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今日もカレー♪明日もカレー♪ 個性派ぞろい!老舗がつくるカレーライス@松山

  • 2019/07/24 UP!

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松山で根強い人気を誇る老舗発のカレーライス。甘口あり、辛口あり、小麦粉入りのルーを使うものあり、使わないものもありとそれぞれのこだわりが光っている。このまちで愛され続けるカレーライスを取材した。
※価格表示はすべて税込

1-raion平日でも客足が途絶えない「カレーのライオン」

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<松山百店会発行「松山百点」vol.327 盛夏号(2019.7)より転載>

知ってる?松山の歴史や文化、新しいものを紹介する「松山百点」


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洋食店から人気カレー専門店へ

広島の洋食屋で修業をした清水隆さんが、松山に戻り、実家を改装し店を開いたのは25歳のとき。「カツが乗ったカレーは当時、松山になかったから多分うちが初めて」。野菜嫌いの客が「カツを載せて」とオーダーしたのがきっかけという。ライオンの店名は近くにあった映画館の名から。その名の通り、半世紀以上を経てもなお、カレー店のキングとして愛されている。

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ルーをオーブンで1時間焼く。そういう手間がカレーソースにコクと深みを与える。
カツカレー 850円

2-d看板の「キッチン ライオン」の表記は、カレー専門店になる前の名

カレーのライオン
愛媛県松山市千舟町3-2-15
営業:11:00~20:15
休み:水曜
☎︎089-945-9958


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北条の海と食材を味わう

北条の海岸線沿いにある洋風の建物で、数年前までツタに覆われていた「アイビーハウス」は長年、「アイビーさん」の名で地元に愛されている。創業時からカレーライスの見た目は変えていない。薄焼き卵でくるんだライスにさらりとしたカレーがかかる。16年前に初代の甥が引き継ぐ。「時代の嗜好に合わせて味は少しずつ変えています。気づかれるお客さんもいますね」。

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新タマネギの時期はほんのりと甘みが増すという。
ゴールデンカレー 650円

3-dクラシックな雰囲気だがファミリー層からも人気が高い

アイビーハウス
愛媛県松山市浅海原2-3
営業:11:00~22:00(日祝日は21:30)
休み:火曜
☎089-995-0977


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広島の味を愛媛の味に

御宝町など転々としたのち、歩行町に構えて41年。「ブルドッグ」はもともと、広島の洋食屋。愛媛に出店する際、スタッフだった住本一俊さんが移住し、その後、歩行店の店主に。現在は、息子の太さんが引き継ぎ、一緒に厨房に立つ。創業から製法と味を変えず、席はカウンターのみ。「すべて手作り」という手間をかけてこしらえる料理にふさわしい席数だ。

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カレーソースは最後に裏ごししているので舌触りがなめらか。
タマゴカレー 680円

4-d昼から夜まで休みなくカレーを提供する「ブルドッグ」の外観

ブルドッグ歩行町店
愛媛県松山市歩行町1-9-1
営業:11:30~20:30
休み:日曜
☎089-932-2661


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松山の風土と地下街が生んだレシピ

甘口の代表であるデリーのカレーソースは、唐辛子などの辛味を使わず、かわりにショウガを効かせる。その理由は地下街で営むことにある、と3代目の佐伯守博さん。「『まつちか』のオープンに合わせてできた店です。地下だから匂いがこもる。祖父が、周囲に迷惑をかけないよう配慮して生まれたレシピです」。地下という場所と、甘い嗜好性を持つ松山の食文化が育んだ味なのだ。

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ルーには小麦粉をたっぷりと使用するためカレーソースのとろみが強め。
エッグカレー 650円

5-d「まつちか」オープンから同じ場所で営む飲食店はデリーのみ

デリー
愛媛県松山市湊町5-1-1
営業:11:00~19:00
休み:第3水曜
☎089-945-9579


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初代の味を再現した懐かしい甘口

上一万の通りで学生の胃袋を満たしてきた「太養軒」。2代目で一度閉店したものの、惜しむ声を受けて、店のファンだった西峰次郎さんと高須賀翔平さんが2011年、のれんを引き継いだ。カレーライスは初代が洋風、2代目が中華風と異なっていたのを、初代の味に戻した。横40センチ、縦28センチの大皿に甘めのカレーをたっぷり。その迫力と味は、今や県外からも客がやってくるほどだ。

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辛さは10段階。1段階ごとにプラス30円。
ジャンボチキンカツカレー 650円

6-d昼時は学生やサラリーマンで埋まるが女性の客も増えてきた

太養軒
愛媛県松山市道後一万7-13 1F
営業:11:00~15:00、16:30~22:00
休み:無休
☎080-4991-1104


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辛いカレーを松山に浸透させる

「いんでいら」は1955年に東京で創業したフランチャイズ店。店主の谷岡美津雄さんは当時、三番町にあった店を手伝ったのち、国道11号沿いの元喫茶店に店を開いた。「辛いから松山に受け入れてもらうのに時間がかかりましたよ」と振り返る。30年間、欧風とインド風の2種を用意する。流行に左右されず、オーダーの割合は欧風多め。「このまちの味覚は不変ですね」。

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色も味も濃く、深みのある欧風とスパイスを効かせたインド風を味わう
2色カレー 1100円(税込/サラダ付き)

7-d大きなガラス窓から光が差し込む店内。6年前から美津雄さんの息子も手伝う

カレーハウスいんでいら
愛媛県松山市来住町824-1
営業:11:00~15:00、17:30~21:30(L.O.21:00)
休み:木曜
☎089-976-2585


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松山ならではの甘口スパイスカレー

創業当時から人気だったモルゲンのカレーライス。現在の味は2代目の黒田眞禎(まさよし)さんが改良した。ハンバーグなど洋食のランチが並ぶ中、カレーの注文率は約3割。具材はたっぷりのタマネギと牛肉のみ。タマネギからでる水分だけで仕上げ、デーツと呼ばれるヤシの実特有の甘さを加える。「仕込みは大変ですが、求められるのでやりがいがあります」。

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ルーを使わないカレーはタマネギをトータル6時間炒めて甘みと深みを出す。
ソーセージカレー 700円

8-d創業当時は太養軒がある通りで営み、学生向けの飲食店だった

モルゲンビアホール
愛媛県松山市宮西1-4-1
営業:11:30〜14:00、17:30〜22:00
休み:火曜
☎089-925-8871


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酔客の胃袋を満たす〆カレー

二番町の交差点角にある老舗の喫茶店は、オーナー川村美穂さんが34年前に始めた店だ。当時からメニューに並ぶカレーライスは、スパイスを効かせた自家製のルーカレー。「まろやかになった3日目が食べごろ。常連さんは何日目?と聞きながら入店します(笑)」。コーヒーとカレーの香りの共演は夜の2時まで続く。カレーの味わいと美穂さんの人柄が一日の〆に心地よい。

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サイズは大中小極小。酔客も多いためウコン入り。
ふわとろのハンバーグを乗せたハンバーグカレー 1,500円

珈琲香舗カワシマ
愛媛県松山市二番町1-2-9
営業:19:00~26:00
休み:日曜・祝日
☎089-933-8487


変わらないから愛される。

18世紀にインドからイギリスにスパイスが伝わった後、小麦粉でとろみをつけたルーカレー(「欧風カレー」)が誕生。イギリスから日本に伝わったのが明治時代。昭和初期には、日本人好みの具材と味で各地に広がったという。近年ではスープカレー、スパイスカレーなど次々とブームが起きている。松山のカレーライスは流行に乗らず、老舗の欧風カレー(ルーカレー)が根強い人気だ。どの店も、懐かしさを求めたり、子どもや孫を連れて味の記憶を共有したりする客が多いという。

※一般的に、ご飯にかかっている完成形を「ルー」と呼ぶが、正式には「カレーソース」。「ルー」はソースになる前の、小麦粉やバターなどを加熱して混ぜ合わせたものを指す。

 

松山で愛され続ける名店のカレー、一度ご賞味下さい。

松山の伝統と文化の再発見「松山百点」のバックナンバーはこちら


※掲載の価格は取材時のものです。

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