映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」豊中市名誉市民・山田洋次監督と浜村淳さんがトークショー
- 2019/12/02 UP!
- 編集部くるくる日記
寅さんがスクリーンに帰ってくる! 映画「男はつらいよ」の第1作の公開から50年、12月27日(金)から50作目として全国ロードショーとなる「男はつらいよ お帰り 寅さん」の特別上映会が、11月29日に豊中市立文化芸術センターで行われました。
上映を前に山田洋次監督が登場。実は山田監督は豊中市出身。同市が2016年に市制施行80周年を迎えた際、豊中名誉市民の称号が贈られています。
市内には山田監督のお父さまが設計した生家が今も残っているそうで、「赤い屋根のモダンな家。僕の年で(88歳!)生まれた家が残っている人は、かなり少ないと思います。そういう意味では、僕は幸運です」と、豊中との縁を話してくれました。
寅さんが4Kデジタルでよみがえる
続いて、映画評論家・浜村淳さんを迎えて、トークショーが行われました。”ちょっぴり正義感、ちょっぴり人情家、ちょっぴりそそっかしい”寅さんと、演じていた渥美清さんの似ている点について浜村さんがたずねると、「渥美さんの中に、寅さんがいる」と山田監督。「あんなに頭がいい、クールな人には会ったことがない。そして話していて、あんなに楽しい人はいない。彼と話していると、彼の中に寅さんがいる感じです」
登場人物の”今”を新たに撮影し、そこに過去の作品から、4Kデジタルで修復された寅さんの映像から生み出された今作。「(今作は)過去の名作、名場面が出てくる。編集に苦労されたのでは?」と浜村さん。山田監督によると「全部見ると、2日半かかる」そうで、何度も編集を重ねて作品が完成。「どれを選ぶかは大変だったけれど、おもしろい仕事でもありました」とも。
▲途中、浜村さん(写真左)が過去の名シーンを再現し、山田監督も「よく覚えていらっしゃいますねぇ、あのシーン、苦労したんですよ」と打ち明ける場面も
笑いの中に、ホロリとさせる「男はつらいよ」シリーズ。「監督が持っている、人間愛のひとつでしょうか」という浜村さんの言葉に、「真面目な人でも、立派な人でも、ちょっと角度を変えると滑稽だったりする。そういう見方をいつもしています。そうすれば、どんな人間でもおかしさがある。その人をバカにしているのではなく、その温かく見ているからだと思っています」と話す山田監督。浜村さんによると、最新作の「男はつらいよ お帰り 寅さん」も、笑って泣ける作品だそう。12月27日の公開が待ち遠しいですね。
▲写真中央が山田洋次監督、右が浜村淳さん、左は長内繁樹 豊中市長
¶ 作品情報「男はつらいよ お帰り 寅さん」
©2019松竹株式会社
中学3年生の娘と2人暮らしをする小説家の満男(吉岡秀隆)は、最新作の評判はいいものの、次回作の執筆がなかなか進まない。夢の中には、なぜか初恋相手であるイズミ(後藤久美子)が現れる始末。そんな中、妻の法要で実家を訪れた満男は、母・さくら(倍賞千恵子)、父・博(前田吟)たちと昔話に花を咲かす。伯父・寅次郎(渥美清)との日々は懐かしく…。12月27日(金)全国ロードショー 「男はつらいよ お帰り 寅さん」特設HP
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