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JA北大阪 代表理事組合長・木下昭男さん "都市型JA"の知見を全国に【北摂しあわせ2.0】

190830組合長調整済み

<Profile>

木下昭男さん
1951年吹田市生まれ。吹田市役所入庁後、秘書業務、吹田市文化会館(メイシアター)の運営に携わる。吹田市文化振興事業団事務局長(吹田市教育委員会総括参事)、吹田市総括理事兼秘書長を務めて定年退職。2014年に北大阪農業協同組合の非常勤理事に就任し、副組合長理事を経て2018年から代表理事組合長。血液型はA型。

吹田市・摂津市をエリアに持つ北大阪農業協同組合(JA北大阪)。メディアに取り上げられた「農協の飲めるごはん」や開発を進める機能性米など、農業の付加価値を探る取り組みについて、代表理事組合長・木下昭男さん聞きました。

- 9月1日は防災の日。JA北大阪が2018年に発売した非常食の缶飲料「農協の飲めるごはん」がユニークと、多くのメディアに取り上げられました。

「農協の飲めるごはん」は、地元産の米(ヒノヒカリ)、ハトムギ、小豆を原料に、米の粒感を残した、とろみがある穀物飲料です。味は「梅・こんぶ風味」「ココア風味」「シナモン風味」の3種類。ココア風味は子ども向け、シナモン風味は外国への展開も視野に開発しました。

- 飲むと、少量でも満腹感が持続して驚きました。

ダイエットにも良さそうでしょう(笑)。前身となる商品は、阪神・淡路大震災をきっかけに誕生しました。災害で水道・電気・ガスが止まると、調理が必要な備蓄食料は食べられません。でも、乾パンやビスケットは、食べると水分が欲しくなります。「農協の飲めるごはん」は、栄養と水分が摂取でき、穀物なので腹持ちがいい。さらにわずかな甘みが、心をやわらげてくれます。5年間の長期保存が可能で、アレルゲン特定原材料等27品目を使用していないのもポイントです。

- なぜ、JA北大阪が「農協の飲めるごはん」を販売することに?

JA北大阪のエリアは吹田市と摂津市ですが、住宅地が多く、エリア内の農地は100ヘクタールほど、平均すると1農家は約300坪(10アール)くらい。この状態で、農業振興と農家所得の向上は難しいのが現状です。

耕作地の規模からすると、JA北大阪は”都市型JA”です。限られた農産物の価値を高める方法を探す中、「農協の飲めるごはん」の前身にあたる商品に出会いました。地元産のお米を使えば農家の所得向上につながり、商品は災害備蓄として地域貢献になる。そこで、前身商品の特許技術をJA北大阪に譲渡してもらい、「農協の飲めるごはん」が誕生しました。

当初、全国各地のJAから注文を受け、その地域産の米を使った「農協の飲めるごはん」をつくり、各JAが地元自治体に備蓄品として販売する流れを描いていました。昨年8月にJA北大阪から販売したところ、メディアでの紹介が相次ぎ、思いがけず、全国の多くの個人のお客さまに購入いただくことに。現在は各地のJAからも、生産について相談を受けています。

自販機調整済み
▲JA北大阪本店前にある「農協の飲めるごはん」の自動販売機。1本280円。災害時には無料で商品を提供します


健康に配慮した米の開発や、
農作物の国際基準の取得サポートも

- 大阪府立大学と新しいお米の共同研究をしていると聞きました。

食後の血糖値の急激な上昇の抑制などが期待できる機能性米を研究・栽培中です。お米の革命です。秋に収穫したら商品開発もスタート。お菓子に加工することも考えています。おいしいお菓子を食べて、数値上昇が抑えられるなんていいと思いませんか(笑)。

栽培・収穫しても、買い取り先がないと意味がありません。将来的には、農家が収穫した機能性米を、JAを通じて商品加工用に高く買い取れればと思っています。これも農家所得の向上につながり、各地のJAも農家も、みんなが潤います。

- 米以外の取り組みはいかがでしょうか。

グローバルGAP(※)の取得をサポートしています。これまでに、エリア内の農業法人が、シロナ(大阪シロナ)、水菜、ホウレンソウ、ラディッシュ、そして、米のグローバルGAPを当JAのサポートで取得しました。機能性米の栽培もしている農業法人なので、機能性米も、今後は世界で流通させることができます。

※GAP=Good Agricultural Practiceの略で、農業において食品安全、環境保全、労働安全などの持続可能性を確保するための農業生産工程管理のこと。日本版のJGAP、アジアGAPなどがあり、国際基準の認証がグローバルGAP。

- 国際的にお墨付きを受けた食材が、エリア内から生まれているんですね。

来年開催される東京オリンピック・パラリンピックの選手村の食材は、GAPの取得が条件。この農業法人も、食材提供の申請をしています。

GAPの取得には多くの費用がかかります。JA北大阪には、グローバルGAPの指導資格を持つ職員がおり、JA北大阪エリアにとどまらず、依頼があれば職員を派遣する体制づくりを進めています。得た知見、技術を全国で使ってもらう。都市型JAの果たす役割だと思っています。


市役所職員の経験をJA運営にいかして

- アイデアマンですが、その源にあるのは?

吹田市役所での秘書業務や、メイシアターでプロデューサーをした経験が大きいですね。知り合った人たちが今も元気で頑張っていますし、相談にも乗ってもらっています。

- 生まれも育ちも吹田市。北摂で好きな場所も、やはり吹田市ですか?

万博記念公園、太陽の塔ですね(即答)。大好きなんです。高校を卒業した頃に大阪万博があり、太陽の塔の中にも入りました。再び、太陽の塔の内部が見学できるようになりましたが、まだ見られてなくて。また内部を見に訪れたいです。

- 木下さんが考える、しあわせとは何でしょうか。

しあわせの定義は「笑顔」です。笑顔があるところに幸せはやってくると思います。

JA北大阪 本店
住所:吹田市山田西4-15-1
電話番号:06-6877-5140
https://ja-kitaosaka.or.jp/

JA北大阪から抽選で5人にプレゼント!

JA北大阪から、「農協の飲めるごはん」梅・こんぶ風味、ココア風味、シナモン風味の3種類各2本(全6本)セットを、抽選で5人にプレゼントします。

プレゼント2

応募はコチラをクリック!

9月17日(火)締切。発表は発送をもってかえます。

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