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大阪府立桜塚高等学校校長中田裕省さんに聞きました

大阪府立桜塚高等学校校長 中田裕省さん
専門コースやICT教育など、生徒の未来につながるサポートをつづけたい【北摂の教育人】

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桜塚学校校長 中田裕省さん
府内最大規模、生徒総数1080人の高校で探究活動を広げたい
創立82年、校章にも桜をいただく、府立桜塚高等学校。
4年前から、文系のグローバル・スタディ・コミュニケーション(GSC)と、理系のグローバル・スタディ・サイエンス(GSS)の専門コースを設置し、国際社会で活躍できるグローバルリーダーの育成に取り組んでいます。
校長の中田裕省さんは、「自信を持って社会へ巣立ってもらいたい。学力・人間力・国際・地域力向上のための取り組みを進めています」と話します。

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桜塚の名を体現する、美しい桜並木。校舎に沿って咲き競い、生徒を見守ります
学力アップへのサポート
同校では、さまざまな形で学力向上を支えています。
①1年生4月の〝居場所づくり〟の意味も込めた勉強合宿(サクラ・スタディ・セミナー・キャンプ)
②毎朝10分間の朝学習
③1年生からの英数少人数授業
④部活動を終えた午後5時30分から予備校講師による有料の桜塾
⑤全教室に電子黒板を設置
⑥全1年生がクロームブック(ノートパソコン)を購入し、校内WiーFiを活用した取り組み(2019年度からスタート)
⑦放課後自習室を設置
⑧大阪大学・武庫川女子大大学・大阪女学院大学・梅花女子大学・大手前大学と連携し、新大学入試に対応したGSCコースの英語発話講義を設定
・・・などなど。

「元・東レ経営研究所社長の佐々木常夫さんが、〝良い習慣は才能を超える〟という名言を残されています。実にその通りで、毎朝10分間の朝学習で勉強を習慣にしてもらいたいと。3年生は、リスニングテストも実施しています」と中田さん。

w桜塚PC
ノートパソコンで授業に深化と効率化を実現
人間力を高める
「本校は定時制を併設していますので、午後5時35分には完全下校となります。部活加入率が90%を超える中、生徒も指導教員も、いかに効率よくクラブを運営し、少ない練習時間で高い効果を上げるかを常に考え、行動しています」
軽音楽部は2025年の大阪・関西万博のPRソング〝Yume 色 OSAKA〟を制作し、誘致活動に一役買いました。ダンス部も全国大会の常連です。
学校行事も、遅くまで残って準備をすることができないゆえに、集中力とリーダーシップで毎年高いパフォーマンスを披露しています。
「特に体育祭は全生徒が縦割りで、応援団として参加します。今年は全9団中オレンジ団のパフォーマンスがトップになりました」
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国際・地域力アップで開かれた学校へ! 岩手県立大槌高校との桜協定も
同校では、国際理解教育の充実を目指し、アメリカ、ニュージーランドへの語学研修や、韓国への異文化理解研修を実施。特にアメリカのサンマテオ市は豊中市の姉妹都市ということもあり、毎年3月市長を表敬訪問。豊中市長から託された親書を手渡しています。
また、世界各国から、1年間の長期、1週間~3カ月の短期の留学生を受け入れています。留学生は地域でホームステイし、授業や学校行事にも参加しています。
「海外留学生のホームステイもそうですが、学校を信頼してくれて、生徒らを育ててくれる地域の力はとても大きいです。本校では、地域の方々を招いて、校内のしだれ桜を鑑賞する催しを行ったり、地元商店街で軽音楽部がコンサートをおこなったりと、地域との絆を大切にしています」

また、東日本大震災の復興支援のため、2011年8月に豊中市がボランティアバスを派遣。同校の生徒11人が参加し、現地でボランティアを行いました。
「岩手県立大槌高等学校の校章が本校と同じく桜であるというご縁から、〝桜協定〟を結んでいます。お互いに桜の植樹をしあったり、手作りのアート作品を寄贈しあったり。学校間の取り組みとして、大事にしていきたいです」

w桜塚国際交流
ニュージーランドの語学研修

中田校長からのメッセージ
本校では、2年生からGSC、GSSの2コースに分かれて学習をします。例えば、GSCは、週に1時間ですが第2外国語を設置していて、韓国語と中国語のいずれかを選択できます。学校として、生徒の興味関心をかきたて、自主的に学習できる環境を提供していくことで、目の前の進路、例えば志望校合格のその先を見据えた3年間を送ってもらいたいと考えています。
実際に昨年は、生徒2名が海外の大学へ進学していきました。いろいろなチャンネルを受けて、本気モードに入ってくれたのかなと考えています。本年度から始めたクロームブックでの授業も、教員7人で構成する「情報部」で進めてきた成果の一つです。これからの社会環境に沿って、ICTにかじをきることができたのも、やる気のある先生方の協力があったからこそ。学校として、生徒が本気になれるきっかけづくりを考えていきたい。

校長先生お薦めの本
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」
(著者/新井紀子)

とてもショッキングな内容でした。
著者の新井さんが、自身の調査研究のもと(※)、日本の中高校生の多くは、中学校の教科書の文章を正確に理解できないということが判明します。
12歳までにいかに読解力を身につけているかが重要という一方で、何歳になっても読解力は養えるということも書かれていて、非常に興味深い内容。また、このことをもとにした小中学校での取り組みもスタートしていて、高校での活用にも役立ちます。教育者ならぜひ読んでほしい一冊です。
※新井紀子さん・・・国立情報学研究所・社会共有知研究センター長。人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクター。2016年から「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導。

桜塚高等学校
https://sakurazuka.ed.jp/

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