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金蘭千里中学校高等学校校長 大中章さんに聞きました

金蘭千里中学校高等学校校長 大中章さん
20分テストと少人数教育、自然体験から生徒の人間力を育みます【北摂の教育人】

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金蘭千里中学校高等学校校長の大中章さん
校長、教頭ともに授業を持つのが伝統
創立以来、1クラス30人と徹底した少人数教育で、人間性と学力の向上を目指してきた、金蘭千里中学校高等学校。
校長の大中章さんは、同校の卒業生。校長となった今も数学の授業を担当しています。
「校長も教頭も授業を持つのは、本校の伝統です」と大中さん。同校には、このほかにも創立以来変わらず続けてきた特徴的な取り組みがあります。
定期テストの代わりに、毎朝1教科20分のテストが行われているのもその一つ。
「毎日予習して授業に臨み、20分テストで学習の定着を図り、できない部分は追試などでフォロー。スモールステップを繰り返すことで、着実に実力がついていきます」

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1クラス30人の少人数で個別指導体制が充実しています
w金蘭自然体験
自然研修ではカヌーも体験

スポーツで心と体を鍛え、野外活動から家族への感謝の心を育てたい
メインスポーツが定められているのも特徴的。
「建学の精神の中に、〝スポーツマンシップの涵養(かんよう)〟を定めています。これは、若いうちから何か一つのスポーツを徹底して行い、スポーツマンシップを体得することが大事である、ということです。そこで、男子はサッカー女子はバレーボールをメインスポーツに定めています。現在でも、週3時間のうち2時間はメインスポーツをやります」

さらに、自然に親しむため、中高の6年間、毎年キャンプまたは自然研修を実施。生徒自身が張ったテントで宿泊し、自炊も体験します。
「キャンプは、自然の素晴らしさと、状況によっては厳しさを学べます。テントを張ること一つとってみても、仲間との協力が大切になりますね。本校では、修学旅行はありません。その代りに、中3生と高2生には自然研修を実施します。修学旅行的な要素も加味しつつ、あくまで自然の中に行くという形を取っています。特に高2の北海道に関しては、民泊や農業体験、酪農体験など、自然の中での作業体験を重視しています。これらから、自然の素晴らしさとともに、厳しさ・不便さを体験することで、日ごろ支えてくれている家族への感謝の心も育んでほしいと思っています」


学習記録ノートやタブレットでの授業で学習意欲を喚起

1クラス30人という少人数体制を生かして、学習の〝見える化〟を実現。
「学習記録ノートを導入しています。見開きで1週間分になっていて、1日の記録に5分程度の時間しかかからないものですので、飽きずに毎日記録をつけていくことができます。このように記録することで、自分の学習の分量や質を客観視でき、次の学習に生かしてもらおうとの意図ですが、今日がんばったこと、できなかったことなど、ノートを通じて担任と意思の疎通も図れるようにもしています。中には、生活面・学習面での悩みや相談を書き込む生徒もいて、担任が文章で返す場合もありますし、生徒本人に声をかけて話をすることもあります」

また、2016年から、ICT教育の推進のため、タブレット導入を検討していた同校。何台か学校で購入して、授業で使いたいという先生に貸与し、試行を重ねた結果、本年度から高校2年生以下の学年で、全生徒が購入することになりました。
「授業によってはかなり組み立てがおもしろいものになる。例えば、何らかのテーマに対する生徒の意見を求めて、話し合うというような授業では、その時間中に終わらせるとなると、これまでなら教師が当てた数人の生徒の意見を板書するしかなかったわけです。でもタブレットがあれば、生徒がめいめいに書き込んだ意見全てを、大きなスクリーンで表示でき、全員が見ることができます。討論の幅も広がりますし、授業への参加意識が違ってきます」

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国際交流への取り組みも充実

大中校長からのメッセージ

本校の建学の精神のひとつに、「私塾・道場・自主独立」があります。これは、本校が、昔の松下村塾や適塾のように、高い指導力を持った教師が人を育てる塾であり、生徒のみなさんが意欲を持って切磋琢磨する道場であり、一人一人が自分の意見を持ち、揺らぐことなく行動する志を育てる場所であるということです。このほか、スポーツマンシップの涵養、自然に接するということも、建学の精神としています。
これを踏まえ、本校では、朝の20分テスト、少人数制の個別対応、キャリア実現を踏まえた進路指導、海外研修や講演会などからの国際理解教育、キャンプや自然研修で自然に親しむこと、音楽や和文化の本物の芸術に触れることの6点を教育の特徴として取り組んできました。
これら学びと仲間との交流の中で、総合的な人間力を向上させ、自分の道を切り拓き、社会に貢献できる力をつけてほしいと願っています。

校長先生お薦めの本

超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義橋本幸士著

超ひも理論とは、物質の究極の要素は「ひも」であるというものです。究極の物理理論といってもよいもので、実際の理論は非常に難しいものです。
著者の橋本幸士さんは、大阪大学教授で、物理のアウトリーチ活動をされています。ですので、この本は非常にわかりやすく、面白い。女子高生が、天才物理学者の自分のお父さんに講義をしてもらう形で進んでいきますので、「なるほど」と分かった気にさせてくれます。ぜひ、中高生のみなさんにも読んでもらいたいですね。

金蘭千里中学校高等学校
http://www.kinransenri.ed.jp/

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