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<健康情報>うつ病と休職について

<健康情報>うつ病と休職について

早めに、そしてゆっくりと休養を
安定してもあせらずに段階的に復職を図りましょう

治療には「ゆっくり休める態勢づくり」が最も大切

今回は、うつ病から休職に入る場合の不安をできるだけ軽くするため、その過程についてなるべく具体的にお伝えしたいと思います。

うつ病による落ち込みや意欲の低下、不眠、集中困難などの症状から仕事の継続が非常に困難となったとき、病院やクリニックで休職のための診断書が発行されることがあります。
この期間に無理をすると病状が悪化し、休養が長期になることでかえって病気の影響が大きくなります。さまざまな事情があると思われますが、できれば仕事の引継ぎも最低限にして、早期休養を優先しましょう。

休職の期間はさまざまですが、一般的には1~3カ月の範囲で記載します。「そんなに長く休むのですか?」と驚かれることがありますが、うつ病の一般的な経過として6カ月以上の休養が必要なことも多く、上記の診断書を複数回延長することもあります。薬物療法などの専門的治療も重要ですが、うつ病の治療では「ゆっくり休める態勢づくり」が最も大切ですので、この点が確保できるように相談していきます。

患者さんにとって休み中の経済的な部分が最も心配されるところですが、有給休暇が残っていれば使用し、その後は「傷病手当」を申請するのが一般的です。「傷病手当」とは療養のために無給となった4日目から標準報酬の3分の2に相当する金額が保険者から支給される制度です。
まずはゆっくりと休養しましょう。そうすると徐々に不眠などの生理的な部分が回復してきます。そして、後から落ち込みや不安などの感情面の調子が改善し、やがてゆっくりと意欲が出始めます。この過程は浮き沈みを繰り返しながら進みますので、調子が悪い日があってもあまり気にし過ぎないようにしましょう。

あせりが症状の再燃をまねくことも

かなり意欲が出てきて安定すると、そろそろ復職について気になり始めます。復職が可能となる基準は、休職に入った事情によりさまざまですが、
一般的には、
①出社に間に合う時刻に起床できていること
②夜間に十分な睡眠がとれ、疲れを持ち越さないこと
③平日の昼間に数時間(目安として3時間以上)の外出ができること
④ 上記①〜③ような生活が2~3週間続けられていること
などが考えられます。

そして、開始の時期や「ためし出社」を含んだ段階的な復職の過程についても、主治医と相談しながら行っていきます。この段階でのあせりが症状の再燃をまねくこともあり、慎重にすすめたいものです。

以上のような、復職を含めたうつ病からの回復の道のりを一歩一歩、患者さんと相談しながら進んで行きたいと思います。

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もりさわメンタルクリニック 森澤 巌 医師
「心療内科は最初受診しにくいと思われるかもしれませんが、気軽に相談できるところです」

リビングまつやま 2018年12月8日号より転載

こちらからもリビングまつやまも読めます

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