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防災への第一歩 ハザードマップを確認しよう!

  • 2020/01/16 UP!

あなたのまちは、どーなってる??

地震から命を守る

 阪神・淡路大震災から25年。南海トラフ地震は、30年以内に70%の確率で起こるといわれています。南海トラフ地震を想定して、“身を守る術”を防災士の坂本真理さんに聞きました。


教えてくれたのは…坂本 真理さん

  • 一般社団法人プラスワン防災代表理事。坂本 真理さん

 一般社団法人プラスワン防災代表理事。関西大学大学院社会安全研究科博士前期課程修了学術修士。日本防災士会女性防災推進局委員。家庭でできる防災対策や親子防災などの講演やセミナーを行う。


ハザードマップで”危険”を知ろう

「ハザードマップ」は、その名の通りハザード(=危険)を記した地図。海に近い、山がある、埋め立て地など、地域によって“危険”は異なります。大阪市なら主に水害。自分の住んでいるエリアの津波の浸水レベルをしっかりと把握しておくことが大切です。また、避難所の場所や避難経路を確認できるのは「防災マップ」。2つを照らし合わせて確認し、自宅から避難所まで実際に歩いておきましょう。

紙ベースのものは情報が古いことがあるので、随時新しい情報に更新されるWebでのチェックがおすすめ。そして、ハザードマップを信用しすぎないこと! あくまでも、災害に備えるための一つのツールと思って。

避難所の“充実度”は地域ごとに違いあり

避難所によって、備蓄食料や備品の充実度は異なります。自治体ホームページで確認するなど、あらかじめ調べておくといいでしょう。避難所がある場所の危険度も確認を。自宅よりも浸水エリアに近いなど、無理に避難するより自宅にいた方がいい場合も。在宅避難と避難所、両方の想定で準備をしておくことが必要です。

ちなみに、避難所は基本的に地域住民のためのものなので、外出先や旅先で被災した場合、受け入れてもらえるかどうか分からないのが実情。普段から常備薬を余分に持ち歩くなど、“0次の備え”も意識して。

南海トラフの場合 津波襲来まで110分※

※大阪府の一部地域の想定

 海で起こる海溝型の地震である南海トラフ地震では、津波が発生します。一方、内陸で起こる直下型の地震では、近くに湖などがない限り津波は起きません。そういった地震のメカニズムについても知っておくと、取るべき行動が変わってきます。

大阪府の場合、地震発生から大阪湾に津波が到達するまで約110分あるとされています。地震が起きてもあわてて高所に避難する必要はありませんが、110分の間に自分はどこに逃げるかなどを前もって考えておきましょう。

防災対策は想像力 ●

「防災対策で実は重要なのが想像力。電気が止まる、ガスが止まる、水道が止まる、交通が止まるなどの事態が起きたとき、自分やわが家の場合はどう対処すべきかを考え、想像してみてください。そして、対策を家族で共有しておきましょう」と坂本さん。

南海トラフ地震の場合、長く物流が止まってしまうため、1週間分の備蓄食料の準備が必要だそう。「支援物資を待つだけでは、心も体も疲弊してしまいます。混乱を減らし、少しでも早い社会復帰をするためには、一人一人の準備が大きな意味を持ちます。被害規模が大きい地震であればあるほど、”自分の命は自分で守る”という意識を持つことが大切。そのためにハザードマップはぜひ確認しておいて」

住んでいるまちの”危険”をWebでチェックしよう

 国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、簡単に自分の住んでいるエリアのハザードマップが調べられます。避難所などと重ねて閲覧できる機能もあり。チェックしてみて。

ハザードマップを見る


みんなの防災意識調査

 リビング大阪・北摂・兵庫Webでは、「防災・ハザードマップアンケート」※を実施。ここでは、みんなのハザードマップに対する回答を公開します。
※2019年11月28日~12月4日実施。有効回答数98

自宅エリアのハザードマップ 確認してる?(n=98)

まず、住んでいるエリアのハザードマップを確認しているかを聞いたところ、「確認している」が64.3%と半数以上に。しかし「自分の職場」「子どもの学校」について聞くと、対象者のうち「確認している」と回答したのはそれぞれ、39.3%、40.4%。さらに、「家族の職場」は18.1%と寂しい結果に。災害時、家族の安否は気になるものだけに、念のため確認しておきたいですね。

ハザードマップの見方知ってる?(n=98)

また、「ハザードマップの見方を知っているか」という問いには、「よく知っている」22.4%、「なんとなく知っている」48.0%と、計70.4%が“知っている”と回答。でも「見方がイマイチよく分からない」という声も。「ハザードマップは、その土地(地域)がどんな危険要素・リスクを持っているかを記したもの。見て、知っておくだけでOKです」と防災士・坂本真理さん。“なんとなく”でも見ておくことが重要です。

意識している自然災害は?(n=85、複数回答)

1位…地震(97.6%)

2位…台風(83.5%)

3位…大雨・洪水(58.8%)

4位…強風・竜巻(24.7%)

5位…津波(11.8%)

自然災害への備えをしている?(n=98)

防災準備をしていて助かったことは?

去年、台風で数日間電気が止まったことが。でも、ミネラルウオーターや防災食、カチ割り氷を大目に買っていたため、助かった。冷蔵庫の物も、カチ割り氷のおかげで少々もち、無駄にせずに消費できた(堺市・37)
マイホーム購入時に、ハザードマップを参考にして買ったため、大きな台風や大雨でも被害は出ずにすんでいる(兵庫県川辺郡・38)
台風で停電したときは、やはり懐中電灯が大活躍。コンサートのペンライトも、気分を落ち着かせてくれた(西宮市・28)
カセットコンロと取り換え用ボンベは、とても役に立った(枚方市・64)
巨大台風で電気とガスが止まったとき、ラジオや懐中電灯、扇風機など、乾電池で利用できるアイテムを準備していたおかげで、どうにか過ごせた(大阪市・28)
友だちが、ハザードマップを見て、「地震」と「台風」で避難場所が違うことを知り、実際にそれぞれの場所に避難したそう。災害によって危険な場所が違っていることを学んだと言っていた(神戸市・28)
数年前に大阪で地震が起きたときに、電話はつながらなかったが、LINEでは連絡が取れた。安否を確認できたときの安堵感は忘れられない(大阪市・35)
一度大地震を経験していたおかげで、家具の転倒防止などに気をつけていた。昨年の地震のとき、近所の家より被害が少なくすんだ(豊中市・42)

どんな備えをしている?(n=87、複数回答)

災害時に経験したことがあることは?(n=98、複数回答)

1位…家具の転倒や食器の破損(49.0%)

1位…電気やガスが止まった(49.0%)

3位…断水(31.6%)

4位…交通手段寸断などによる帰宅困難(23.5%)

5位…特に被害の経験はない(21.4%)

ハザードマップを見ることから始めよう

約9割の人が、自然災害への備えをしていると回答する中、「何とかなると思っている」「何をしたらいいか分からない」という理由で、備えをしていない人がいることも事実。「バザードマップを見ておくだけでも意識や行動が変わってくる」という防災士・坂本さんの話を参考に、”わが家に必要な備え”を考えることから始めてみませんか。

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