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「リビング子ども大学2018」リポート

面白かった! 勉強になったよ!

リビング 子ども大学2018リポート

 サンケイリビング新聞社では、今年も夏休み期間に「リビング子ども大学」を開催しました。大阪市立大学、立命館大学、大阪府立大学、藍野大学の4大学で、計125組の定員に対し、1000組近い応募が。その中から抽選で当選した小学生と保護者が、大学での実験や実習を楽しみました。その様子を紹介します。

大阪市立大学
実験しようよ!“百聞は一見にしかず”
大きな実験室でシャボン玉実験など6つの体験
講 師
中村太郎教授、大学技術職員チームSMTS
 
参 加
小学1~4年生の子どもと保護者29組58人

 白衣を身に着けた子どもたちが最初に取り組んだのは、シャボン玉の実験工作です。

 台所用洗剤を水で薄めたシャボン液では、シャボン玉はすぐに割れてしまいましたが、砂糖を入れることで、シャボン玉が長持ちするように。大きなシャボン玉が、教室のあちらこちらで見られました。

 次に、ストローとひもを使って正四面体の枠を作ります。それをシャボン液に漬けてそっと引き上げ、膜の張り方を観察。予想と違う膜の形に、みんなびっくり!

 最後には、大きな立方体の枠をシャボン液に漬けて、膜が張る様子も見せてもらいました。家でも楽しめるように、作った正四面体とシャボン液はお持ち帰り。

 後半は、地下から4階まで、4つの実験室(地球学、物理学、生物学、化学)を移動してのスタンプラリー。3つのグループごとに順路が決められ、混雑することなくスムーズに6つの実験を体験することができました。

<6つのミニ実験の内容>

◆海水の秘密/地球学実験室

着色された海水と同じ塩分濃度の水と、水道水とが、どのように混ざり合うのかを観察し、重さの違いを実感しました。

◆フリフリ発電/物理学大実験室

磁石の入ったパイプにコイルを巻いてLED電球を付けたものを手でフリフリ。電球を光らせました。ほかに、モーターの軸を回して電気を作ったり、手の温度で電流が流れる実験も。

◆ダンゴムシの観察/生物学大実験室

迷路の中を進むダンゴムシを観察。右に曲がったら次は左に曲がるという、交替性転向反応という習性を見ることができました。

◆巨大シャボン玉に入ろう/生物学大実験室

大学生のおにいさんたちが、シャボン液を付けた大きな輪を引き上げて、体のまわりにシャボン膜の筒を作ってくれました。

◆液体窒素実験/化学大実験室

花や葉っぱを液体窒素の中に入れると一瞬でパリパリに。取り出したものを握ると、くしゃくしゃと砕けていく手ざわりを実感しました。また、液体窒素に入れたあとのスーパーボールの弾み方の違いも見せてもらいました。

◆ガラス細工/化学大実験室

かわいいモチーフが付いたガラスのマドラーは、ガラス担当技術職員の手作り。補助してもらいながら、棒の先をバーナーで溶かして丸く仕上げる工程を体験しました。

 最後は、体験した実験をもとにしたクイズに答えて、スタンプラリーはゴール。たくさんの体験に充実した表情で、ガラスのマドラーをお土産にもらって終了となりました。


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立命館大学 総合心理学部
「裁判官と探偵に挑戦」
人の心理は不思議、真実は何!?事実を調べて事件について考えよう
講 師
若林宏輔准教授
 
参 加
小学校4~6年生の子どもと保護者27組54人

 午前中は、心理学を応用した推理ゲームにチャレンジ。子どもたちだけで、数人ずつの「少年探偵団」を結成し、別室でチーム名を決めます。一方その頃、別の場所では、先生の大事な物が盗まれるという事件が発生します。犯人を突き止めるために、子ども探偵団から事件の目撃者への聞き込みが始まりました。

 聞き込みの結果、とある人物が犯人だと推理するチームがほとんどでした。でも、何が起こったかを防犯カメラで確認してみると、そこには多くの探偵団が推理した人物とは異なる犯人が映っていました。

 目撃者それぞれの意見を集めると、あまり良く覚えていないこと、勘違いしていること、また、確信は持てないけれど、探す側には重要に思える意見などが集まってきます。そのような意見でも、数が集まると「真実」に見えてくることがあるのです。“冤罪(えんざい)”が起こる仕組みを、身をもって体験することができました。

 午後は、子どもたちが裁判員となって模擬裁判を体験。まずは、みんなで同じ裁判の映像を視聴。それぞれチームに分かれて、学生のサポートを受けながら、裁判の内容について検証し、判決をくだします。

 学生から、「疑わしきは罰せず」という「推定無罪」のルールについてレクチャーを受けたチームと、受けていないチームの2種類がありました。同じ映像を見ていても、レクチャーを受けたチームは「無罪」と判決をくだし、受けていないチームの多くが「有罪」と判決をくだす結果に。裁判の仕組みや、人が人を裁くことの難しさを知ることができました。


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大阪府立大学 理学系研究科/植物工場研究センター
光を七色に分けてみよう
簡易分光器とはりがねモーター作りに挑戦
講 師
久保田佳基教授、河相武利准教授 ほか
 
参 加
小学3・4年生の子どもと保護者24組48人

 まずは、「簡易分光器」を作って、七色に分かれた光を観察する実験です。

 河相先生が、白っぽく見える太陽の光は、いろいろな色(異なる波長を持つ光)からできていることを解説。水槽を通してプロジェクターの光を投影すると、虹のような七色の光がスクリーンに映し出され、子どもたちから歓声が上がりました。

 そのあと、厚紙を切り、「回折格子シート」を貼って、一人ずつ簡易分光器を作成。蛍光灯の光がきれいに分かれて見える様子を、子どもも保護者も一緒になって楽しんでいました。

 続いては、久保田先生が電気と磁石の関係について教えてくれる「はりがねモーター作り」。

 鉄の棒にくるくる巻きつけた銅線に電気を流すと、鉄の棒が磁石に早変わり。コイルの近くで磁石を動かして、電池がないのに電気が流れる様子も見せてもらったあと、いよいよ各自ではりがねモーターを作ります。強力なネオジム磁石と乾電池をくっつけて机の上に立たせて置き、折り曲げた銅の針金を乾電池の上に乗せると、不思議なことに、針金がくるくると回転!
 うまく回らなかった人も、針金の端が磁石に触れるようにコツを教えてもらって、回転させることができました。

 午前の締めくくりは、大学院生にレクチャーしてもらいながら、屋上にある大きな2つの電波望遠鏡を見学。携帯電話をアルミホイルに包むと電波が遮られてつながらない実験や、パラボラアンテナの前に立つとテレビが映らなくなる体験を通して、目には見えない電波について、理解を深めていきました。

 午後は、府大ブランドのレタスなどを栽培している植物工場研究センターへ。
 センター長の増田昇先生から講義を聞いた後、グループに分かれて工場見学ツアーへ行きました。

 実証栽培施設では、光や温度、二酸化炭素などがコントロールされ、農薬は使わず、1日6000株のレタスを栽培できるそう。栽培パネルは自動搬送されるなど、作業する人の負担の軽減も図られています。

 LEDの光を浴びてずらりと並ぶ苗や、ユニバーサルデザインの研究室などを見て、子どもだけでなく保護者からも質問が相次ぎ、関心の高さがうかがえました。


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藍野大学 医療保健学部 看護学科・臨床工学科
医療の現場を体験しよう
講座1 モデル人形で赤ちゃんの看護を体験
講座2 肺呼吸の模型作りと医療機器見学
講 師
講座1 今村美幸教授(看護学科)
講座2 桜井篤教授(臨床工学科)
 
参 加
講座1 小学4~6年生の子どもと保護者18組36人
講座2 小学5・6年生の子どもと保護者18組36人

 講座1では、今村先生が、スライドを使って赤ちゃんの成長過程について解説。そのあと、赤ちゃんの人形を使って看護を体験しました。

 まずは「バイタル測定」です。見た目や重さも、本物の赤ちゃんそっくりな人形の胸に聴診器をあてると、ちゃんと心音が聞こえます。心臓が大人よりも未成熟なので、赤ちゃんの脈の数は、成人の2倍くらい多いということを先生が教えてくれました。

 「沐浴」では、赤ちゃんの全身をキレイに洗って、タオルでやさしくふいてあげます。最初はおそるおそるだった子どもたちも、少しずつ抱っこが上手に。「自分が赤ちゃんのときはどうだった?」とお母さんに質問している人もいました。

 参加してくれたほとんどの子どもたちの夢が「看護師さんや助産師さんになること」。その熱意は、体験の合間合間にあがる質問「藍野大学ではどんな資格がとれますか」「看護師さんのお仕事に必要なことは?」「助産師さんになるためにはどうすればいいですか?」などからもうかがうことができました。

 講座2では、人間の肺呼吸の仕組みを教わり、模型作りを行いました。肺の構造や動き、呼吸の仕組みについて桜井先生が説明します。

 実際に肺が膨らむ仕組みを、注射器の中に入れた水風船で確認。注射器を押すと、水風船が膨らんで、引くと縮む。筋肉を持っていない肺が、なぜ、膨らんだり縮んだりして呼吸ができるのかを、目で見て確かめることができました。

 つぎは各自で模型作り。容器に風船を取り付け、横隔膜のかわりのシリコンゴムのシートを張りつけて、空気が入らないようフタをします。フタを押したり引いたりすると、中の風船が膨らんだり縮んだりする様子を、みんな楽しそうに観察していました。

 その後は、教室を移動して医療機器の見学です。バイタルサインモニターを使って、一人ひとりの心電図を測定したり、人工呼吸器を使って空気を吸う体験もしました。

 第1部・第2部とも、キャンパスツアーを実施しました。大学内にあるリハビリ室の見学では、体に障がいが生じた人が、ふたたび生活をもとの状態に戻すためのリハビリテーションを行う道具や設備について説明を受けました。高さの変わる台所や、日常生活をサポートしてくれるさまざまな道具に、子どもたちだけでなく保護者のみなさんも興味津々で、話を聞き入っていました。


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