1. 北摂トップ
  2. 教育
  3. 大阪府立三島高等学校校長井上隆司さんに聞きました

大阪府立三島高等学校校長井上隆司さんに聞きました

大阪府立三島高等学校校長 井上隆司さん
授業第一主義を貫いて50年、自分を知り、社会に貢献を【北摂の教育人】

SONY DSC
三島学校校長 井上隆司さん
週2回の7時間授業、毎日の朝学で予習・授業・復習の習慣づくり
大阪府立三島高等学校は、高槻市、茨木市を中心に、摂津市、吹田市、島本エリアと、生徒のほとんどが北摂・三島エリアから通い、地域の〝憧れの学校〟として存在感を示しています。今年は創立50周年。その節目の年に校長として着任したのが、井上隆司さんです。

教育理念である「自主・自律」について、「勉学だけでなく、活発なクラブ活動や縦割りで行われる体育祭、演劇をはじめとする文化祭、音楽・美術・書道の授業の成果を披露する芸術祭などの学校行事に真摯に取り組む中から育まれ、社会への貢献ができる人間の育成へとつながっています」と井上さん。「また、日々の学習の基礎・基本の積み重ねを大事にしてきたという伝統があります。ですから、生徒が知的好奇心を持ち続けられる授業を提供していくことが、本校の使命であり、先生方も授業づくりに熱心に取り組んでいます」と話します。

その言葉通り、毎週2回の7時間授業、毎朝10分間の朝学などで、予習・授業・復習の習慣を定着。1年次の数学と英語は、通常の1クラスの半分の人数、20人での少人数授業で大学進学に必要な基礎的な内容をしっかりと固め、3年間通した進路計画と志を高く自らの目標に向けて最後まであきらめずに努力する生徒を育て、進路実現をめざしています。

クラブ交流
郡家小学校とのクラブ交流の様子
クラブが盛ん、高槻市の姉妹都市への生徒派遣も  
学習だけでなく、クラブ活動の加入率は90%以上と、部活も活発。「近隣の小学校とのクラブ交流も実施し、本校の生徒がリーダーシップを発揮して小学生にスポーツの楽しさを伝えるといった機会も設けています」

このほか、国際理解教育として、高槻市の姉妹都市、オーストラリア・トゥーンバへの語学研修を実施。「両市を結ぶ親善大使として、2週間滞在します。現地の大学で学ぶだけでなくホームステイ先で積極的に英語を使い、現地の学生らとも交流しています」と井上さん。このほか、中国・ドイツなどから1年間の長期留学生の受け入れも行っています。
「世界で活躍するためには、自分の特性や自分が持っている力を知る必要があります。そのうえで、自分を磨き、成長していってほしい」

芸術祭
例年2月に実施されている芸術祭は、本格的な合唱やダンスで会場を圧倒します

豪州語学研修

豪州語学研修2豪州・トウーンバでの語学研修には例年30人程度が参加。現地でホームステイをし、大学や高校との交を図ります
井上校長からのメッセージ
新大学入試が話題ですが、求められているのは、主体的に学び、課題を見つけて、どうすれば解決できるのかをさまざまな角度から考えることができる力です。これ自体はこれまで教育の在り方と本質的に変わるものではありません。本校は授業・学校行事・クラブ活動などすべての教育活動を大切にしていますが、授業で生徒の興味関心を高め、もっと学びたいと知的好奇心をいかにかきたてるかがとても大切だと感じています。
とともに、進路への実感を持ってもらうことにも力を入れています。1、2年生の間には、いくつかの大学を訪問してレポートをまとめたり、大学や専門学校の専門家の先生が行う授業、進学した先輩から話を聞いたりといった機会を多く持っています。

“先輩の姿を見て、後輩が学ぶ”そんな気風がある本校。10月26日(土)には、高槻現代劇場で50周年記念式典を行う予定です。各界で活躍されていらっしゃるOBの方々によるパネルディスカッションなどを予定しています。大きな節目を迎え、さらなる未来へとしっかりと踏み出していきたい。

校長先生お薦めの本
「国際協力ってなんだろう――現場に生きる開発経済学」 高橋 和志(著・編集)山形 辰史(著・ 編集)
貧困削減や感染症対策、紛争、ジェンダーなど、国際協力にかかわる24のテーマが解説されています。遠い話に思えるかもしれませんが、自分たちの生活に繋がっているということ、日本の今が世界ではほんの一握りの状態であるということを高校生のみなさんにも知ってもらいたいと思いました。

「二つの祖国」「大地の子」など   山崎豊子 著
山崎豊子さんの作品はどれも大好きです。いずれも綿密な取材・調査の上で書かれており、フィクションでありながらノンフィクションのように迫るものがあります。

「ルーズヴェルト・ゲーム」   池井戸亮 著
非常にスカッとする本です(笑)。さまざまな人間模様が描かれていて、チームワークの大切さを考えることができます。若い先生に読んでいただきたいですね。

「十歳のきみへ―九十五歳のわたしから」 日野原重明 著
10歳の子どもにもわかりやすく、生命や家族など大きなテーマを語りかけているのですが、非常に深い内容で、命、家族、平和などを考えるきっかけになる一冊です。

三島高等学校
http://mishima-hs.ed.jp/

同じジャンルの記事を読む

この記事が気に入ったら公式アカウントをぜひフォローしてね。おすすめ記事をダイジェストでお届けします。

人気記事ランキング

  1. 北摂トップ
  2. 教育
  3. 大阪府立三島高等学校校長井上隆司さんに聞きました
電子ブックを読む
現在北摂エリアでは詳細エリアごとのリビング紙面を発行しています。
お読みになりたい地域をクリックしてください。

サンケイリビング小学生新聞

サンケイリビング小学生新聞
2019年 夏号

電子ブックを読む



会員登録・変更