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    ファインダー越しに見えるステキな世界を、写真とともにお届けします。 美しい自然や美味しい食べ物、そして素敵な音楽などなど! フォトマスター検定2級、日本写真講師協会認定フォトインストラクター。

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竹沢うるま写真展 「Kor Laーコルラー」 キヤノンギャラリーS

2016/11/2

Spiti Valley, Himachal Pradesh, India

ボンジュール! みなさま!

Madame Mでございます。

 

この秋、心の旅をしてみませんか。

写真の中に存在している世界を感じるの心の旅、

写真の一つ一つの中に広がる世界を感じてみませんか!

品川のキヤノンギャラリーSで開催されている

竹沢うるま写真展「Kor Laーコルラー」

竹沢うるま氏がチベット文化圏を旅して撮った写真、

その国々と繋がっているような不思議な感覚になります。

今回は、竹沢うるま写真展「Kor Laーコルラー」

フォーカスオン!

 

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竹沢うるま写真展「Kor Laーコルラー」

・会場:キヤノンギャラリーS
・住所:東京都港区港南2-16-6キヤノンSタワー1階
・会期:2016年10月14日(金)〜11月21日(月)
・時間:10:00〜17:30
・休館:日曜日・祝日
・入場:無料

 

コルラとは、チベット仏教徒が祈りを捧げるために

聖地を時計回りに廻り、巡礼することを指す言葉で、

Korは「廻る」、Laは「峠・山」を意味します。

竹沢うるま写真展「Kor Laーコルラー」は、

竹沢うるま氏が「祈り」の意味を知るために、

中国、ブータン、ネパール、インドなどの

チベット文化圏を旅した記録です。

 

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品川のキヤノンSタワー1階にある

キヤノンギャラリーSの前に立つと、

美しい街並みが、出迎えてくれます。

その見たこともない異国の風景の中で、

数えきれないくらいの家が並び、

その一つ一つにともる灯。

そこに生活する人々へと思いを馳せてしまいます。

 

そして、会場の中に入ると、また、別の世界が広がります。

一つ一つの写真それぞれに光を感じ、

その光がそれらの世界を照らし、

写真の奥に、その地の人々が生活する世界が

手の届くところに存在しているような・・・。

もしかしたら「どこでもドア」の入口なのではと、

不思議な気持ちになってしまいます。

 

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竹沢うるま氏は、2010年から約3年間、1021日間、

103カ国を巡る旅をしました。

その旅をまとめた写真集「Walkabout」と

その旅行記「The Songlines」は有名です。

今回、チベット文化圏を旅して、

写真集「Kor Laーコルラー」を出版と同時に、

キャノンギャラリーSで写真展が開催中です。

竹沢うるま氏が旅をしたのは、

インド、ブータン、ネパール、中国のチベットを除く

チベット仏教圏です。

標高5000mの山々、マイナス20度の冬、

険しい山を越え、深い谷を渡り、

薄い空気に喘ぎながら、

「祈り」の意味を探す旅に出て、

「心の流れ」を写真に撮りました。

今回、その撮影にまつわる話しを伺いました。

 

―― 今回の写真は、何年かけて撮影しましたか?

インド、ブータン、ネパール、中国、と日本を行き来しながら

2年間をかけて撮影しました。

 

―― 現地にどのくらい滞在しましたか?

合計で、5,6か月の滞在になります。

短い時で2週間、長い時で1カ月半、滞在しながら、

写真を撮りました。

 

―― 2年間で、全部で何枚くらい写真を撮りましたか?

今回の旅では、合計、10万カットくらい撮影しました。

写真展は、その中の39点の展示です。

 

―― 10万カット、かなりの枚数ですが、撮影した時に「この写真は写真展あるいは、写真集に使いたい」と思うものはありましたか?

写真を選ぶ時、自分のイメージの世界に当てはめ、

心の源を感じるものを選びますので、

そんなに時間はかかりません。

そうして選んだ写真の写真展です。

しかし、写真集の表紙に使った写真だけは、

自分の考えている世界を象徴しているので、

撮影段階から使いたいと思っていました。

 

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―― 旅をしている時、一番過酷だと思った事は何ですか?

マイナス25度の中、重い荷物を持って、

凍結した川を1週間歩き続け、

やっと目的地の村、ザンスカールに着いて、

1週間滞在して写真を撮り

また、凍結した川を1週間かけて戻ってきたことです。

夜は、洞窟で寝ましたが、

夜になると、マイナス30度くらいになりました。

寒くて、焚火をしていました。

 

―― そんな思いをしてまで写真を撮ろうという原動力は何ですか?

自分にとって、写真を撮っているのが自然な状態なのです。

撮りたいし、行きたい。

撮りたいから、撮っている。

自分ではわからないです。

 

―― 旅をしている時、心がほっこりするようなことはありましたか?

7か月間雪に閉ざされている

ザンスカールにたどり着いた時、

その地で、優しく生きている人々に接した時です。

人々がしていた表情、優しさ、祈りの深さ

に触れた時が印象的でした。

 

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―― 標高5000mの山々、マイナス20度の冬に旅をして、困ったことはありますか?

「なんとなかなる」のがわかっているので、

困るという感覚はありません。

うまくいかないことがたくさんあるのは、

当たり前だと思っています。

自分の感覚、自分の常識に当てはめようとするから

困ると思うのです。

普段からあまり意識しないことです。

 

―― シャッターを切る瞬間、心の中には何がありますか?

何かに出会って、「あっ」と思った時に撮ります。

こう撮りたい、ああ撮りたいと思うと、

写真の世界が狭くなってしまいます。

イメージして撮ると、

限られた想像力の中だけになってしまいます。

考えて撮るのではなく、感じて撮ります。

そうして写真を撮ってきた集積としての写真展が

今回の「Kor Laーコルラー」です。

 

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―― チベット文化圏ではいろいろな言語が使われているようですが、コミュニケーションはどうしましたか?

言語は便宜的なツールです。

同じ人間なので、1対1になると、

精神的なところで心の会話が成り立たちます。

言葉は便利ですが、ある一定のラインにおける、

ひとつのツールに過ぎません。

同じ人間なので、心と心で分かり合うことができます。

 

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―― 日本とチベット文化圏の一番大きな違いはなんですか?

日本は、物質的部分が指標ですが、

チベット文化圏は、精神的なものが

生きる指標になっています。

チベット文化圏には、

心の流れをきちんと感じることの確かさ、

目に見えるものの確かさがあります。

 

―― チベット文化圏の魅力は何でしょうか?

自分がやりたいことがそこにある。

それを見たくて、撮れるところがどこか、

その答えのあるところに行くだけです。

それがチベット文化圏でした。

 

―― ご自身にとって、写真とはなんですか?

自分の存在の証明です。

この瞬間、ここに立って、これを感じていた、その集積です。

自分が存在していたこと。

写真の奥に写っているのは、

出会ったときに感じた心の流れです。

そこに自分が存在している証があります。

 

こういう世界に行った、

こういう世界が現実にある、

ここでうるまが感じて撮ってきた。

心の流れをきちんと感じていたい。

 

外部と接触したときに心の流れが生まれます。

言わば、外部との共振です。

写真は、現実の世界を切り取らないといけず、

外部と内面の共振から生まれてくる表現ツールです。

写真は、インタラクティブな関係の中から生まれてきます。

 

―― 今回の写真展に思うことは何ですか?

今回の旅は、みんなが体験できる旅ではありません。

こういう世界が現実にあるということを知ってもらい、

旅を疑似体験し、心の中に取り入れてもらって、

心の糧にしてもらいたいです。

 

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竹沢うるま氏の写真を見ていると、

その写真の中にある光がとても美しく、

その中に世界を感じ、

そこに生命を感じます。

じっと見つめていると、

そこにいる人たちの息をする音が聞こえてきそうな

錯覚に陥ります。

もちろん、行ったことはありませんが、

なんとなく、鄙びたような香りさえも感じてしまいます。

おそらく行くこともないであろう世界がそこにあり、

その世界は、確かに現実に存在し、

その知らない世界を旅した気持ちにさえなります。

もしかしたら、それは、

竹沢うるま氏が感じていた波動が

伝わってきているのかもしれません。

それが、氏が話された心の流れなのでしょうか?

 

Spiti Valley, Himachal Pradesh, India

 

今回の竹沢氏の写真展、

竹沢うるま写真展「Kor Laーコルラー」

是非、行かれることをお勧めします。

 

今回、出版された写真集「Kor Laーコルラー」を読まれると、

「祈り」を探す旅のきっかけが何だったのか、など、

もっと詳しいことがわかります!

 

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写真集「Kor Laーコルラー」(3,672円)

チベット仏教圏にタルチョと呼ばれる旗がある、赤、黄、青、白、緑の旗に、経文とともに風の馬「ルンタ」が描かれている。タルチョがはためくたびに、祈りが風に乗って世界へと旅立つのだ。風の馬は世界を駆け、川を渡り、谷を越え、木々を揺らし、頬を撫でる。祈りの風は世界の隅々まで行き渡り、僕らの心を駆け抜ける。多くの問題を抱えながらも、この世界がかろうじて壊れずに繋ぎ止められているのは、もしかしたらそこに祈りの風があるからかもしれない。
ー写真集「Kor Laーコルラー」よりー

 

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ー竹沢うるま氏プロフィールー

1977年生まれ。在学中、沖縄を訪れたことがきっかけで、写真をはじめる。その後、アメリカ一年滞在を経て、独学で写真を学ぶ。卒業後、出版社のスタッフフォトグラファーとして水中撮影を専門とし、2004年より写真家としての活動を本格的に開始。2010年~2012年にかけて1021日103カ国を巡る旅を敢行。帰国後、写真集「Walkabout」と、対なる旅行記「The Songlines」を発表。その他、詩人谷川俊太郎との写真詩集「今」、キューバ写真集「Buena Vista」などの著書がある。日経ナショナルジオグラフィック写真賞 2014グランプリ受賞。

 

竹沢うるま写真展「Kor Laーコルラー」
・会場:キヤノンギャラリーS
・住所:東京都港区港南2-16-6キヤノンSタワー1階
・会期:2016年10月14日(金)〜11月21日(月)
・時間:10時〜17時30分
・休館:日曜日・祝日
・入場:無料
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/takezawa-korla/index.html

 

竹沢うるま氏公式サイト
http://uruma-photo.com/

 



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