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    ファインダー越しに見えるステキな世界を、写真とともにお届けします。 美しい自然や美味しい食べ物、そして素敵な音楽などなど! フォトマスター検定2級、日本写真講師協会認定フォトインストラクター。

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神に選ばれた奇跡の写真家・増浦行仁 ~ライカギャラリー東京~

2014/10/12

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出雲大社

ボンジュール! みなさま!

Madame Mでございます。

 

いにしえの香が漂ってきそうな、この写真、

出雲大社の平成の大遷宮で、

130年前の白木が現れたご本殿です。

2013年は、伊勢神宮と出雲大社が同時に遷宮するという

話題の年でした。

その瞬間、内部に入って、間近での写真撮影を、

許された写真家がいます。

増浦行仁(ますうら ゆきひと)氏です。

今、その貴重な写真が、

銀座のライカギャラリー東京にて展示中です。

プリント用紙も、特別に漉いてもらわれた

和紙ということで、とても凝ったものです。

そのプリント用紙に浮かび上がる、

モノクロームの世界は、幽玄であり、神秘的です。

今回は、写真家増浦行仁氏にフォーカスオン!

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ライカギャラリー東京

伊勢神宮は、20年に1度の式年遷宮、

出雲大社は、ほぼ60年に1度の遷宮、

単純に考えれば、60年に1度は重なりそうなのですが、

そうはいかなかったのです。

過去において、応仁の乱で延びたり、

第二次世界大戦で延びたりと、

過去1300年で、重なったのは1度だけでした。

そして、昨年2013年の同時遷宮は、

1300年の間で、2度目、

まさに「奇跡」としかいいようがありません。

その史上、2度目という

大変貴重で、奇跡的な同時遷宮を撮影された

増浦行仁氏の写真展が

銀座の「ライカギャラリー東京」で行われています。

「神の宮」
伊勢神宮・出雲大社 奇跡の両遷宮

1作品ずつ、丁寧にプリントされた写真です。

用紙も、特別に漉いてもらわれたという

非常に高価なものが使用されています。

白黒の諧調が、艶とともに、とても美しく写し出され、

その場の空気感を感じられます。

実物を直接ご覧になると、その感動が伝わってきます。

10月19日までですので、是非、この機会に!

入場は無料です。

 

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伊勢神宮

増浦氏は、世界的に有名な写真家でいらっしゃいます。

パリのルーブル、オルセー美術館などで、

彫刻の撮影をされています。

今回、伊勢神宮と出雲大社を撮影されたということで、

いろいろお話を伺ってまいりました。

 

◆今回、遷宮を撮影されることになられたきっかけは何でしょうか?

以前、ミケランジェロの全作品を撮影したのですが、

資金面を、父親代わりに尊敬している方に相談しました。

その時に教えて頂いたことが、

伊勢神宮の第59回式年遷宮のことでした。

資金が足らず、一流の芸術家達が作品を寄贈(奉賛)し、

各地で展覧会を開くことで、資金を集めることができ、

式年遷宮が行われたということでした。

つまり、芸術家が率先して民衆に働きかけ、

その主旨に賛同し、その支援を行うことで、

公共の力で遷宮が行えたということに

意義があるのだと言うことです。

それから、ずっと心に残っていた遷宮を

撮影したいと思っていました。

折りしも、日本を代表する2つの神の宮が、

同年に正遷宮を行うことを知り、

これは偶然ではなく、必然と感じました。

 

伊勢神宮と出雲大社の撮影をされるにあたって、ご苦労はありましたか?

撮影許可がなかなか下りなくて、苦労しました。

何回も、許可を求めて、通いました。

いろいろ手を尽くして、やっと許可がもらえ、

2006年から撮影にとりかかりました。

 

撮影のため、長期に滞在されたのでしょうか?

伊勢も出雲も7年くらいかけて撮っていまして、

それぞれ、1カ月くらい現地に滞在し、

撮影しました。

 

今回、二つの神社の遷宮が重なったのですが、時間的に大変ではありませんでしたか?

それぞれ、神事の時期がちがいますので、

大丈夫でした。

 

参拝の時は、正装に近いものを要求されますが、撮影される時は、やはり、服装に気をつけられたのでしょうか?

もちろんです。

決められた神事の衣裳を着たこともありましたが、

それ以外は、スーツで撮影していました。

4着、汚して、だめにしてしまいました!(笑)

でも、撮るのは楽しかったです。

 

今回の遷宮で何か感じられたことはありますか?

伊勢神宮と出雲大社の遷宮が重なることは、

史上2度目で、そういう時に、今の自分の歳で、

写真家として活動できて、撮影できたということに

不思議な巡り合わせを感じ、感謝しています。

 

写真のアングルはどうして決められているのでしょうか?

インスピレーションで、撮影します。

お祭りが主体ですので、

御奉仕させてもらっている気持ちで、

あくまでも、オブザーバーとして撮りました。

 

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出雲大社

 

撮影時は、暗かったと思いますが、照明を使われたのでしょうか?

人工の光は使いません。

明るいレンズで撮ります。

 

撮影されていて、奇跡のような出来事はありましたか?

ありましたね、驚くことが。

出雲は、5月に、神様が修造の終わったご本殿に、

お還りなる「本殿遷座祭」がありましたが、

雨が降って、土砂降りとなったのです。

ところが、昼過ぎには雨が上がり、

お祭の準備も滞りなく行われました。

そして、ご神体がご本殿に鎮まり、御扉が閉まった瞬間、

風が吹き、大粒の雨が天から降ってきました。

その図ったようなタイミングに、

誰もが言葉を失った瞬間でした。

 

伊勢神宮は、10月でしたが、

やはり、土砂降りとなりました。

ところが、ここでも、神様が新しい社殿に入られる時、

雨がやみ、晴れました。

不思議でしたね。

 

撮影の時には見えていなかったものが、写真に写っているということはありますか?

今回の伊勢神宮、出雲大社ではありませんでしたが、

以前、ゴルゴダの丘で十字架に磔にされた

イエス・キリストの像の写真を撮った時に、

撮影時にはなかった、影が写り込んでいました。

参考までに
 http://www.masuura.com/genesis/g01.html

 

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伊勢神宮

 

今回のプリントに関して、どんな紙をお使いですか?

紙は、なるべく化学物質の入らない、

長期保存のできる物をと思い、選んでいます。

その点、和紙は、強いし保存がきくので、

和紙を使いました。

 

いろいろ試されて、今回の紙になったのですか?

フィレンツェと岐阜市が姉妹都市ということから、

美濃和紙のことを知るようになりました。

和紙にもいろいろありますので、

いろいろ調べて、今回は、特別に漉いてもらった

和紙にプリントしています。

※増浦氏は、フィレンツェの美術館で撮影されていました。

 

撮影には、三脚を使用されたのでしょうか?

三脚は、ほとんど使いません。

カメラは、ライカを使っていますが、手持ちで、

ノクティルックス f0.95/50mm という

明るいレンズを使います。

 

カメラはライカをお使いですか?

母の主義「買うならいいものを」ということもあり、

一番、いいものを使いたいと思っています。

ライカが自分には、ピタッときました。

 

ライカでなくては、というところがありますか?

どんな時でも、なくてはならないカメラです。

今回、静寂の中での撮影でしたので、

シャッター音の小さいライカは、よかったです。

ライカMを使っていますが、

カミソリみたいなカメラで、

いい時は、いいのですが、

気持ちがダメなときは、だめですね。

悪い時は、とことん悪いです。

また、想像以上のことが起こるのもライカです。

個性的なレンズが多く、

なんでこうなるのかが、おもしろいですね。

同じレンズも何本も持っているんですが、

製造番号がちがうと、また違ってくるんです。

何を撮るのもライカで、

スマホでは写真を撮らないですね。

写真を撮る上で、ライカは目であり、自分と一体です。

 

ご趣味も写真撮影なのですか?

そうなんです。

趣味も写真で、撮るのが楽しくてしょうがないです。

家中、カメラだらけ、ライカだらけです。

トイレにも、置いてあります。(笑)

飼っている猫の名前も「ライカ」です!

 

◆「神の宮」の写真展は他でも予定されていますか?

2016年3月末から5月半ばまで、

出雲大社に隣接する「古代出雲歴史博物館」で

そのすぐ後、5月末から6月末の予定で、

三重県立美術館」での開催もほぼ決まりました。

丁度、昨年の遷宮の順番ですね。

私は、次の第63回神宮式年遷宮まで、

20年かけて国内外を巡回し、

先人が遷宮に託した、生命の循環の物語を

出来るだけ多くの皆様に伝えたいと思っています。

 

◆1年半後の写真展までは、何もないのでしょうか?

直近では、11月に名古屋で開催されます

ESDユネスコ世界会議のレセプションにて

「神の宮」の展示を行います。

ユネスコが掲げるメッセージと

「神の宮」のメッセージは同じなのです。

そのことを、世界中から集まる識者の皆様に

理解して頂きたいと思っています。

 

◆「神の宮」に対する想いはいかがでしょうか?

幸い、私の想いは1人ではなく、

若い経営者を中心メンバーとした「神の宮共働態」が

志を共有し、共に活動してくれています。

共働態の面々も、それぞれの事業で

将来世代の幸福の為に尽力しています。

私は、彼らが、現在の資本主義の限界を超え、

新しい時代を築くと確信しています。

それほどの固い信念を持っている彼らに支えられて、

「神の宮」も、国や人種、宗教の壁を超えたいと

思っています。

 

今回の写真展にいらっしゃる方に、何を望まれますか?

何が写っているのか見て欲しいですね。

遷宮の行事を撮りたいと思って撮ってはいません。

遷宮は、万物と共生共存する為の循環のシステムなんです。

その所作と形式は、それを伝える先人のメッセージが

込められていて、神事に託して、

脈々と受け継がれてきたんです。

だから、遷宮は宗教行事ではなく、文化なのです。

今回の展示は祭事の時間軸は無視しています。

それよりも、日本の精神文化の豊かさと深さを

感じて頂きたいです。

また、遷宮のメッセージは、万国に通じるもので、

私は、「神の宮」を通して

それを世界に伝えたいと思っています。

 

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増浦氏、愛用のライカカメラ

増浦氏は、マダムの「憧れのライカ」(←click)

をお使いでした!

 

伊勢神宮の遷宮は、新しいものに造りかえられ、

その際、出た古い木材などは、リサイクルされ、

最終的には割り箸になるまで、再利用されます。

出雲大社の遷宮は、傷んだところを修復し、

使えるものは用途を選んで再利用するといったものです。

まさに、増浦氏が話されたように循環のシステムです。

 

トップの写真は、出雲大社のご本殿ですが、

左上の白い影は、前々回の遷宮で使用された

御神輿の跡なのだそうです。

ご本殿の高欄に置かれていたのが、

今回の遷宮で移されたことにより、

風雪を免れた130年前の白木が現れました。

その陰影にかすかに神の気配を感じられたそうです。

増浦氏は、自然の光で撮影されているので、

光の反射ではありません。

 

何かと、今、話題の出雲大社、

旧暦の10月になりますと、

出雲大社に八百万の神様たちがお集まりになられ、

出雲だけは、10月を「神無月」でなく、

「神在月」と言います。

折りしも、10月5日には、高円宮家の典子さまと、

出雲大社禰宜(ねぎ)、千家国麿さんの

ご結婚式が出雲大社で取り行われました。

気持ちを新たにされた出雲の神様の

素敵な御縁結びなのかもしれません!

 

さて、増浦氏が世界的に有名である理由、

みなさまは、御存じでしょうか?

それは、みなさまのとても身近にあるのかもしれません。

とても興味深い経歴をお持ちの増浦氏、

そのあたりのお話は、次回に!

 

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お気に入りの写真の前の増浦氏

 

増浦行仁氏、公式ホームページ
http://www.masuura.com/
「神の宮」の作品をご覧になることができます。

 

増浦行仁 写真展 「神の宮」
ライカギャラリー東京
東京都中央区銀座6-4-1
7月18日(金)~ 10月19日(日)
10:00 ~ 19:00
月曜定休
入場無料

 

コメント
  1. ☆中村 晋さま☆ コメントをありがとうございます。お返事が遅くなってしまってごめんなさい。この時の増浦さんの作品は素晴らしかったです。和紙にプリントされていて、モノクロの階調がとても豊かで、厳かであり、神がそこにいるのではと思うほどでした。機会があれば、また拝見したいです。

    Madame M2019/12/03

  2. お久し振りに拝見させて頂きました。素晴らしいの一言ですね。

    中村 晋2019/11/15



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