます。
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「細胞診」と「HPV検査」を組み合わせれば、ほぼ100%異常を発見できるとされていて、アメリカでは30歳以上の女性に、この2つの検査の積極的な併用が推奨されています。

日本では、島根県出雲市が2007 年から全国に先駆けて、従来の子宮頸部細胞診に HPV 検査を併用した住民健診を実施しています。2013年以降、一部の住民検診や人間ドックなどでも導入が広がっていき、現在もその有効性が検証されています。

みなさんの自治体のホームページも一度チェックしてみて。HPV検査がオプション等で追加されていたり、補助が受けられたりするかもしれません。

 

HPVに感染していても
がんを発症するのは100人に1人

「HPVの型は200種類以上。そのうち子宮頸がんを起こす可能性があるのは18種類程度。特に16型、18型などが危険であることが知られています」と北村唯一医師(性の健康医学財団理事長・東京大学名誉教授)。

もしハイリスク型のHPVに感染していたら…?
と不安が先にたってしまう人に対して、北村先生は「感染後、10年以上の潜伏期間を経てがんを発症するのは、1%程度(100人に1人の割合)。HPVに感染していたからといって、必ずしもがんになるわけではありませんから、怖がらないで医療機関で検診を受けましょう」

HPVは、性交渉の経験があれば、「だれでも感染する、ごくありふれたウイルス」。長年性交渉をしていなくても、高リスク型のウイルスが発見されることもあるのだそう。感染が持続するか自然消滅するかは、遺伝や体質はあまり関係がなく、免疫が関係しているといわれています。

ただし、性感染症の罹患経験があるとHPV陽性率が高い傾向に。「過去に梅毒、淋病、クラミジアにかかったことがない群の陽性率は20%(n=748)、かかったことがある群では54%(n=197)。性感染症はリスク因子の一つといえます」と北村医師。

検診で早く発見できれば
がんになる前に治療できる

子宮頸がんは、異形成(がんに進行する前の状態)で発見できれば治すことができますし、初期で治療できれば妊娠も可能といわれています。しかし、自覚症状がないので発見が遅れがち。そこで国は20歳を過ぎたら2年に1度、定期的に子宮頸がん検診を受けることを推奨しています。
しかし検診率は、半分にも満たない状況。とりわけ20~30歳代の受診率が低いことが懸念されています。もし成人の娘さんがいるなら、受診を促したり、母娘で一緒に検診を受けたりして、若い世代の予防にも手を貸してあげてください

 

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6割にのぼる未受診者のみなさんが、HPV自己採取検査などをきっかけに、医療機関での検診にも足を運んでくれるようになったらと思います。

 

【関連記事】
事実を受け入れよう! 40代以降、子宮頸がんの原因ウイルス検出率アップ
https://mrs.living.jp/biken/article/2741155

 

■情報提供
公益財団法人 性の健康医学財団
ogawa小川留奈(おがわるな) 医療ライター/健康・医療ジャーナリスト。中央大学文学部卒業後、スポーツメーカー社長秘書、サンケイリビング新聞社を経て2001年からフリー。新聞、雑誌、書籍、ウェブなどで健康・医療情報を執筆。専門家に取材した内容をわかりやすく伝えている。「信頼できる医師と最新治療シリーズ 監修/日本医師会」(講談社MOOK)部分執筆。医療コラム「OL3分ニュース」(シティリビング)連載中
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