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冷えにはショウガ…でもこんな人には逆効果!正しい選び方と調理法

日本にはない台湾のワイルドな巨大ショウガ
台湾では4種類のショウガを使い分ける

小籠包の付け合わせや炒め物に欠かせないショウガ。台湾の市場で見かけるショウガは、日本のものとはかなり違います。

台湾の市場で売られているショウガ

とりあえず巨大。みなぎるワイルド感!日本のスーパーでよく見る、ビニール袋にお行儀良く小分けにされているショウガとは大違いです。

それだけでなく、種類もいっぱいあることに気がつきました。よく見かけるのは
嫩薑、粉薑、老薑、薑母
という4種類です。「薑」は日本語の「姜」にあたる漢字です。

生育度によって名前が変わる台湾のショウガ、日本も実は同じ

ショウガ自体にも色々な品種があるのですが、ここでは生育度によって名前が違うという点に着目します。

日本で甘酢漬けなどにする「新ショウガ」は、植え付けから3~4ヶ月で収穫したもの。白くて柔らかいですよね。

新ショウガ

そして「普通のショウガ」は、植え付けから6ヶ月ほどで収穫したものを、数ヶ月貯蔵した後に出荷したものなんだそうです。

一方、台湾はどうかというと、植え付けから収穫までの期間によって、こんな風に分類されています。

嫩薑:4ヶ月  …日本の新ショウガに近い
粉薑:6ヶ月 …日本の普通のショウガに近い
老薑:10ヶ月
薑母:(10ヶ月以上)2~3年

日本の新ショウガは台湾の「嫩薑(ネンジャン)」、普通のショウガは「粉薑(フェンジャン)」にあたり、さらに「歳を取った」ショウガである老薑(ラオジャン)や薑母(ジャンムー)は、私は日本では見たことがありません。

 

生育度で変わるショウガの「あたため力」
芯から冷え性の人が新ショウガを食べるのは逆効果

「冷えにはショウガ!」と思って、お寿司についている「ガリ」も冬には残さず全部食べるようにしていたのは私です。ですが、平熱からして低く、芯から末端まで全部冷えてしまうタイプの私にとっては、あまり意味がありませんでした。

若い新ショウガと生育後の普通のショウガは、中医学的に言うと、
新ショウガ:涼性・微温性
普通のショウガ:温性
に分類され、「あたため力」の種類が異なります。

新ショウガ体表や末端の血流を促進して体をあたためる。その代わりに体の深部を冷やす(解熱)作用がある。
普通のショウガ体を芯からあたためる力が強い。

私のように芯から冷えるタイプの人は、新ショウガの甘酢漬けではなくて、普通のショウガを食べる方があたたまるということなんですね。

ショウガは老成するほど辛みが増してくるのですが、辛みが強いほど体をあたためてくれる効果が高いと言われていて、台湾では、特に冬のメニューで日本の普通のショウガより老成したものがよく使われている印象です。

台湾では、炒め物やスープで「老薑(ラオジャン)」や「薑母(ジャンムー)」を食べる機会がとにかく多くて、おかげで冷え体質がかなり改善されました。

 

ショウガの調理法でも「あたため力」に変化が

さらに、「生」か「炒め」かでも、ショウガの効能は変化します。

台湾では漢方薬の7割に配合されているといわれるほど、ショウガはメジャーな生薬です。
ですが、生で使う「生薑(日本語:生姜)」と、加熱した後に乾燥させた「乾薑(日本語:乾姜)」は特徴が異なり、使い分けるんです。

生のもの(生薑)体の表面をあたため、さらに、胃の冷えから来る吐き気を止める効果が高いとされます。
加熱したもの(乾薑)は、体を芯からあたため痛みを止める効果が高いとされます。

台湾・南投県で採れる竹薑の乾燥品▲食品としてもよく使われる乾燥ショウガ。そのままカップに入れてお湯を注げばショウガ茶にできる

また、台湾の冬のスープレシピでは、最初にショウガを炒めるものが多いです。その後に具材と水を入れるんですが、そうやって作ったスープはじわ~っとあたたかさが長く続きます。

台湾のゴマ油とショウガの鶏スープ「麻油雞」▲ショウガをゴマ油でじっくり炒めてから煮込む鶏スープ「麻油鶏(マーヨージー)」

つまり、体をゆっくり芯からあたためたいなら
●新ショウガよりも普通のショウガ
●生よりも加熱したショウガ
がいいということになります。逆に、速効で手足をあたためたい時なら、生のショウガを薬味やジンジャーティーでいただくのが良さそうです。

なお、体質や体調が「熱・乾燥」状態にある人は、ショウガの食べすぎは控えましょう。具体的には、便秘・のぼせ・痔・眼病・肝炎がある人、それから風邪が悪化して喉が腫れるなど炎症を起こしている場合にも、ショウガの食べすぎは症状を悪化させてしまうのでご注意を。

本当は日本でも「老薑(ラオジャン)」や「薑母(ジャンムー)」を使いたいんですが、なかなか手に入りません。いつか自分で育ててみたいとも思っていますが、とりあえずは「最初にじっくり炒め作戦」と、台湾で買ってきた乾燥ショウガを活用している今日この頃です。

 

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松浦優子/台湾情報ライター/漢方養生指導士・漢方上級スタイリスト/東京都港区出身の40代。元Web広告ディレクター。現在は外国人向け日本語教師のほか、台湾経済ニュースの翻訳、ライターとして活動。一年のうち1カ月以上は台湾に滞在し、台湾の文化や歴史、中医学(漢方)の養生法など、気になるテーマを探求中。インドア派、愛猫家。台湾で得た一番の宝物は、あたたかい台湾の人たちとの友情とご縁。

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