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里山や水辺を春色に彩る人々の物語。「花桃」・「芝桜」編

  • 2018/04/05 UP!

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松山から日帰りできる花桃と芝桜のスポットと、それを育てた人たちの物語。

桜の時期が終わっても、まだ色鮮やかに咲くハナモモとシバザクラ。
ちょっと足をのばせば知る人ぞ知る花の名所があります。
訪ねてみると、そこには育てた人たちの物語がありました。
※見ごろは気候などで異なります。写真は過去に写したものです。

 

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花桃(ハナモモ)ってこんな花

桃の園芸品種として改良された。小さな実をつけるが、主に花を観賞する目的で庭木に植えられる。花弁は八重咲で、純白や濃淡のピンク色。桜の時期に前後して咲く。耐寒性があり育てやすい。

おもてなしの心が花開く
中津(なかつ)花桃の里(久万高原町)

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老後は花でも愛でながら暮らしていけたらと、佐賀繁志さんの定年を機に、妻の久寿美さんと二人で自宅前の畑に40本の花桃を植えたのが始まり。耕作してない隣の畑や荒れたヤブも「事情を話せば皆快く承知してくださいました」と、切り開いて植樹をし、450本もの花桃の里になりました。夫婦だけの楽しみだったのが、年々訪問客も増え「“きれいね”と言われるとうれしくて、花を一望できる展望台を作ったり、お茶をだしたりしています」。

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      佐賀繁志さん・久寿美さん

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お客さん用に作ったテーブルやイス

住所:上浮穴郡久万高原町中津
見頃:4月初旬から約10日間
アクセス:国道33号から中津西村大師堂へ向かって約10分。花桃の里の看板に従う
駐車場:自宅や倉庫前のスペースに駐車できる。約10台

 

花咲か爺さんの桃源郷
上久喜(かみくき)の花桃の郷(高知県仁淀川町)

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20年ほど前、住民の日之裏隆寛さんが、畑の荒れていく様子を悲しみ、地域の名所になればと花桃を植えたことが始まり。やがて近隣の人々も花桃を植えるようになり、今では1000本以上が谷を埋め尽くし、まるで“桃源郷”のようです。日之裏さんは5年前に亡くなりましたが、地域の人たちが“花咲か爺さん”の思いを受け継ぎ、手入れをしています。花見の時期には、住民が手作りのお惣菜や名産品を販売します。

住所:高知県仁淀川町上久喜
見頃:3月下旬~4月上旬仁淀川町観光協会ホームページで開花状況を配信中
アクセス:国道33号の大崎から旧吾川中学校へ曲がり、仁淀川を渡って右折する。花の時期は一方通行となる。大崎から車で10分。
駐車場:上久喜集会所などにあり・約10台
問合せ先:0889・35・1333 (仁淀川町観光協会)

 

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芝桜(シバザクラ)ってこんな花

ハナツメクサともいわれる多年草。常緑で茎が芝のように広がり、土の流出も防ぐので花壇の縁取りや法面の植栽に向く。赤、白、淡い青などの花が咲く。芝ほど踏まれることに強くはないので気をつけて!

 

始まりは安全と美化のため
禎瑞(ていずい)の芝桜(西条市)

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かつて中山川の堤防はアシやヨシが生い茂り、人通りが少なくてゴミの不法投棄が後を絶ちませんでした。そこで、2009年地元の高丸地区の住民が、地域の安全と美化を目指して草を刈り、見通しを良くして堤防法面に3000株の芝桜を植えました。その後、芝桜の植樹は他地区にも広がって、今では中山川と加茂川の西側堤防に3万株以上のピンクや白い花が咲き、大勢の人々を楽しませています。「川沿いを散歩する人も多く、以前とは見違えるようです」と高丸自治会の髙木治雄さん。

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 高木治雄さん

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住所:西条市禎瑞
見頃:4月初め~ゴールデンウィークまで
アクセス:県道13号から中山川右岸の堤防を北上し、蛭子神社の北側
駐車場:特にないが、堤防道路の片側に駐車
問合せ先: 0897・57・7274 (禎瑞公民館)

 

お母さんが広げた友達の輪
津島・山本牧場の芝桜(宇和島市)

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「10年前に花好きの母が楽しみにと、牧場内に2畳(1坪)ほどの芝桜を植えました。それが現在、約1210坪もの広さにまで育っています。植えた翌年から母の友人が訪れるようになり、その輪はどんどん広がって今では2万人もの方が来られます」と話すのは山本牧場の山本哲也さん。花を楽しみながらコーヒー400円やソフトクリーム300円でほっと一息できるカフェもあり、4月1日からゴールデンウィーク期間中までは、「しば桜まつり」と銘打って、無休で営業します。

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 山本哲也さん

住所:宇和島市津島町槙川
見頃:4月15日頃満開
アクセス: 国道56号から県道4号線に入り、祓川温泉方面へ。温泉の手前100mのところに入口あり。
営業時間:まつり期間8時30分〜18時・無休
料金:芝桜園300円(中学生以下無料)
駐車場:200台
問合せ先:0895・36・0140(山本牧場)

 

おばあちゃんが丹誠こめた芝桜
日土町(ひづちちょう)の芝桜(八幡浜市)

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約30年前に、野地地区防泰野の上田フジ子さん(左写真中央)が自宅の庭先に「かわいらしいから」と1株の芝桜を植えました。隣に住む岡田チサコさんも、きれいな花に魅せられて一緒に世話をするように。芝桜はみるみる広がり、今では庭から畑までの60㎡が春になるとピンクに染まり、日土の人たちの目を楽しませています。お二人とも高齢ですが、八幡浜市集落支援員の二宮嘉彦さんによると「普段の手入れはおばあちゃんたちだけ。手伝いが必要な時は私もかけつけます」とのことです。

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防泰野の住民は上田さん夫妻と岡田さんの2世帯3人のみ

住所:八幡浜市日土町
見頃:4月10日頃から末日まで
アクセス:保内町から県道28号を進み、県道234号に入って出石寺の3㎞手前を右に下る
駐車場:周辺にスペースあり
問合せ先:090・7622・5758(二宮さん)

<2018年4月7日号リビングまつやまより転載>

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