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京都大学・大阪大学・神戸大学の副学長に聞きました

  • 2019/03/07 UP!

京都大学・大阪大学・神戸大学の副学長に聞きました

独自の入試で
「学びたい」「育てたい」学生を発掘

 2020年度の大学入試改革が注目される中、京都大学・大阪大学・神戸大学では、一般入試に加え、アドミッション・ポリシーに基づいた、独自の入試を実施しています。それぞれの副学長に聞きました。

学部留学生を増やし多様性に富む環境を

ともに研究する仲間として
意欲と特質を見極める

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京都大学・副学長 北野正雄さん

 京都大学の「特色入試」とは、“意欲を見る試験”です。副学長の北野正雄さんは、「試験に合格することが目的になりがちですが、大切なのは入学してから何をするか。“これから一緒に研究する仲間”を選ぶという意識で、学部・学科ごとに、意欲や志、適した資質を見極めて選考します」と話します。

4年目となる今年度は全学部全学科で定員157人のところ、志願者は1049人と昨年度から100人以上増に。特定の学校に偏ることなく、各地から志願者があり、女子の比率も一般入試より高いそう。一般入試と別のエキストラチャンスとして、チャレンジする人も増えているようです。

 「学生には、多様性のある環境を用意。さまざまな考えにふれることで自身の立ち位置がわかり、キャリア観の形成に役立ちます」。学部の留学生を増やす取り組みもその一つ。日本語などの半年間の予備教育を組み込んだプログラム「KYOTOi UP」が、2017年秋から始まっています。

 また、「研究型の大学なので、文理問わず、大学院に進学し、深く幅のある知を手に入れてほしい」とも。「研究者に限らず、社会のリーダーを目指す上で有意義な経験です」

 体験学習講座「ELCAS」やオンライン講義「KoALA」の一般公開などは、高校生が京都大学での学びを知るチャンス。高大連携が進み、大学でやりたいことを見つける手がかりは増えています。「Webサイトで公開中の特色入試の過去問題は、各学部・学科からのメッセージです。一般入試の志願者も、これらを参考に、自分に本当に合う進路を考えてください」

2019年度から初年次の少人数ゼミも

多様性を重んじ
女性の理系志向を応援したい

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大阪大学・副学長 小林傳司さん

 ダイバーシティ(※)を掲げる大阪大学。創立90周年にあたる2021年に向けた「OU(Osaka University)ビジョン2021」を踏まえ、「男女協働推進アクションプラン」を推進しています。

 副学長の小林傳司(ただし)さんは、「女性の研究者を増やしていきたいと取り組んでいます。理系、ことに工学部への女子の志願者は少ないのが現状です。なんとか女性比率を3対7に持っていきたい」と話します。課題は、教員、学生、保護者の“工学部=ものづくり=男子”というイメージ。「卒業後の就職先も充実しているのですが。もっともっと宣伝しなければ」と小林さん。

 3年目となる、阪大独自の「AO・推薦入試」では、工学部をはじめとする理系学部への女子の志願率は、一般入試に比べて高め。「従来の基準にとらわれない、多面的・総合的な評価による選抜。グローバル社会で活躍できる人材を受け入れるということが、浸透してきている」と分析します。

 “リケジョ”発掘の一方で、昨年は、小学5年生~中学1年生を対象にした、「めばえ適塾」を始動。京都大学、関西大学と連携し、未来の科学者を発掘・育成する試みとして注目されています。

 2019年度からは、大学の初年次教育もパワーアップ。少人数のゼミ形式を取り入れ、英語の能力をステップアップするための指導がスタート。2021年には、箕面に新キャンパスも誕生するなど、創立90周年に向け、ソフト、ハードの両面で改革が進んでいきます。

※国籍、性、生活スタイル、宗教などの多様性を認め合うこと

明治時代から培われるグローバル人材育成

“志”高く、課題解決を目指し
世界に羽ばたけるリーダーに

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神戸大学・副学長 藤井 勝さん

 神戸大学では、2019年度から、「志」特別入試をスタート。「将来、この分野で研究を深めたい、活躍したいなど、志を高く持つ生徒に挑戦してほしい」と語る、副学長の藤井勝さん。独自の総合的な学力テスト、面接や小論文、課題に対するプレゼンテーションなどによる入試が行われます。「面接では、志望動機を聞き、“志”を測るとともに、どんな勉強や活動をして、能力を身につけてきたかを評価します」

 明治時代に「神戸高等商業学校」として開校した当時から、世界に開かれた港湾都市・神戸の学校として、いち早く、グローバル人材の育成を培ってきた神戸大学。さらなるグローバル教育の充実を目指し、2017年に「国際人間科学部」を設置。学生全員が海外での研修とフィールド学習に参加。「実践型グローバル教育プログラム」で、異なる文化と環境で育った人々とともに、さまざまな問題解決に臨む「協働型グローバル人材」の育成を目指しています。

 学部に関わらず、学生が海外に飛び出せるチャンスや仕組みは豊富に。「クォーター制」を導入し、各授業を8週で集中的に学習。特定のクォーターと夏期休業などを活用することで、短期留学や海外活動に参加しやすい環境となっています。

 また、AIやビッグデータなど、世界的なデータ駆動型社会の到来に向けて、数理・データサイエンスの基礎的能力を身につけるカリキュラムも用意しています。

 「現代社会が抱える、地球規模の課題解決にリーダーシップを発揮できる人材として、世界に羽ばたいてほしいですね」

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