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<健康情報>夏に多い尿路結石症

<健康情報>夏に多い尿路結石症

結石ができる部位によっては無症状の場合も
痛みや残尿感、頻尿など気になる時は受診を

小さな結石は自然に排石されますが、大きなものは砕く治療に

泌尿器科の扱う病気は多数ありますが、この時期に増えてくるものに尿路結石症があります。 尿路結石とは、「尿路」と呼ばれる腎臓、尿管、膀胱、尿道までの間にできる結石のことを指します。できる場所によって名前が異なり、腎臓にできたら腎結石、尿管にできたら尿管結石と呼ばれます。結石は、主に腎臓内で尿中の様々な成分が固まることで作られます。夏場は汗をかくため、尿量が減少し濃くなります。すると尿中の成分が固まりやすくなり、結石が作られやすくなるのです。

尿路結石の症状について、一般的にイメージしやすいのは、「痛み」だと思います。腰から背中にかけて「七転八倒するほど」の痛みが有名ですが、これは尿管結石の場合のみです。

腎結石は、無症状のことが多く、膀胱結石では排尿時の痛みや排尿後も何となく尿が残った感じがする、尿が近いなどといった膀胱炎、過活動膀胱のような症状が出ることがあります。また結石が動くことで尿路を傷つけるため血尿が出ることがあります。時に尿管結石に細菌感染を合併することがあります。結石の痛みに加えて、38度以上の発熱がある場合は、結石性腎盂腎炎を起こし重症化する場合がありますので、早く病院を受診してください。

尿管結石は大きさが5〜7mm以下であれば約60〜70%の確率で自然に排石されます。それ以上になると自然排石は困難になるため、結石を砕く治療が必要となります。体の表面から衝撃波を当てて結石を砕く方法や、最近では非常に細い軟性尿管鏡と呼ばれるカメラを尿道から挿入し、レーザーを使って結石を砕く方法もあります。それぞれ特徴がありますので、どの治療を選択するか主治医と相談して決めることになります。

再発しやすいため、生活習慣の改善に努めましょう

尿路結石症は困ったことに、再発が多い病気です。5年以内の再発率は約50%と非常に高いため、治療と同じくらい予防が大切です。

尿路結石ができる原因は完全に解明されていませんが、メタボリックシンドロームや生活習慣に関連していると言われています。結石の再発予防のためには、 ①水分を1日2000ml以上飲む(他の病気で水分制限が必要な場合は除く) ②肥満の防止、 ③食生活の改善などが有効です。

具体的には塩分・アルコール・プリン体は摂りすぎると結石ができやすくなるのでほどほどにしましょう。結石の成分の多くはシュウ酸です。これは、コーヒー、紅茶、日本茶などの飲料や野菜類(ほうれん草、たけのこ、ナッツ類など)に多く含まれています。シュウ酸はカルシウムと一緒に摂取すると体内に吸収されにくくなりますので、コーヒー、紅茶などにはミルクを入れる、ほうれん草はちりめんと食べるなどカルシウムと一緒に摂取することをおすすめします。

このように治療から再発予防までが重要な病気ですので、尿路結石症を疑ったら泌尿器科専門医に相談することをお勧めします。

 

180714odaDr

小田ひ尿器科・ふみこ皮フ科 小田眞平 医師

日本泌尿器科学会専門医、日本透析医学会専門医

リビングまつやま 2018年7月14日号より転載

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