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31cmで社会貢献。髪を寄付して子どもたちのための「医療用ウィッグ」に

31cmで社会貢献。髪を寄付して子どもたちのための「医療用ウィッグ」に

  • 2018/03/30 UP!

髪を失った子どもたちの「医療用ウィッグ」になる
パーマをかけた髪、染めた髪、白髪でも大丈夫

長い髪をカットする予定なら、その切った髪、子どもたちのために「寄付」を検討してみませんか。基準は31cm以上です。

この仕組みを「ヘアドネーション」といいます。

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国内では2009年、NPO法人Japan Hair Donation & Charityの(大阪市)がヘアドネーションを専門に行う初めての非営利活動法人として活動を開始。寄付された毛髪のみを使って製作したメディカルウィッグを、子どもたちに無償提供しています。

整えられたウィッグは、協力する美容師さんの手で、その子に合うようにカットされます。

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上の写真はイメージです

自分の髪を手に入れて、好きなヘアスタイルや髪の毛に触れて喜びが弾ける子どもたちの笑顔は、輝いています。

 

子ども用のウィッグは50万円以上かかります

子どもの頭にぴったり合う人毛ウィッグを特注するとなると、子どもの頭の形に整え、髪の毛を用意し、ウィッグに加工、スタイリングとカットで、その費用は50万円以上にのぼることも!

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ただでさえ高額な治療費がかかっている状況で、ウィッグを欲しくても言い出せない子どもたちもいます。

順番待ちの子どもは200人以上
6000人分の髪の毛が必要

医療用ウィッグが必要なのは、脱毛症や無毛症、小児がんなどの病気で髪を失った子どもたちです。

1つのウィッグを作るには、20~30人分の髪の毛が必要とのこと。
JHD&Cの公表によれば、現在228人の子どもたちが、医療用ウィッグを望んで待機しています。つまり6000人分以上の髪の毛が必要という計算です。

 

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髪は、小分けにして郵送されたものを丁寧に選別し、トリートメントなどの作業を施す必要があります。

なぜ31cm以上の長さが必要なの?

JIS規格品の医療用ウィッグを作成するには、国際的な基準になっている12インチ以上(1インチ=約2.54cm)の長さが必要。そのため、寄付できる髪の条件が31cm以上となっています。

これまで医療用とファッション用の定義があいまいで、さまざまな品質のものが混在していましたが、平成27年4月、経済産業省が、医療用ウィッグのJIS規格を制定したことで基準が明確になりました。

「直接皮膚に接触する部分のパッチテストや、洗ったり汗をかいたりしたときの色落ちなどの試験をJIS基準で行い、その品質検査をクリアしたウィッグだけが、JIS規格適合品と認められるようになりました。JHD&CではJIS規格に適合したものを提供しています。何よりも子どもたちへの安全性を重視し、社会性の復権のために行っていることに誇りを持っています」(JHD&C 広報 今西由利子さん)

寄付する髪の毛の条件
①31cm以上の長さがある 
②完全に乾いた状態である ※湿った髪はカビ・雑菌が繁殖する可能性があるため。

年齢、性別、国籍は問いません。
パーマやカラーリングをしていてもOK。白髪がまじっていても大丈夫。よほどのダメージがない限り寄付できるそうです。

これまでに254人の子どもたちに医療用ウィッグが提供されました(2018年3月26日時点)。

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■関心のある方は、NPO法人Japan Hair Donation & Charity(JHD& C:略してジャーダック)のホームページで寄付の方法の確認を

https://www.jhdac.org/index.html

 

日本で協力する「賛同サロン」は2880店

日本でもヘアドネーションの輪が広がっていくといいですよね。

JHD&C では当初より、ドナー(髪を寄付する人)が毛髪をカットするために訪れる美容室を「賛同サロン」として登録することで、ドナーも美容師も「当事者」であるという位置付けで活動してきたといいます。

2018年3月時点、国内のヘアドネーションサロンは2880店。ヘアドネーション用にカットしてくれたり、その髪の郵送を代行してくれたりします。
こちらのサイトでは、全国のヘアドネーションサロンを市町村別に検索できます。

https://www.jhdac.org/search.html#terms

捨てられる運命だった髪をリサイクルして、子どもたちを笑顔にするボランティア「ヘアドネーション」。長い髪を切りたくなったら、思い出してくださいね。

■情報提供
NPO法人Japan Hair Donation & Charity
■写真 引用元
JHD&CのHPより
ogawa小川留奈(おがわるな) 医療ライター/健康・医療ジャーナリスト。中央大学文学部卒業後、スポーツメーカー社長秘書、サンケイリビング新聞社を経て2001年からフリー。2018年帝京大学大学院 公衆衛生学研究科卒(Master of Public Health)。新聞、雑誌、書籍、ウェブなどで健康・医療情報を執筆。専門家に取材した内容をわかりやすく伝えている。「信頼できる医師と最新治療シリーズ 監修/日本医師会」(講談社MOOK)部分執筆。医療コラム「OL3分ニュース」(シティリビング)連載中

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