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星翔高等学校校長 辻井安喜さんに聞きました

星翔高等学校校長 辻井安喜さん
工業技術系を有する総合高校の強みを生かし、進学とキャリアを支えたい【北摂の教育人】

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星翔高等学校校長 辻井安喜さん
普通科・工業科・国際科を持つ私立の総合高校

1938年創立の星翔高等学校。大阪府内の私立高校で唯一、選択できる工業科の課程を持つ総合高校として知られています。これに加えて、普通科アドバンスコース、キャリアコース、国際科スポーツコースを有する総合高校です。
校長の辻井安喜さんは、府立工科高校の校長を経て、2年前に同校へ招かれました。
「大阪の工業教育を担ってきた、という誇りを踏まえ、社会のニーズが変化する中、時代を見据え、私学の強みを生かした教育を実践していきたい」

2019年度からは、普通科のアドバンスとキャリアのコース別募集を開始。
アドバンスコースでは、進路実現に向け、少人数編制、予備校講師による受験サポート、教育アドバイザーの導入など、きめ細かな指導を行っています。またキャリアコースには、看護医療、調理パティシエ、英語コミュニケーション&ダンス、空間デザイン、ITコンピュータの6つの選択授業を置き、将来の職業について、実践的教育を行います
国際科スポーツコースは、中学校の部活動(硬式野球、男子バスケット、女子サッカー、男子バレー、女子柔道)でで成果をあげ、推薦された生徒を対象に募集を行っています。平成30年度には、女子柔道部の生徒がインターハイ個人戦で優勝するなどの成果をあげています。
辻井さんは、「高い規範意識、人間力を醸成し、国際化社会で求められるコミュニケーション能力、変化対応力等を育成していきたい」と話します。

取材日(4月)には、キャリアコースの授業を見学することができました。

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「英語コミュニケーション&ダンス」の授業。講師は「劇団シアターOM」から招かれています
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修成建設と連携して実践している「空間デザイン」のクラス。建築物の基本は、人がいかに心地よくその空間にいることができるのか。そこで、自身の体をパーツごとに測り、大きさを数字で認識します
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辻調理師・辻製菓専門学校と連携した、「調理パティシエ」コース。この日は、西洋料理教授の榊正明さんが講師として登場。包丁の持ち方から指導し、ポロ葱とジャガイモのスープを作って試食しました

生徒が輝く場としてのハイレベルなクラブ活動

国際化スポーツコースがあるほどなので、クラブ活動は非常に盛んな同校ですが、同コース以外の生徒の活躍も光ります。アーチェリー部では、昨春の選抜大会で全国優勝した生徒が、オリンピック有望選手に認定されたそう。
このほか、工業科がある学校ならではのクラブ活動として、電気自動車部、電子機械研究部などがあります。電気自動車部は、例年、万博記念公園のお祭り広場で開催されるエコデンカーレースで全国5位に。また、電子機械研究部は、ロボット相撲大会全国大会の常連校です。

「普通科、国際科、工業科がある総合高校の強みを生かして、中学校まで力を十分発揮できずにいた生徒にも、興味・関心、適性に応じて、多様な学びの入り口を提供し、基礎学力、規範意識の醸成をベースとして、各科の特色ある取り組みで生徒に各科の育てたい学力・能力・技能等を身につけさせることにより、進路を保障する学校でありたいと考えています」

辻井校長からのメッセージ

本校が最も大事にしている生徒に対する姿勢は「めんどうみのよさ」。
すさまじいとも言えるスピードで、高度情報化とグローバル化が進行している現在だからこそ、多くの生徒には、やはり、基礎学力、規範意識を身につけさせることが肝要だと思っています。特に本校は、工業科もあり、基礎学力、規範意識、倫理観に加え、ものづくりの基本的な知識、技能を修得させ、日本のものづくりの基盤を支える人材を輩出するという大きな使命がありますから。
古典的かも知れませんが、勉強の中心は「正しい知識」「正しい解き方」の暗記と再現です。
いわゆるアクティブラーニング、タブレットや電子黒板などのデジタル機器がもてはやされていますが、こういう時代だからこそ、おろそかにされつつある黒板や紙のプリントを使った授業、伝統的な従来型の授業技術を教師はしっかり身につける必要があると考えています。

校長先生お薦めの本
井上靖の『しろばんば』『夏草冬濤』『北の海』です。
井上靖の幼少期から青年期に至るまでの自伝的な3部作品で、10年ごとに読み返しています。主人公がさまざまな出来事を経験して、成長していく過程を描いていますが、その内面の描写が実に秀逸で、自分もこういう心持ちであったなという箇所が多数出てきます。自分の成長を振り返っているような気持ちになれる作品。淡々とした日常と心の変化を描いており、劇的なことは特に起こらないのですが、読み進めたくなり、また、読み終わった後も、時を経て読みたくなる作品です。
高校生に、日本文学の傑作を是非読んで欲しいと思います。

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