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府立茨木高等学校校長 岡﨑守夫さんに聞きました

府立茨木高等学校校長 岡﨑守夫さん
世界に誇る文豪を育てた茨高 〝先輩の背中を見て育つ〟気風は今も【北摂の教育人】

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茨木高等学校校長 岡﨑守夫さん
課題研究発表会で「ちゃぶ台をひっくり返す」
本年度入学生から、文理学科のみとなった茨木高等学校。文理学科の特徴の一つは、課題研究に取り組むことです。
校長の岡﨑守夫さんは、「実は今の2年生、3年生の普通科でも、文理学科とほぼ同じカリキュラムで、なるべく差をつけないように、というのがうちのやり方でした。ですので、現在の1年生は全員文理学科ですけれども、これまでと特に変わったことはないですね。ただし、教員にはすごい負担をかけています。やっぱり課題研究を指導するのは、今までやってきたような教科の内容を指導するよりも、はるかに多くの準備が必要ですからね。そこは腹をくくってやりましたね。というのも、普通科の生徒にも課題研究の機会を提供しようじゃないかという声は、教員からあがってきましたので」と話します。
昨年度から、課題研究は、文理学科も普通科も2年生の後期に実施。
「中間発表会が1月ぐらいにあり、僕も見に行きます。で、ちゃぶ台をひっくり返す(笑)。そのデータはどれぐらい信頼できる? その分析はおかしいんちがう、とか。生徒は半泣きです。でもそんな経験こそ必要だと思っています」。ちゃぶ台をひっくり返される経験自体、高校生にとっては、貴重な経験にほかなりません。

w音楽会
立命館大学いばらきフューチャープラザ「グランドホール」で開催される、茨木高校の音楽会。生徒にとって、貴重な体験の一つです
結論よりも大切なのは、結論に至る過程
課題研究のテーマは生徒らが自分で考えるため、内容は実にさまざま。
「結論を急ぎすぎるきらいはあります。高校生の課題研究ですから、ぶっちゃけていってしまうと、結論はなくてもいい。ただ、自分たちがどういう道をたどってきて、どういう地点にいるのかを明らかにして、周りに知らせることが必要とは話します。ですから場合によっては、ずっと道をたどってきたつもりでも、よく見たら出発点にしかいなかったということもある。それはそれで、いいじゃないかと。高校生の課題研究としては、僕はもしかしたら、その方が意味があるかもしれん、というふうには思っています」
w妙見登山
茨高冬の〝風物詩〟「妙見夜行登山」。高校から妙見山山頂までの往復約50kmを夜通し歩きます
生徒は先輩の背中を見て育つ
茨木市は今年市制施行70周年を迎え、川端康成の小説をモチーフにした記念映画「葬式の名人」(→http://www.city.ibaraki.osaka.jp/topics/41574.html)を制作中です。川端康成は、茨木高校出身。そして、自身も茨高生だった岡﨑さんの持論は、“生徒は先輩の背中を見て育つ”。「後輩が見てますからね。先輩はがんばらなあかんでしょ。川端康成の頃もそうだったに違いない。そういう気風は今も引き継がれていますよ」
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校内にある川端康成の文学碑。「以文会友」と書かれています

<岡﨑校長からのメッセージ>
今年から、アドミッションポリシー(→http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/attach/hodo-27927_4.pdf)の中の文字を一文字変えています。何かというと、〝人材〟という言葉をやめて、〝人物〟という言葉にしたんです。きっかけは、ある研究所の方に、当校の取り組みや生徒の話をしていたら、〝人材というよりは人物を育てるということを目標にしてはるんですね〟といわれたことなんですが。確かにそうだなと。そこに一回こだわってみようと思いました。
〝人材〟というのは結果であり、まずは人としてどうやねんということを問いかけていかなあかんだろうと。人としてどうなんやろう、どうあるべきか、どうありたいのか。それを、われわれが生徒に問いかけ、生徒ら同士で問いかけ合うこと。そういう気づきが茨高生を育てていくのだと信じています。

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