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若宮正子さん講演会「私は創造的でありたい。人生100年時代を生きるということについて」

  • 2018/10/25 UP!

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若宮正子さんが語る
人生100年時代を生きるということについて

サンケイリビング新聞社北摂事業部では、10月2日、千里阪急ホテルで「HOKUSETSU しあわせ2.0 SpecialイベントAutumn」(特別協賛/千里阪急ホテル)を開催しました。当日は講演・セミナー、リビングカルチャー倶楽部のワークショップなど盛りだくさん! 1000人を超える来場者で大盛況のうちに終了しました。ご来場いただいたみなさま、まことにありがとうございました。

スペシャルゲストは、83歳の現役デジタルクリエイター・若宮正子さん。
いつも前向きに、生きることを謳歌し、人生100年時代のフロントランナーとして輝き続ける若宮さん。北摂の地から、〝しあわせに生きるため〟のメッセージを発信してくださいました。その内容をご紹介します。

若宮正子さん 私は創造的でありたい 
人生100年時代を生きるということについて

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デジタルクリエイター・若宮正子さん
〝世界最高齢プログラマー〟と称される、現在83歳の若宮正子さん。高校卒業後、都市銀行に勤務。定年後、60歳からパソコンを始め、2016年81歳のときに、アプリ「hinadan」を開発。米・アップルの開発者会議に招かれたことが世界で話題になりました。今年2月、国連本部で行ったスピーチも、数々の称賛を受けました。

なぜ、83歳のおばあちゃんがこんな所に?って考えてらっしゃる方もいると思います。今回は私のメインテーマでもあります、「私は創造的でありたい。人生100年時代を生きるということについて」を、ご一緒に考えてみましょうという機会です。私が生まれたのは1935年の4月。現在、83歳です。戦争中に育ち、最後の学童疎開児童だったので、一人前に飢餓も体験し、かなり厳しい少女時代を送っていました。高校を卒業してからは、銀行に勤めておりました。当時の銀行ですから、まだ機械化されていなくて、お札は指で数えて、お金の計算はソロバンでしていました。しかし、そのうち私は企画開発部門に異動。と言いますのも、私は業務改善を提案することが好きだったんです。上司の理解もあって、比較的ちゃんとした銀行員時代を過ごし、仕事をしながら、自分なりの人生を楽しんでおりました。

退職金で購入したパソコンで人生が大きく動き出す

定年前、「退職金で何を買おうか?」と考え、パソコンを購入しました。私、元々おしゃべりで外出好きなんですね。定年退職後、家にいても面白くないんじゃないか、パソコンがあったら友だちと交流できるんじゃないかと思い、購入しました。当時はまだWindows95が出ていない時代で、インターネットも普及しておらず、“パソコン通信”というものを使って、なんとかSNSみたいなことができるようになりました。今でもネット上で活動している「メロウ倶楽部」(ネット上のシニア向けの掲示板サイトコチラ)に入会し、ここで多くの人と交わり、おじいさんたちと丁々発止渡り合ったりしながら、いろいろと経験しました。インターネットが普及してからは、ネット上でまた新しい知識も得ることができました。

そのうちに母が要介護状態になったのですが、「母の枕元にいてもパソコンがあれば世界中の人と交流できるんだ」と思ったんです。私はパソコンで“翼”をもらったような気がしたんですね。その翼は、家という狭い空間にいながら、広い世界に連れっていってくれた…そんな感じがしました。
この楽しさを、同世代の人にもお勧めしようと思って、主にシニアの女性を自宅に招き、ささやかなパソコンサロンを開きました。4人入ると後ろが通れなくなる狭い空間でしたが、みなさん楽しんでくださいました。

コンピューターの楽しさを「Excel Art」で広めたい

ご近所の方とパソコンを楽しんだり、メロウ倶楽部で活動したりと、いろんなことをしていたのですが、最近では、「Excel Art (エクセルアート)」を私が考案しまして、それがマイクロソフトの耳に入って「これは面白い」と、「TED(テッド)」というアメリカのスペックショウの日本版(2010年)に、スピーカーとして登場することになりました。そこで、「翼をもらった」ことを話しなさいと。これが、私が人前で何かをやった初めてのことです。

私の個人的な考えでは、自宅にWindowsがある人の場合、コンピューターを知る上で一番大事なのは、まずExcelだと。私が、「エクセル、やりましょうよ」とみなさんにいうと、「あんまり面白くなさそうですね」と、興味もない。入門書を見ると、エクセルは13桁の足し算ができるので“お小遣い帳をつけてみましょう”って。でも「私のお小遣い帳は13桁の足し算は必要ない」。はなはだ、もっともなご意見が出ました。グラフという項目を見ると、“血圧の変化をグラフにしてみましょう”…ちっとも楽しくなさそう(笑)。じゃあ、何か面白いものがあったらいいんじゃないかということで考案したのが、「Excel Art」なんです。

Excelは、ある部分を強調するために「セル」というマス目を色で塗ったりできるのですが、その機能を“いろんな色が塗れる”ととらえ、境界線で何か楽しいものができないかと考えました。自分が考えていた時には、そんなに期待していなかったのですが、ただ日本古来のものを次の世代に伝えたいという気持ちが強かったんです。これを、Excelを使ってデジタルという形で次の世代に伝えたい。Excelで作ったら、次の世代の人が楽しんでくれる、いろんな物ができるということが分かりました。

スクリーンショット (62)

Excel Artで作った、さまざまな文様
今はね、布地にプリントすることができるようになりました。例えば、私だけのワンピースとか、そんなものが作れる時代になっています。創造的っていうと大げさだけれど、私は自分で何か作っちゃうのが好きなんです。

▶②80歳でゲームアプリを開発!アップルに招かれシリコンバレーへ

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