1. えひめトップ
  2. くらしの情報
  3. <健康情報>つらい生理痛は、どうしたら?

<健康情報>つらい生理痛は、どうしたら?

<健康情報>つらい生理痛は、どうしたら?

日常生活に影響するようなときは受診を
低用量ピルなど、上手に薬を使いましょう

今の日本人女性は月経の悩みや婦人科疾患のリスクが増加

つらい生理痛も、「妊娠出産をすれば楽になるから」と、お母さんから言われて我慢していませんでしたか? 生理痛が、日常生活に支障をきたすほど強い場合を月経困難症といいます。

月経困難症は機能性月経困難症と器質性月経困難症に分けられ、それぞれ、痛みの原因にはっきりしたものが認められないものと、たとえば子宮内膜症や、子宮筋腫、子宮腺筋症、骨盤内感染症などの原因があるものに分けられてます。一般的な治療法としては、低用量ピル、黄体ホルモン療法、偽閉経療法、手術療法などがあります。特に、若い女性に有効でよく使われるものに、低用量ピルがあります。欧米に比べて日本人の低用量ピルの使用頻度は極端に低く、ドイツ、フランスでは50%程度ですが、日本では10%に満たない頻度です。

現代の女性の平均的な例として、12歳で初経、25〜35歳に初産、50歳で閉経し、生涯に2〜3人を出産するというライフサイクルを考えた場合、日本人女性が生涯に経験する月経回数は、昔の女性より遥かに多くなり、約450回になりました。月経回数の増加やお産の年齢が上がったことにより、月経にまつわるトラブルに悩まされる機会が増えたと考えられます。また、子宮内膜症、乳がん、子宮体がん、卵巣がんのリスクが高くなります。

月経困難症に対して使う機会が増えた低用量ピル

以前は避妊目的で使われていた薬であったので、余計に抵抗感が強いのではと思われますが、現在は月経困難症に使う場合の方が多くなっており、保険適応にもなっています。初経が開始すればピルの服用に特に問題は認められません。また、以前は、薬を使うと頭痛がしたり、吐き気がしたりでなかなか続けられなかったのですが、新しくいろいろな種類の薬がでてきており、ピルに関しても副作用なく飲み続けられることが多くなりました。

また、黄体ホルモン療法も長く続けられる良い治療です。特に子宮腺筋症にかかっている方で、お産をしたのに生理痛がどんどんひどくなると鬱々としている場合には、大変喜ばれています。もちろん手術療法も有効です。

毎月つらい目にあって、勉強や仕事に意欲的になれないなら、上手にお薬を使って、積極的な人生を取り戻しましょう。

180616DrKaneko

NTT西日本松山病院 産婦人科 金子久恵 医師

日本産婦人科学会認定医 母体保護法指定医 「最近、足腰の衰えに対抗すべく、筋トレにはげんでいます」

リビングまつやま 2018年6月19日号より転載

こちらからもリビングまつやまも読めます

同じジャンルの記事を読む

人気記事ランキング

  1. えひめトップ
  2. くらしの情報
  3. <健康情報>つらい生理痛は、どうしたら?

松山百点 伝統、文化、歴史をテーマに

松山百点 伝統、文化、歴史をテーマに

電子ブックを読む



会員登録・変更