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絵のみち・祈りのこころ-後藤純男(すみお)の全貌-千葉県立美術館@千葉市

特派員No. 057
右土井 勝代さん

令和2年1月19日(日)まで開催

日本画家・後藤純男(すみお)をご存知ですか?
後藤純男は、現在の野田市に昭和5年、真言宗の仏門に生まれ、仏徒として修業する傍ら、16歳で山本丘人に師事、その後田中青坪のもとで日本画を修行しました。院展では日本美術院賞・大観賞など数々の作品が受賞しています。

s-後藤先生 秋田田沢湖スケッチ

在りし日の後藤純男画伯。秋田県の田沢湖をスケッチされている様子です。

晩年を過ごした北海道空知郡上富良野町に「後藤純男美術館」https://gotosumiomuseum.com/がありますが、私が初めてその美術館を訪れたときに感じた「絵に包まれる幸福感と静謐(せいひつ)さ」を忘れられずにいたところ、令和元年度特別展「絵のみち・祈りのこころ-後藤純男(すみお)の全貌」が千葉県立美術館で11月2日から開催されているとのことで、地域特派員として編集部にかわって早速取材をしてきました。
(会場内は撮影不可です。)

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第1、2、3、8展示室に、年代を追って、初期から晩年まで60点余が展示されています。
初期の頃は人物画や、地元の風景を描いていましたが、年を経るごとに、日本各地の景勝地や海外の名勝地に自ら足を運び、風景画の大作に取り組んでいました。

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上席研究員の相川順子さんから伺いましたところ、後藤純男は「すやり霞」という手法を用いて幻想的な風景を描いているとのこと。残念ながら、2016年に亡くなられてしまうのですが、大病をされた後にも精力的に制作に取り組み、素晴らしい作品の数々を残されたことに感嘆します。

私が、後藤純男の絵画から感じた「祈り」や「清らかな気」は、実は生い立ちにあったのだと、今回の展示をじっくり見て気が付きました。

s-1_P45_0554

千葉県立美術館所蔵の「山門雨後」(制作年1974年)第59回院展。山門の向こうから神々しい光が射しています。

s-2_P56_r1_後藤展071

「新雪嵐山」(制作年1985年)。第70回院展。画面いっぱいに広がる雪景色と渡月橋に山の厳しさ、美しさを感じました。

s-3_P47_r1_後藤展012

「雷鳴」(制作年1982年)という作品です。中国の天壇という建物を描いています。雷が大嫌いだそうでしたが、取材時に雷鳴がとどろき、それを描いたそうです。でも、実は本人が一番気に入っていた作品だそうです。細部を描くことに大変苦心されたそうです。是非、生で見て、その緻密さを実感してほしい作品です。

桜を描いた作品にも心魅かれます。

s-4_吉野山1011

「吉野山」(制作年1995年)。山全体から美しさだけでなく、神聖な空気が感じられます。

s-5_P102-103_右_r1_後藤展030

桜花浄苑雙図(部分)(制作年2002年)。179.0×880.0㎝の大作です。目の前に立つとその迫力に圧倒されます。こちらは、12月8日までの展示です。

s-6_P68_r1_後藤展079

「淡墨桜」(制作年1987年)です。実物は、横幅5メートルもあり迫力満点です。岐阜県にある樹齢1500年の桜です。実際に足を運びスケッチをしてから描いています。

s-DSCN7891

「淡墨桜」のスケッチも展示されていました。制作の工程が伺えます。

そして、今回の展示の目玉の一つは、奈良長谷寺の襖絵。12月10日~1月19日の展示です。

s-DSCN7879

s-7_高幡不動尊金剛寺(軽)-1

現在展示されているのは「桂林山水朝陽・夕粧」(制作年1999年)の襖絵。展示のためにこの襖絵を入れる木枠を制作するのに苦心されたそうです。

先にも書きましたが、大病されたときに、その命を救ったのが今は亡き「日野原重明先生」だったそうで、それ以来、後藤純男と交流があったそうです。今回は、日野原氏の書も展示されています。

s-8_P120_春宵

「春宵」(制作年2003年)。第88回院展。画面一杯に描かれた桜の花びらの向こうに見える朧月夜が幻想的です。この絵画から感じられた想いを日野原氏は「早春の想」という書で表されています。

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s-9_P114_r1_後藤展027

「鹿苑寺庭園」(制作年1990年)。画面の中にたなびくような「すやり霞」が金閣寺の美しさを一層際立たせています。

s-DSCN7869

後藤純男が感じたであろう、生かされたことの喜び、命の賛歌を感じることができます。

北海道まで行かずに、千葉で後藤純男の作品が堪能できる機会は、大変貴重です。
この機会を逃さず、是非足を運んでみては。

千葉県立美術館
住所:千葉市中央区中央港1-10-1
電話:043-242-8311
会期:令和元年11月2日(土)~令和2年1月19日(日)
開館時間:9:00~16:30
休館日:月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
入場料:一般1000円、高校・大学生500円、中学生以下無料
アクセス:JR京葉線・千葉都市モノレール『千葉みなと』駅下車(徒歩約10分)
HP:www2.chiba-muse.or.jp/ART/
12月14日(土)に小学生対象のワークショップ「もこもこもりあげ!いわえのぐ」を開催。申し込み方法など詳しくはHPでご確認ください。

※記事に掲載した内容は公開日時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際はHP等で最新情報の確認をしてください

この記事を書いた人特派員No. 057 右土井 勝代
逆から読むと「よつかいどう」の「うどいかつよ」です。四街道を中心としたホットな話題をお届けいたします!よろしくお願いいたします。

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