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頑張れ! 帰宅部 新しい種を見つけて行動を

頑張れ! 帰宅部 新しい種を見つけて行動を

頑張れ! 帰宅部
新しい種を見つけて行動を

 高校生活の2本の柱といえば、勉強と部活、と思われがちですが、「“帰宅部”にも、もっと自信を持ってほしい」と話す元・公立高校校長の溝口繁美さん。その理由を聞きました。

 授業が終わると早々に学校から帰って行く生徒。何となくちゃんとした高校生活を送っていないようなニュアンスを込めて、“帰宅部”と呼ばれます。でも、本当にそうでしょうか。
 第一に学校の部活の数と内容です。ある1000人規模の県立高校は運動部が16、文化部が19の計35の部活動を設置。しかし、私が高校時代に所属した柔道部も、小学校のときに興味を持っていた天文部もありません。最近の生徒数減少の中では、それなりの部員数の部活動が維持されているようですが、全員が満足できる種類を用意することに無理があります。
 活動内容にしても、例えば書道部なら、音楽を流して踊りながら字を書く“書のパフォーマンス”が好きな人もいれば、静かに筆を動かすのが良いと思う人もいるでしょう。何かを我慢し、協調することで一つの部活動を作り上げていくのでしょうが、“全員がそうしなければならない”ものでもありません。

現状に満足できない自分を前向きに考えて

 第二に、社会の急速な変化です。オックスフォード大学のオズボーン准教授は、この10年~20年で、ホテルの受付、会計・監査の事務員など、相当数の仕事がなくなると予測しています。背景にあるのはAIとロボットの急速な普及と進展です。皆さんが社会に出て活躍するころには、日常生活にAIやロボットが普通に入り込み、自動運転のトラックが物を運び、ドローンが自宅に注文した商品を運んでくるでしょう。そのように急速に変化する社会で生きていくときに、今まで通りのことをそのまま続けるだけで、うまくいくでしょうか。むしろ現状の中に新しい“種”を見つけ、それを育てていくような、あるいはいけるような目を持ち、行動を起こせる姿勢が求められると思います。
 だからこそ、帰宅部の皆さんが「現状に飽き足らないものを感じ、ほかの人が注目していないものにも興味・関心を持ち、取り組んでいる」ことを前向きにとらえ、自信を持つことが大事です。
 残り少ない夏休み。各種のイベントやコンクール、展示会、発表会などに積極的に参加し、充実した時間を送られることを期待しています。頑張れ! 帰宅部。

溝口繁美(みぞぐちしげよし)さん

溝口繁美(みぞぐちしげよし)
1954年富山県生まれ。兵庫県立高校教諭、県教育委員会、教育次長、県立神戸高等学校長を経て、現在神戸親和女子大学教授。2015年~2016年に、「奥の細道」1771㎞を踏破。

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